豊橋商工信用組合の総合口座通帳とキャッシュカード、ティッシュボックスに豊橋市立くすのき特別支援学校の生徒ら3人の絵が採用され、9日、加藤満理事長が同校で記念品を贈った。
障害者らの芸術的才能を広げ、生きがいにもつなげる活動「だんだんボックス」に取り組む一般社団法人アティックアートの協力で実現。県内の企業などがティッシュボックスや工事用フェンスなどに採用し、障害者らに「アーティスト料」を贈っている。
同信組は昨年、現金封筒に同校生徒2人の絵を使い、好評という。
今回の通帳などの絵は昨年10月から今年1月に募り、約40点が寄せられ、高等部1年・杉本樹さんと同部3年・柴田智哉さん、今春卒業した中村綾花さんが描いたカラフルな魚、花などの絵を採用した。
アティックアートの須藤伸枝理事長は、記念品の贈呈式で「この絵を生かすようデザインした。才能を世の中に出していくことは難しく、企業に採用されることで自立支援につながる」と述べた。
採用された生徒の保護者代表は「少しの力を貸していただければ、こんなにもすばらしいことができることを知るきっかけになってほしい」と感謝を込めて話した。
ティッシュボックスは記念品としてすでに使用され、通帳とキャッシュカードは12日から使われる。
くすのき特別支援学校の生徒らの絵を採用した通帳とキャッシュカード、ティッシュボックス=豊橋商工信用組合で
贈呈式に出席した生徒や加藤理事長ら=豊橋市立くすのき特別支援学校で
06月10日 東愛知新聞社