障害者への差別をなくすための「障害者差別解消法」が4月に施行されるのを前に、日本司法書士会連合会主催の公開討論会が12日、東京都内で開かれ、参加者から「障害者との対話を通じ、個々人の事情に配慮した対応を考えることが大切だ」などの意見が出た。
討論会には、市民ら約80人が参加。自らも車椅子を利用し、内閣府で障害者制度改革を担当する尾上浩二政策企画調査官は「私はホテルでシャワーを浴びるのに椅子が必要。備品にない、とよく断られるが、古いパイプ椅子を貸してくれるのでもいい。何ができるかを前向きに考え、工夫してほしい」と呼び掛けた。
【写真説明】 「障害者差別解消法」の施行を前に、日本司法書士会連合会主催で開かれた公開討論会=12日午後、東京都新宿区
2016/3/12 徳島新聞