ゴエモンのつぶやき

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西五反田のジョブサ品川でスーツ無料レンタル 障がい者の就職を支援

2017年06月09日 03時26分40秒 | 障害者の自立

 西五反田エリアにある就労移行支援事業所「ジョブサ 品川」(品川区西五反田1、TEL 03-6417-0280)で6月1日、就職活動をする障がい者を対象に、スーツの無料レンタルサービスを開始した。経営はデザインマインドカンパニー(同)。

スーツは男性用、女性用あわせて約30着をそろえる

 就労移行支援とは、障がい者が一般企業への就労をサポートする福祉サービス。同所では精神障がいに特化し、コミュニケーションを中心としたトレーニングを行うほか、資格習得などのプログラムを用意している。

 同サービスを始めた理由について、同社社長の松田一樹さんは「同所が設立3周年を迎えるに当たり、さらに地域貢献できることはないかと考えていた。利用者から『面接に行きたいが、スーツが高くて買えない』という声を聞き、スタッフや知り合いからスーツを集めてサービスを始めた」と話す。

 同所管理者の石橋啓一さんは「ハローワークや面接会場などで、自分だけ私服でいるとそれだけで心理的にストレスがかかるもの。当サービスでそのストレスを軽減し、就職活動に専念できる環境づくりを手伝えたら」と語る。

 スーツは男女合わせて約30着。ネクタイやシャツ、女性用のかばんや靴も用意する。同所の利用者以外もレンタル可能。電話で必要なサイズと利用・受け取り日時などを伝えて予約し、受け取りは同所で直接行う。職場実習などの長期レンタルも。利用には、障害者手帳(もしくは身分証明書)と就職活動の証明となるものが必要となる。

 松田さんは「当サービスの周知活動を強化することで、必要としている人にサービスを届けていきたい」と意気込む。

西五反田のジョブサ品川でスーツ無料レンタル 障がい者の就職を支援

同社代表の松田一樹さん(左)と同所管理者の石橋啓一さん(右)

2017年06月07日    品川経済新聞


障害持つ人へ選挙出前講座

2017年06月09日 03時20分00秒 | 障害者の自立

 都議選を前に、障害を持つ人たちにも投票所に行ってもらおうと、町田市で7日、選挙出前講座が開かれた。

 昨年4月に障害者差別解消法が施行されたことなどを受け、同市選挙管理委員会が企画。社会福祉法人「ボワ・すみれ福祉会」が運営する4施設の利用者約80人が参加した。

 市選管事務局の神田貴史課長が、投票所での受け付けの仕方や投票用紙の書き方などを説明。模擬投票も行われ、参加者は3人の氏名の中から1人を選んで投票するまでを体験した。就労支援施設を利用する男性(53)は「投票の練習をして、選挙のやり方がよく分かった。都議選は必ず投票に行きます」と話していた。

 同市内の投票所にはスロープなどが設置され、車いすでもスムーズに投票できるという。

投票箱に1票を投じる利用者(7日、町田市で) 

投票箱に1票を投じる利用者

2017年06月08日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

裂き織り鮮やか 靴人気…盛岡の工房

2017年06月09日 03時13分04秒 | 障害者の自立

 障害者らが伝統工芸「裂き織り」の小物を作っている盛岡市の工房「幸呼来(さっこら)Japan」と大手スポーツ用品会社「アシックス」(神戸市)が共同開発したスニーカーが人気だ。色鮮やかな裂き織りがあしらわれており、販売が始まった3日のうちにオンラインストアでは完売。工房の石頭(いしがしら)悦社長(51)は「手掛けた商品が多くの人に届き、うれしい」と驚いている。

 裂き織りは、古い布を裂いて糸を作って織機で織る。江戸時代、寒冷地のため綿などが手に入りにくかった東北で生まれたとされる。

 盛岡市の支援学校を訪れて生徒の裂き織り作品に出会った石頭さんが、「このすごい技術をもっと知ってほしい」と2011年9月に工房を設立。現在、障害者16人が、さんさ踊りの古い浴衣を再利用した名刺入れやポーチなどを作っている。

 アシックスの米国在住のデザイナーから連絡があったのは15年秋。「昔ながらの伝統を、新たな世代に向けて商品開発している姿勢に共感した」とメールで共同開発を提案された。石頭さんは「裂き織りに注目してくれてうれしい」と快諾した。

 工房では半年ほどかけて幅約50センチの裂き織りを800メートル作った。スニーカーは人気ブランド「オニツカタイガー」の3種類で、白を基調としたスニーカーに赤や青などの色鮮やかな裂き織りが縫いつけられている。「ポップなデザインがかわいい」と評判で、東京、大阪、名古屋、神戸の直営店でも売れ行き好調という。米国や中国、韓国などでも販売されている。

 石頭さんは「これからも質にこだわり、裂き織りの魅力や障害のある人の仕事ぶりを国内外に発信したい」と力を込める。スニーカーは1足1万4000円か1万5000円(税抜き)。問い合わせはアシックス(0120・068・806)へ。

アシックスと共同開発したスニーカーを持つ「幸呼来Japan」の石頭悦社長(7日、盛岡市で) 

アシックスと共同開発したスニーカーを持つ「幸呼来Japan」の石頭悦社長

2017年06月08日 Copyright © The Yomiuri Shimbun


納豆用の稲わら確保へ…コメ生産者ら推進協設立

2017年06月09日 03時07分51秒 | 障害者の自立

「水戸の伝統文化守りたい」

 土産品として人気のわら納豆に使う稲わらを確保しようと、コメ生産者や納豆業者による「水戸市わら納豆推進協議会」が6日、設立された。今後、収穫に必要な機具や稲わらの保管施設などを整備する方針が確認された。今年度は1ヘクタールでわら納豆5万食分の稲わらを生産する予定だ。

 納豆用の稲わらは、天日干しを行う農家が高齢化などで減少傾向にあることなどから、年々確保が難しくなっている。そこで、わら納豆文化を守ろうと、水戸市が今年度から生産を支援。市内の農事組合法人や障害者就労施設に協力を求め、機械や設備を貸し出すことで、稲わらを生産・加工してもらえることになった。

 この日は水戸市役所で設立総会が開かれ、同法人や納豆業者の代表らが出席。「島営農生産組合」の斉藤政雄代表理事が会長に選出された。現在、市内の5ヘクタールでコメを栽培する同法人は、今年度は1ヘクタール、2019年度には2ヘクタールで稲わらを生産する予定。斉藤会長は「水戸の伝統文化を守るため、協力したい」と話し、将来的には5ヘクタール全てで稲わらを作る可能性も示した。

2017年06月07日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

医療的ケア必要な子の短期入所「もみじの家」 子供には学びと遊び、親には休息

2017年06月09日 02時52分31秒 | 障害者の自立

 医療技術の進歩で、重い疾患の子供や小さく生まれた子供の命も救えることが多くなった。それにともない、人工呼吸器や中心静脈栄養などの医療機器を使いながら暮らす子供も増えている。だが、サポート体制は十分ではなく、ケアの負担が重く家族にのしかかる。東京都内には昨年、医療的ケアの必要な子供が短期入所できる施設が新たにオープン。利用者の声などから、その課題を探った。

 わが家のように

 東京都世田谷区の国立成育医療研究センターの敷地に、1軒の「家」がある。中に入ると、大きな窓から明るい光が差し込み、木目の床がモダンな印象。中庭のもみじの木を眺めながら、わが家のようにくつろげる空間を目指して設計された。

 建物は、同センターの医療型短期入所施設「もみじの家」。人工呼吸器や在宅酸素の機器など、医療的ケアを必要とする18歳までの子供らが、最長7日間滞在できる。定員は8人。障害者総合支援法に基づく公的サービスで、利用料はサービスの1割負担と光熱水費など。障害の度合いにもよるが、7日間で2万~3万円という人が多い。外出が難しい重度の障害を持った子供に絵本や音楽などを用意し、学びや遊びを提供すると同時に、ケアする親に休息を取ってもらうのが狙いだ。

 同区に住む主婦、湯浅泰恵さん(45)はこの日、娘の梨恵さん(16)をもみじの家に預けた。梨恵さんは誕生時のトラブルで脳性まひがあり、四肢が動かない。自宅では泰恵さんが、チューブで栄養を注入する「経管栄養」やたんの吸引などで夜中もつきっきりになる。

 熟睡できるのは「もみじの家」に預けたときくらい。今回は5回目の利用で5日間。最初に預けたときのことを泰恵さんはこう振り返る。「それまで入院以外で離れることがほとんどなかった。ゆっくり寝られると、ああ、こんなにすっきり朝が来るんだ、と思いました」

 子離れ、自立支援も

 親は疲弊していても、ケアの必要な子供をなかなか人に任せられない。泰恵さんも当初は思い切れずに、預けた後、何度も電話をした。預けられる梨恵さんにも拒否反応があった。

 だが、この日の梨恵さんは入浴後、髪にドライヤーをあててもらい、スタッフに甘えた笑顔を見せた。親子とも離れることにだいぶ慣れた。泰恵さんは「子離れも大事だと思う。親も子供とともに年を取り、体力が落ちていく。私が倒れたら代わりはいない。今はそう思って預けています」と話す。

 看護師長の滝本悦子さんも「障害を持っていても、心の自立はあっていいはず。年齢や発達に応じた自立を考えていきたい」と語った。

 もみじの家は昨年4月のオープン以来、利用者は増加し、現在約370人が登録。利用希望は多く、予約の4分の1ほどは断らなければならないことも。ニーズの背景には、短期入所施設が不足していることに加え、施設はあっても人工呼吸器などが必要な重度の子供は、他では利用を断られてしまうことがある。

 滝本さんは資金面についても触れ、「運営は厳しく、もみじの家は収入の4割を寄付に頼っている。もう少し収支が改善しないと数が増えていかない」と指摘した。

 日中預かりも不足

 短期入所だけでなく、日中に預かってくれる場所も不足している。

 神奈川県に住む女性会社員(29)は月1回程度、もみじの家に障害を持つ1歳の男の子を預ける。来年4月に商業デザインの職場に復帰する予定だが、その見通しがつかない。障害が重すぎるという理由で、保育園への入所は断られた。週2~3日、日中だけ預かってもらえれば、在宅勤務の制度を利用して仕事に戻れるのに、と歯がゆい思いをしている。

 「同じような障害のある子がいて、私より年上のお母さんたちは、たいてい仕事を辞めている。働く、働かないに関係なく、どんな子供でも安心してみてもらえる場所があれば」と話している。

 ■「睡眠時間不十分」親の半数

 昭和25年に6%だった乳児死亡率は、平成27年には0.2%に下がった。ただ、その後も医療的ケアを常に必要としている19歳以下の子供は、全国で約1万7000人に上るともいわれる。

 ケアする家族の負担は大きい。みずほ情報総研が27年に医療的ケアの必要な子供の保護者1331人から得た調査結果では、睡眠時間が「6時間未満」は50.2%と全体の半数を超えた。睡眠時間が「不十分」とした人と「どちらかといえば不十分」とした人は、合計で53.9%に上った。

 家族の休息にも重要な役割を果たす「医療型短期入所事業所」は、27年4月時点で全国に382カ所。数はあるものの、地域ごとのばらつきは大きく、「近くにない」人も多い。

 重い障害があり、医療機器を付けての移動は親にも子供にも肉体的、精神的負担が大きい。みずほ情報総研の調査でも「特に必要だと感じる福祉サービス」に、「送迎サービス」や「通院・通学のサポート」などの声が挙がっている。

利用する子供たちが顔合わせを兼ねて一緒に遊ぶ「もみじの会」。楽器を持って音楽を楽しんだ =東京都世田谷区のもみじの家

利用する子供たちが顔合わせを兼ねて一緒に遊ぶ「もみじの会」。楽器を持って音楽を楽しんだ

2017.6.8    産経ニュース