ゴエモンのつぶやき

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虐待抜き打ち検査 道が新年度、障害者施設で

2016年03月25日 02時50分55秒 | 障害者の自立

 道は新年度、障害者施設での虐待を防ぐため、道が監督・指導する障害者施設を対象に抜き打ち検査を行う。23日の道議会保健福祉委員会で明らかにした。市町村や利用者、その家族からの通報をもとに、道の担当職員が施設に出向き、状況を直接確認する。

 川崎市の介護付き有料老人ホームで入所者が転落死した事件を受け、新年度、介護施設での抜き打ち検査が都道府県で行われることが既に決まっている。道は障害者施設での虐待が増加傾向にあることを受け、独自に障害者施設にも対象を広げることにした。道はまた、新年度から虐待の兆候を把握するために利用者とその家族を対象にアンケートを行う考えも示した。

 村木一行保健福祉部長は「虐待根絶に向けた取り組みを積極的に行っていく」と答弁した。

 道によると、道内の障害者施設での虐待件数は2012年度に2件、13年度に7件、14年度に9件が確認されている。

03/24      北海道新聞


男性障害者も女性専用車両に乗れます 行政評価局が周知徹底へ

2016年03月25日 02時46分48秒 | 障害者の自立

 総務省の近畿管区行政評価局は2月25日、「障害のある男性や男性介助者も女性専用車両を利用できる」ということをもっと広く知らせるよう近畿運輸局にあっせんした。

  「関東に比べて近畿では、視覚障害のある男性や男性介助者も女性車両を利用できることが知らされていない」という行政相談を受け、鉄軌道事業者に確認した結果、関東は15事業者中14事業者が利用できる旨を車両や乗車位置に明示していたが、近畿では12事業者中6事業者にとどまった。利用できる旨の放送も近畿では確認できなかった。

  近畿評価局はこうした結果を行政苦情救済推進会議に報告。同会議の意見を踏まえ、女性専用車両に起因する身体的・精神的負担を軽減するため必要な対応を行うよう求めた。

2016年0324      福祉新聞編集部


「視覚障害を理由に授業外された」 短大准教授が提訴

2016年03月25日 02時32分41秒 | 障害者の自立

 岡山短期大(岡山県倉敷市)で准教授を務める山口雪子さん(51)=幼児教育学=が23日、短大を運営する学校法人を相手に岡山地裁倉敷支部に訴訟を起こした。山口さんは「視覚障害を理由に4月からの授業や卒業研究の担当を外され、事務職への変更を命じられたのは不当」と主張。今の立場(地位)の確認と配転命令の撤回を求めている。

 訴状によると、山口さんは2月、短大側から①授業中に飲食したり、無断で出て行ったりする学生を注意できなかった②筆記試験を採点する際に学生の答案を第三者に読み上げてもらった――などと指摘され、2016年度から授業や卒業研究の担当を外すことを伝えられたという。

 山口さんは網膜の異常で視野が狭くなる進行性の病気「網膜色素変性症」を患う。岡山短大の教員になった1999年当時は見えていたが、約10年前から視力が低下。14年には退職を勧められたが、私費で補佐員を雇い、授業を続けている。山口さんは岡山市内で開いた記者会見で「排除しないでほしい」と訴え、代理人の水谷賢弁護士は来月施行の障害者差別解消法や改正障害者雇用促進法に触れて「(訴訟は)法律に実効性があるかどうかの試金石になる」と述べた。

 一方、原田博史学長は取材に「差別ではない。教育の質の保証に関わるため、指導がきちんとできる教授に代えた」と話している。

写真・図版

提訴した理由を記者会見で語る岡山短大准教授の山口雪子さん

2016年3月24日    朝日新聞


中学生が考案 認証意匠決まる

2016年03月25日 02時08分19秒 | 障害者の自立

UD対応店舗ステッカーなど

 北上市のNPO法人アクセシブル北上が公募してきたユニバーサルデザイン(UD)対応店舗認証ステッカーなどのデザインが決定した。ステッカーには上野澄恋さん(上野中学校1年)、対応マニュアルなどのカットとなるキャラクター画像・ナビゲーターには藤澤姫奈さん(同2年)、佐藤穂乃香さん(南中1年)の案を採用。今年の希望郷いわて大会に向け、障害者も快適に過ごせるまちづくりに役立てる。

上野さんがデザインしたステッカー

上野さんがデザインしたステッカー

 UDは、障害の有無や年齢に関わらず多くの人が利用できるよう設計された施設や日用品など。同市が同大会(全国障害者スポーツ大会)の主会場となるのを受け、同法人は2015年度に「きたかみ飲食店UDスキルアップ事業」を実施。飲食店障がい者対応スキルアップ講座や効果浸透事業でUDの思想とノウハウの普及に努めてきた。

 デザイン公募では、市内3中学校の生徒27人がステッカー15点、ナビゲーター20点を寄せた。

(左)藤澤さんが描いた対応マニュアルのナビゲーター(右)佐藤さんが手掛けたマップのナビゲーター

(左)藤澤さんが描いた対応マニュアルのナビゲーター(右)佐藤さんが手掛けたマップのナビゲーター

 上野さんのステッカーは受講店舗の屋外に貼られ、UD対応の目印となる。同市の観光資源・サクラをイメージし、花びらをハート型にして暖色で統一。優しく温かいイメージに仕上げた。

 藤澤さんはマニュアルのナビゲーターをデザイン。誰にでも分かりやすいモチーフとして猫を選び、フォークを持たせて飲食店らしさを出した。

 佐藤さんの案は、募集時にはなかったマップ用に採用された。自身も舞い手という鬼剣舞のキャラクターにサクラやワイングラスを組み合わせた。マップは対応店舗の位置が一目で分かる物で、4月以降に製作する。

 授賞式は22日夜に同市の市総合福祉センターで行われ、藤澤さんと佐藤さんが出席。小原広記理事長から賞状と副賞を受け取った2人は「うれしい」と口をそろえた。

 藤澤さんは美術部の所属で、「大会にはたくさんの人が来る。健常者、障害者とも応援し合う活気のある大会になってほしい」と期待。美芸部所属の佐藤さんは「民俗芸能にも興味を持ってほしくて鬼剣舞をデザインした。障害を持つ人は私たちが何気なくできることでも難しいことがあり、サポートが大切」と話していた。

 小原理事長はあいさつで「(大会と事業は)全国から来る人のほか、障害を持ち北上で暮らす人にとっても自由に出掛けられる環境整備につながる。中学生で事業に積極的に関わってくれた事を生かし、これからもまちづくり、人づくりに携わって」と期待を寄せた。

 同日は完成したステッカーとマニュアルもお披露目。対応の要点をまとめたポスターと合わせ、受講の30店舗42人に配布する。事業は市民公募型の「市まちづくりチャレンジ補助金」から32万円の助成を受けている。

     

デザインが採用され、賞状を手にする藤澤さん(右)と佐藤さん

 (3/24)    岩手日日新聞

障害ある生徒にロボット先生、緊張せず発言増加

2016年03月25日 01時43分27秒 | 障害者の自立

関大グループが研究

 ロボットを障害のある生徒の“教師役”として使うユニークな研究を、関西大の久保田賢一教授(教育工学)らのグループが進めている。今年に入って大阪府立藤井寺支援学校(藤井寺市)の英語の授業で試験的に導入され、障害の影響で人との会話が苦手な生徒の発言が増える効果があったという。グループは「ロボットの親しみやすさで、学習意欲を高められる可能性がある」としている。

 「グッドモーニング」。同支援学校で2月下旬に行われた英語の授業。遠隔操作型のコミュニケーションロボット「OriHime(オリヒメ)」(高さ約20センチ、重さ約500グラム)が英語であいさつした。声の主は、グループの山本良太・東京大特任助教で、東京都内からオリヒメを操作した。

 生徒は、体に障害のあるクラスに在籍する高校3年生2人、2年生1人。

 いずれも幼い頃から入退院を繰り返したため、学習の機会が制限され、人との会話に慣れていないが、高校3年の男子生徒(18)が「Do you know 『USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)』?」などと質問。すると、オリヒメは羽のような小さな腕と首を小刻みに動かし、「I know USJ」と答えた。男子生徒は「友達みたい。人と話すより緊張しない」と笑顔を見せた。

 久保田教授らは2008年から、大阪大病院に入院中の子供が通う院内学級で、情報技術(IT)を使って教育支援する「小児科プロジェクト」を開始。タブレット端末などで遠隔操作できるオリヒメに注目した。

 久保田教授の研究室に在籍していた植田詩織さん(27)が教諭を務める藤井寺支援学校から、「試験的に使いたい」と申し入れがあり、今年1月から導入された。植田さんによると、生徒たちは普段、顔見知りではない外部の先生が来ると緊張で会話できない傾向があるとし、「オリヒメだと生き生きと会話するので驚いた。来年度以降の使用継続を検討したい」と語る。

 久保田教授は「アニメに出てくるような小さなロボットだから、生徒も緊張がほぐれるのだろう。ロボットの管理などの課題はあるが、導入してくれる学校を増やしたい」と話す。

 ロボットを使った教育支援に詳しい吉川大弘ともひろ・名古屋大准教授(人工知能)の話「人付き合いが苦手な生徒のコミュニケーションを促すロボットの効果には注目が集まっている。オリヒメの障害者に対する教育効果も十分期待できる」

英語の授業で、「オリヒメ」と会話する生徒(手前)を見守る植田さん(大阪府藤井寺市で)

英語の授業で、「オリヒメ」と会話する生徒(手前)を見守る植田さん(大阪府藤井寺市で)

2016年03月23日 Copyright © The Yomiuri Shimbun