◇右耳失聴の代表「手軽に支援」
聴覚障害者を支援するため、多機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」を活用し、周囲の音を拾って拡大するアプリケーションソフト「Easy Hearing Aid(イージー・ヒアリング・エイド)」を、神戸市須磨区の市民団体「Link」が開発した。代表の大坪健二さん(35)=同区=は自身も昨年、右耳を失聴。「孤独を感じる人々のコミュニケーションを支えたい」との一念で開発した。
アプリは、低音から高音まで125~5000ヘルツを13に分割し、聞こえにくい音域に合わせてそれぞれの音量を画面のバーにタッチして調整でき、イヤホンを通じて拡大して出力する。1200円で販売している。
大坪さんは姫路工業大(現・県立大)大学院を卒業後にエンジニアから「人づくりがしたい」と保育士に転身したが、昨年2月におたふく風邪の合併症で右耳を失聴した。ネットで中途失聴者と交流するうちに「同じ立場の人たちを助けたい」と保育士を退職して「Link」を設立。東京のソフト開発会社にアプリを提案した。
大坪さんは「補聴器は高く、症状が安定するまでは手を出せない。より手軽に支援したい」と話す。
問い合わせはメール(info@link-ai.jp)かファクス(078・742・7332)。
〔神戸版〕毎日新聞 2012年1月26日 地方版
聴覚障害者を支援するため、多機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」を活用し、周囲の音を拾って拡大するアプリケーションソフト「Easy Hearing Aid(イージー・ヒアリング・エイド)」を、神戸市須磨区の市民団体「Link」が開発した。代表の大坪健二さん(35)=同区=は自身も昨年、右耳を失聴。「孤独を感じる人々のコミュニケーションを支えたい」との一念で開発した。
アプリは、低音から高音まで125~5000ヘルツを13に分割し、聞こえにくい音域に合わせてそれぞれの音量を画面のバーにタッチして調整でき、イヤホンを通じて拡大して出力する。1200円で販売している。
大坪さんは姫路工業大(現・県立大)大学院を卒業後にエンジニアから「人づくりがしたい」と保育士に転身したが、昨年2月におたふく風邪の合併症で右耳を失聴した。ネットで中途失聴者と交流するうちに「同じ立場の人たちを助けたい」と保育士を退職して「Link」を設立。東京のソフト開発会社にアプリを提案した。
大坪さんは「補聴器は高く、症状が安定するまでは手を出せない。より手軽に支援したい」と話す。
問い合わせはメール(info@link-ai.jp)かファクス(078・742・7332)。
〔神戸版〕毎日新聞 2012年1月26日 地方版