障害者の総合支援を行うNPO法人「ぽぴあ」(千葉県袖ケ浦市)が運営するスーパー「C&Cスーパーのぞみ野マルシェ」(同市のぞみ野)が、備品を工夫し、障害者が働きやすい環境を整えるなど、県から「障害者にやさしい取り組み」と評価され、今年3月に認定書が授与された。
同法人の関口幸一理事長(66)は「障害者が主役で働く店。より多くの人が来店したいと思えるような魅力ある店にしたい」と意気込む。
県内の障害者は、2012年度末現在で約24万2000人。県は昨年6月、事業者や民間団体などの「障害のある人へのやさしい取り組み」を紹介し、支援するために事例を募集した。128件の応募から、特に優れた取り組みとして同店など計10件が選ばれた。
同法人は、障害がある子を持つ親たちが設立した。障害者の仕事は裏方ばかりのため、関口理事長らが「障害があっても仕事を楽しみ、誇りを持って働いてもらいたい」と、12年7月に同店を開業した。
働いているのは同法人が運営する「就労継続支援A型事業所」に通う知的、精神障害を持つ23~66歳の男女20人。同事業所職員の支援を受けて、レジ、調理、商品陳列などを行う。
障害者でもレジを担当できるように、客が画面を見て商品の値段を確認しながら支払う日本初の「対面式セミセルフレジ」を3台導入した。作業は商品の読み取りと袋詰めだけで済む。また、簡単な設定でフライを揚げられる機械を設置、注文を受けてからカツなどを揚げるサービスも人気だ。
当初、客足が伸び悩み、客から心ない声も聞かれたが、口コミで広まり現在は1日約300人が訪れる。約2000種類の商品を扱い、売り上げは30万円ほどだ。
同店で働く武藤昭二さん(45)は「レジでお客さんと直接やり取りできて、とてもやりがいがある」と笑顔をみせる。
また、地域住民の交流の場として60席を用意、車椅子での利用や商品が飲食できるほか、集会スペースとしても貸し出す。
近所の主婦喜多公江さん(70)は「『障害者が働いている』という意識はない。日々の買い物や井戸端会議で使うなど地域にとって不可欠な店」と語る。
関口理事長は「地域に受け入れられ、第一歩としては成功したが、黒字化し、利益をもっと店員に還元することが課題」とする。今後は文具・事務用品の外商や移動販売なども行うという。
同店は午前10時半~午後7時半まで。館山道姉崎袖ケ浦インターチェンジから車で10分。問い合わせは同店(0438・38・3764)へ。
(2014年4月14日 読売新聞)
同法人の関口幸一理事長(66)は「障害者が主役で働く店。より多くの人が来店したいと思えるような魅力ある店にしたい」と意気込む。
県内の障害者は、2012年度末現在で約24万2000人。県は昨年6月、事業者や民間団体などの「障害のある人へのやさしい取り組み」を紹介し、支援するために事例を募集した。128件の応募から、特に優れた取り組みとして同店など計10件が選ばれた。
同法人は、障害がある子を持つ親たちが設立した。障害者の仕事は裏方ばかりのため、関口理事長らが「障害があっても仕事を楽しみ、誇りを持って働いてもらいたい」と、12年7月に同店を開業した。
働いているのは同法人が運営する「就労継続支援A型事業所」に通う知的、精神障害を持つ23~66歳の男女20人。同事業所職員の支援を受けて、レジ、調理、商品陳列などを行う。
障害者でもレジを担当できるように、客が画面を見て商品の値段を確認しながら支払う日本初の「対面式セミセルフレジ」を3台導入した。作業は商品の読み取りと袋詰めだけで済む。また、簡単な設定でフライを揚げられる機械を設置、注文を受けてからカツなどを揚げるサービスも人気だ。
当初、客足が伸び悩み、客から心ない声も聞かれたが、口コミで広まり現在は1日約300人が訪れる。約2000種類の商品を扱い、売り上げは30万円ほどだ。
同店で働く武藤昭二さん(45)は「レジでお客さんと直接やり取りできて、とてもやりがいがある」と笑顔をみせる。
また、地域住民の交流の場として60席を用意、車椅子での利用や商品が飲食できるほか、集会スペースとしても貸し出す。
近所の主婦喜多公江さん(70)は「『障害者が働いている』という意識はない。日々の買い物や井戸端会議で使うなど地域にとって不可欠な店」と語る。
関口理事長は「地域に受け入れられ、第一歩としては成功したが、黒字化し、利益をもっと店員に還元することが課題」とする。今後は文具・事務用品の外商や移動販売なども行うという。
同店は午前10時半~午後7時半まで。館山道姉崎袖ケ浦インターチェンジから車で10分。問い合わせは同店(0438・38・3764)へ。
(2014年4月14日 読売新聞)