ゴエモンのつぶやき

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障害者復帰、地域に支援手厚く

2016年03月17日 03時43分56秒 | 障害者の自立

 多様な生き方を受け入れる社会を実現するには、障害者の参加が必須であろう。

 厚労省は2004年、精神保健医療福祉のあり方について、「入院医療から地域生活中心へ」をスローガンに、「精神保健医療福祉の改革ビジョン」を示した。

 厚労省のHPなどによると、このビジョンは統合失調症患者などの「社会的入院」を解消し、地域で生活しながら社会復帰を図れるよう医療・福祉の関連機関が連携し、10年で態勢を整備する「改革」を掲げたものだった。それまでの精神医療は症状の緩和、解消を重視してきたが、症状が解消した後の対応が回復には重要なのだ。

 実は、こうした取り組みは40年以上前から「アルコール依存症治療」の分野で行われてきた。その歩みの中に、改革ビジョンを成功させるヒントがあるように思う。

 40~50年前はアルコール依存症者の回復は絶望的だった。入院治療で、飲酒への渇望や、不安・抑うつが緩和されたとしても、退院すると多くの患者が再び飲酒し、入退院を繰り返した。そのたびに暴力的な問題が生じ、長期入院が常態化していた。

 回復には、退院後にアルコール依存症者を支える施設や団体の役割が大きかった。現に、国内でアルコール依存症からの回復者がうまれたのは1950年代後半に、依存症者が集って体験を語り合う断酒会が誕生した後である。

 60年代には、「院内断酒会」と呼ばれたアルコール依存症者のための集団精神療法をする病院も増えた。

 一方、院外の援助網として病院や診療所の多職種の医療従事者、保健所、福祉事務所の職員らが緊密に連携し、退院者を支える仕組みも作られた。断酒会も全国に広がった。病院における治療の変化もあるが、こうした院外の援助網の充実が、依存症者の入院日数を短くしたといえる。

 さて、現在の「入院医療から地域生活中心へ」についてである。まだ、入院患者のいる病院に対しての施策がほとんどで、退院患者の援助を担っている入院病床のない診療所への施策は少ない。例えば、診察と同日に集団精神療法やデイケアを行ってもその内の一方しか算定出来ない。

 診療所における多面的なケアは、退院後の支援網を充実させるためにも、そもそも安易な入院を避けるためにも必要なのだ。

 改革ビジョンを進めるためにも、もっと実際に沿った施策にしてほしいものだ。

アピタル・2016年3月16日


自分に合った場所見つけて 「障害者ドットコム」開設

2016年03月17日 03時30分19秒 | 障害者の自立

 障害者の就労や自立を支援する障害者ドットコム(北区)は、全国の障害福祉サービス事業所について、場所や支援内容から探せるようにした情報検索サイトを開設した。同社は「ホームページがある事業所は限られており、情報が少ない」と現状の課題を分析。障害者一人一人が自分に合った場所を見つけ出していけるように後押しする構えだ。

 同社が福祉サービス事業所の利用者130人に聞いたところ、ネットで事業所を見つけたのは1割未満。約7割が支援者の紹介で情報を得ていた。

 ネットでの情報発信では、福祉医療機構が運営するサイト「ワムネット」で全国の事業所を検索できるものの、施設の雰囲気や支援の具体的な内容までは分からないのが現状。これまで施設運営に携わってきた川田祐一社長は「多くの事務所はホームページを持っていない。情報がない分、障害者自身が取れる選択肢は限られている」と指摘する。

 そこで社名と同名の情報検索サイト「障害者ドットコム」を2月に開設。ワムネットと同様の情報に加え、各事業所に呼び掛けて写真や動画、施設紹介の情報を有料で受け付け、順次掲載していく。現在は約20事業所の詳細を紹介。4月から本格的に運営し、大阪を中心に紹介数を増やしていくという。

 障害者ら利用者側は、都道府県別のエリアをはじめ、「就労継続支援A型」や「自立訓練(生活訓練)」といった事業種別で検索可能。事業所側の書き込みがあれば、就労支援施設の場合は「食品調理・販売」や「PC作業」といった業種、工賃などの情報まで入手できる。

 サイトでは、障害者福祉に関する制度や日々のニュースなどについて、動画も交えて解説するコーナーも設置。随時更新している。

 川田社長は「自分のやりたいことや好きなことに取り組める障害者を一人でも多く増やしていきたい」と意欲を示している。

障害者支援施設や福祉の仕組みを紹介したサイト「障害者ドットコム」の利用を呼び掛ける川田社長

2016年3月16日     大阪日日新聞





障害者が働く駄菓子屋開設 地域交流の場に 明石

2016年03月17日 03時25分16秒 | 障害者の自立

 兵庫県明石市内を中心に障害者支援施設を28カ所運営する一般社団法人「波の家福祉会」が、障害者と近隣住民が交流できる場として、駄菓子を販売する「だがしや波の家」を15日、開設した。4月のオープンに向け、スタッフは接客などを練習している。

 20歳を超えた施設利用者から「お店をやってみたい」という要望が多かったことから発案。ビルの一室を借り、市の補助金を家賃などに充てる。駄菓子は100円以下で、コーヒーやお茶などは無料で自由に飲むことができる。主に成人の施設利用者がスタッフ役を担う。

 初日は20代の男女4人が“店番”に。同法人が運営する近隣の施設から順次、数人ずつ訪れる幼児らに「こんにちは」「いらっしゃいませ」と声を掛けながら、子どもらが選んだ駄菓子を袋に入れていた。

 3月中は接客や商品管理を練習し、4月からは一般の人も利用が可能に。同法人の伊藤隆理事長(50)は、「スーパーやコンビニではあまり見ない、昔ながらの菓子をそろえた。地元の人たちに気軽に立ち寄ってほしい。障害のある子どもたちに、買い物の仕方を学んでもらう場にもなれば」と話している。

 平日の午前10時~正午と午後1~3時。同法人TEL078・946・7692.

「たくさんの人に来てほしい」と話す「だがしや波の家」のスタッフ

2016/3/16    神戸新聞NEXT


障害者の手作り弁当人気 鈴鹿市役所に販売所

2016年03月17日 03時17分53秒 | 障害者の自立

 福祉関連の就労事業所で作られた製品を販売するアンテナショップ「ジョブくん」が14日、鈴鹿市役所にお目見えした。

 市民らと触れ合いながら、障害の理解促進や就労支援、工賃の向上などを目指そうと、8つの事業所と鈴鹿市が庁舎内に初めて設置した。

 初日は、わか菜の杜(もり)とコスモス、ハッピータウン、Cotti菜Deli(こっちなでり)の4事業所が、それぞれの製品を持ち寄った。

 商品は、弁当が500円、野菜はコマツナやレタスが1袋100円、パン1袋110円、組みひもは1000~1500円ほどで並べられ、Cotti菜Deliの篠木優果さん(19)らが店頭に立つと、早速市民らが訪れ、次々と買い求めていった。

 今後の営業は月曜-金曜日の午前10時から午後2時だが、売り切れ次第終了する。

 事業所と市は、市障がい者アグリ雇用推進協議会(仮称)をつくり、製品の充実を図る。

お弁当や野菜が並ぶアンテナショップ「ジョブくん」

 2016年03月15日      中日旅行ナビ ぶらっ人


宇都宮中央図書館 19日に200回目の落語会 視覚障害者用にテープ収録

2016年03月17日 03時14分28秒 | 障害者の自立

 宇都宮市立中央図書館が視覚障害者へのテープの貸し出し用に収録してきた落語会が十九日、計二百回を迎える。記念の節目は「おかげさまで200回記念! 感謝の会」と題して開かれる。

 落語会は一九八二年七月から二カ月に一度ずつ開かれ、アマチュア落語家のグループ「宇都宮落語研究会」が協力。寄席の雰囲気を味わってもらおうと、季節感も盛り込んだ落語を聴いて来場者が楽しむ様子を録音してきた。収録したテープは、視覚障害者に郵送で貸し出している。

 二百回記念の当日は、プロで二つ目の若手落語家、三遊亭歌太郎さんが二題を披露。アマチュア落語家の四人も出演し、森乃(もりの)むじなさんが演目「長短」などを披露する。市から宇都宮落語研究会に感謝状が贈られる予定。

 午後二~四時。入場無料で、申し込み不要。

2016年3月16日   東京新聞