ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

小松さんらに感謝状 視覚障害者に朗読録音 /高知

2012年09月09日 01時38分31秒 | 障害者の自立
 四国地区の「第42回朗読録音奉仕者感謝の集い」(鉄道弘済会、日本盲人福祉委員会主催、毎日新聞社会事業団など後援)が7日、高松市内で開かれた。長年、視覚障害者向けの録音図書の制作に関わってきた徳島県北島町の黒下濱子さん▽高知市の小松玲子さん▽松山市の高橋綾子さん▽高松市の坂井田治子さん−−の4人に感謝状が贈られた。

 集いは、視覚障害者の知識や教養の源となっている録音図書の普及などを目的に、1971年から開催。黒下さんと小松さんは音訳ボランティアとして、それぞれ17年、31年にわたり朗読録音の活動を続けてきた。

 高橋さんは録音図書の校正に携わり、丁寧で的確な図書づくりに貢献した。坂井田さんはデジタル機器による録音図書(DAISY録音図書)の編集の部門での受賞。

 小松さんに代わって出席した高知点字図書館の坂本康久館長は「本人は『大変、ありがたい』と喜んでいた。これからも健康に気をつけて、長く続けていただけたら」と話していた。

毎日新聞 2012年09月08日 地方版

要援護者ベストを市が配布、災害弱者を迅速に見分け援護/海老名

2012年09月09日 01時33分38秒 | 障害者の自立
 障害者ら災害弱者を周囲が迅速に見分けて援護するため、海老名市は10月から、「要援護者ベスト」を配布する。障害内容などを書き込むタイプのため、すべての障害に対応できる。市によると、全対応タイプの要援護者ベストは県内自治体で初めてという。

 要援護者ベストは、要援護者とプリントされたベストに、障害などの内容を書いたシールを貼り付ける。シールには、「耳が聞こえません」「ゆっくりと話しかけてください」といった要援護者個々に合った呼び掛け方のお願いや氏名などを書くこともできる。非常時に着用することで、一目で要援護者と分かるようになる。

 配布対象は身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者手帳の所持者や特定疾患の受給者証所持者のうちの希望者で、市は4140枚を用意。すでに市内37カ所の避難所や福祉避難所である市立わかば会館に計1140枚が配布されている。

 市が昨年7月に東日本大震災の被災地の行政、ボランティアなどに聞き取り調査をしたところ、震災当初は車いすの人しか障害者と認知されておらず、見た目では分からない要援護者への支援が遅れたことが分かった。

 そのため、障害者からも発信してもらうため作製したという。市は「障害者からアピールして、万一のときは地域の人の手助けを得てほしい」と話している。


海老名市が配布する要援護者ベスト。マジックで障害の内容などを書き込める

カナロコ(神奈川新聞) -2012年9月8日

「1人でも避難を」障害者主体に訓練 座布団で頭を守り、ご飯作りにも挑戦 御宿の福祉会 /千葉

2012年09月09日 01時27分19秒 | 障害者の自立
 地震などの大災害時に備え障害者自らが命を守る意識を高めようと、「御宿町身体障害者福祉会」(滝口仲秋会長)は7日、町社会福祉協議会の施設で、障害者の避難訓練を実施した。参加者は車いす、目・耳の不自由な人、知的障害を持つ人たちなど11人。障害者だけの訓練は県内でも極めて珍しいという。

 同訓練は、東日本大震災について福祉会が昨年まとめた「障害者行動アンケート」を受けて実施された。アンケートで「何もしなかった」(55%)「1人で出られない」(30%)など災害弱者の現状が浮き彫りになり、障害者が「まず行動」できるようにするのが狙いだ。

 訓練では、福祉会の月例会がホールで行われている最中に大地震が発生したと想定。参加者らは、地震発生を知らせる声や警告ブザーを聞き、一斉にそばにあった座布団で頭を守ると、同協議会や町職員らの指導の下、屋外の安全な場所に避難した。訓練後、災害用アルファ米による「五目ご飯」作りにも挑戦し、試食した。

 障害の種類や程度も違う上、緊急時には容易に動けない障害者たち。目が不自由な鍼灸(しんきゅう)師の渡辺尚道さん(54)は「昨年の大震災では、テレビやラジオで避難を呼びかけられても1人で動けなかった。たまたま生協の女性職員がトラックに乗せてくれて避難ができたが、いつもそうはいかない。万一の時、誰が迎えに来てくれるのかが問題だ」と訴えた。

 滝口会長は「町の総合防災訓練の障害者、高齢者の参加は少ない。自助努力や人的援助の受け入れなど早急な対策が必要だ。25年度までに要援護者のための新たな防災登録制度を構築したい」と話している。

毎日新聞 2012年09月08日 地方版

居場所つくり 就労定着促す 成人期発達障害者支援事業

2012年09月09日 01時22分28秒 | 障害者の自立
 世田谷区は来月から「成人期発達障害者支援事業」を試行する。「せたがや若者サポートステーション(サポステ)」を訪れる相談者の中で、社会性やコミュニケーションに課題があり、自立につまずく若者を抽出。居場所をつくり、就労につなげていく。都精神保健・医療課の担当者は「発達障害者の自立に特化した仕組みは、都内で例がないのでは」と話している。

 国の委託を受け、若者の就労支援を行うせたがやサポステによると、なかなか就職に結び付かない人のほぼ半数に発達障害の傾向が見られる。本人に自覚のないことも多いという。

 支援はまず、自立が難しい原因は発達障害にあると、本人に認めてもらうところから始める。発達障害者団体のメンバーが面談し、当事者同士で悩みを共有する「ピアサポート」という取り組みを通じて自覚を促す。

 次に、区が「居場所」として確保する心身障害者施設で、働く意欲の促進や職業体験、就労定着までを支える。障害者の就労支援に実績のある「トポスの会」(足立区)のジョブコーチが常駐するほか、精神保健福祉士や心理士も定期的に相談に応じる。

 区の療育センターなどに通う発達障害者も事業を利用できる。区は二〇一四年度末までの三カ年で、成人期の発達障害者を支援する手法を確立する。

 <ピアサポート> 同じ課題を持つ仲間(ピア)が対等な立場で支え合うこと。周囲から理解されにくい病気や障害の当事者同士が悩みを聞き、共感することで安心感を得て、課題解決に結び付ける。

東京新聞 - 2012年9月8日

念願の障害者施設13日着工 盛岡・松園の「さわら園」

2012年09月09日 01時18分24秒 | 障害者の自立
 盛岡市北地区障害児(者)親の会(次郎嶋(じろうじま)優会長)が10年余り建設を働きかけてきた念願の障害者通所施設「さわら園」が、今月いよいよ着工される。社会福祉法人「岩手県手をつなぐ育成会」(中野信男理事長)が運営し、災害時の緊急避難所としての機能も備える。「親の会」はこれまで自己資金として2千万円近く積み立ててきたが、あと1千万円ほど必要で、広く募金を呼び掛けている。

 さわら園は、県交通松園バスターミナルに隣接する同市西松園1丁目の松園終末処理場跡地に建設。障害者の生活介護や就労支援、日中の一時預かりのほか、カフェや会議室、ホールを地域に開放。太陽光発電や非常食を備え、緊急避難所の役割も目指す。13日に着工し、来年2月完成、4月開所の予定だ。

 同市北部地域は、障害者通所施設の空白地帯。障害のある子どもを持つ保護者らは1999年に「親の会」(32世帯)を結成し、NPO法人福祉作業所ハーモニー=同市高松3丁目=を運営しながら土地の確保、バザー、フリーマーケットなどの資金づくりに奔走してきた。

 募金は郵便振替で02210-4-126537 北地区施設建設後援会。問い合わせは城内さん(080・5558・7867)へ。


【写真=長年の夢の実現が間近となり、胸を膨らませる親の会メンバーら=盛岡市高松3丁目の福祉作業所ハーモニー】

岩手日報 - (2012/09/08)