発達障害や知的障害がある子どもが、放課後や夏休みなどを過ごす「児童デイサービス施設」として、兵庫県明石市魚住町清水に今月中旬、「発達障害児療育センター 第2アスペ」がオープンした。対象はおおむね小学生から高校生で、特別支援学校や自宅への送迎もある。専門家による個別指導も実施し、担当者は「発達障害児の居場所を作りたい」と意気込む。
明石を拠点に障害者支援などに取り組む「波の家福祉会」(伊藤隆理事長)が運営。同会の児童デイサービス施設は、昨年春に開所した「第1アスペ」(播磨町東本荘)に続き2カ所目となる。
施設は2階建てで、延べ床面積約120平方メートル。平日は学校終了から午後6時まで、長期休暇中は午前10時半から午後6時まで対応する。対象は「いなみ野特別支援学校」(稲美町)の在籍か、明石や稲美町に住む発達障害などの子どもで、週1回以上の定期利用が条件。有料で、1日定員は平均13人という。
おやつを食べたり、宿題をしたり、塗り絵や粘土遊びをしたりして過ごすほか、公園へのウオーキングや調理実習なども計画。言語聴覚士ら専門家による個別指導、独自教材による療育プログラムもある。夏休み期間中には給食も提供する。
障害児の預かりは、市が「タイムケア事業」として4カ所の福祉事業所で実施しているが、今回のような就学後児童デイサービス施設は市内初といい、開所前に当面の定員はいっぱいになった。
長男が重度障害者という伊藤理事長は「障害がない子どもには学童保育があるが、障害児は親が付きっきりとなるため精神的、経済的負担が大きい。安心して過ごせる居場所を作って支援したい」と力を込める。
自閉症の長男(14)がいる魚住町清水の女性(46)は「放課後も同じ年代の子どもと接することでいい刺激になる。落ち着いたら、私自身が仕事をすることも考えたい」と話していた。第2アスペTEL078・942・6555
今月中旬にオープンした「第2アスペ」でリズム遊びをする子どもたち=明石市魚住町清水
神戸新聞 - (2012/01/28 09:30)
明石を拠点に障害者支援などに取り組む「波の家福祉会」(伊藤隆理事長)が運営。同会の児童デイサービス施設は、昨年春に開所した「第1アスペ」(播磨町東本荘)に続き2カ所目となる。
施設は2階建てで、延べ床面積約120平方メートル。平日は学校終了から午後6時まで、長期休暇中は午前10時半から午後6時まで対応する。対象は「いなみ野特別支援学校」(稲美町)の在籍か、明石や稲美町に住む発達障害などの子どもで、週1回以上の定期利用が条件。有料で、1日定員は平均13人という。
おやつを食べたり、宿題をしたり、塗り絵や粘土遊びをしたりして過ごすほか、公園へのウオーキングや調理実習なども計画。言語聴覚士ら専門家による個別指導、独自教材による療育プログラムもある。夏休み期間中には給食も提供する。
障害児の預かりは、市が「タイムケア事業」として4カ所の福祉事業所で実施しているが、今回のような就学後児童デイサービス施設は市内初といい、開所前に当面の定員はいっぱいになった。
長男が重度障害者という伊藤理事長は「障害がない子どもには学童保育があるが、障害児は親が付きっきりとなるため精神的、経済的負担が大きい。安心して過ごせる居場所を作って支援したい」と力を込める。
自閉症の長男(14)がいる魚住町清水の女性(46)は「放課後も同じ年代の子どもと接することでいい刺激になる。落ち着いたら、私自身が仕事をすることも考えたい」と話していた。第2アスペTEL078・942・6555
今月中旬にオープンした「第2アスペ」でリズム遊びをする子どもたち=明石市魚住町清水
神戸新聞 - (2012/01/28 09:30)