とみおか繭工房
障害者の雇用支援を手がける人材サービス会社「パーソルサンクス」(東京都)が富岡市妙義町の旧市立妙義幼稚園に設立した養蚕事業所の「とみおか繭工房」が1日開所した。市内外の20~50歳代の男女7人が職員として採用され、初日は桑園の手入れや蚕に桑の葉をやる「桑くれ」作業に汗を流した。
7人はハローワークや障害者支援機関などを通じて応募した。養蚕経験があったのは1人だけで、工房での蚕の世話や桑園の雑草取りなど5日間の実習後、仕事とのマッチングなどを総合して採用された。
勤務時間は午前9時半~午後4時半。工房まで徒歩通勤の女性(23)は「就職することができてよかった。蚕の仕事は楽しみ。自立することが目標」と話した。
開所式で中村淳社長は「今年は養蚕2回で300キロの繭を生産し、3年後は雇用30人繭3トンを目指す」とあいさつした。
工房内の飼育施設で、桑の葉を枝からむしり取り、蚕に与える「桑くれ」をする職員たち
毎日新聞 2017年6月3日