ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

<いのちの響き> 筋ジスに負けず就労(下)

2017年06月23日 03時18分58秒 | 障害者の自立

 カチカチ、カチ。白いワイシャツやポロシャツを着た男女七人が、パソコンのキーボードを打ち続ける。誤った欄に記入された郵便番号を正しく打ち直したり、全角と半角の混在する文字をそろえたり。就職に備えて、企業が顧客に送るダイレクトメールの住所録を整理するのを想定した実習だ。

 七人は、愛知県立港特別支援学校(名古屋市港区)高等部の一~三年生。脳性まひや筋ジストロフィーがあり、腕が思うように上がらなかったり、いすに座り続けると疲れてしまったりする。苦労しながらも、作業をクリアするごとに自信に満ちた表情を見せた。

 実習は五日間あり、高等部の六十七人が就職や施設での生活など卒業後の進路を見据えて活動を選択。パソコン実習は、在宅で働くことを見越した内容だ。後ろでは、同校の進路指導担当の河合健太郎教諭(46)と、一般社団法人「福祉情報技術サポートセンター」(名古屋市北区)の伊藤雅行代表(53)が見守り、途中で手が止まった生徒に声を掛けた。

 同校で在宅勤務に備えた実習を始めたのは昨年から。その成果は、この春卒業した筋ジストロフィーの河本圭亮(けいすけ)さん(18)の就職に早速表れた。四月から伊藤さんが代表を務める同センターに勤務し、在宅でウェブデザイナーとして働いている河本さんは現役の生徒にとって身近な目標だ。

 一年生の白鳥聖弥(せいや)さん(15)も筋ジストロフィーで、一人ではトイレが不自由。「収入を得て、できるだけ自力で生活したい。働くとしたら、家族の支援が受けられる自宅しかないと思います」と話す。

 重い障害があっても就労意欲が高い人は少なくない。しかし、身の回りのことを独力でこなすのは難しく、卒業後は障害者施設に通うことになり、目標を持てずに次第に意欲が低下してしまう人もいる。

 一定以上の障害者を雇うよう国が企業などに義務付ける「法定雇用率」も壁になる。週に二十時間以上働かないと、雇用に数えられない。障害のある人が働きやすい環境を整えるよう企業に促す狙いがあるが、体力の不安から二十時間を満たせない人にとっては逆風になる。

 伊藤さんは、もともとシステムエンジニア。二十年ほど前、耳の聞こえない人にインターネットの使い方を教えたのを機に関心を持ち、チラシなどの印刷工場で障害者を雇うようになった。しかし、三カ月もたたずに辞める人が多く、「慣れない環境は難しいのかも。自宅で働くのが向いているのかな」と感じた。

 伊藤さんと進路指導の河合さんが知り合ったのは、二〇一五年秋。河合さんが伊藤さんの事務所を訪ね「障害がある生徒を在宅就労させたい」と相談すると、即座に「やってみましょう」と応じてくれた。

 昨年初めて実施した在宅就労の実習。目を輝かせて作業する河本さんに、伊藤さんは「真面目で、若いだけにのみ込みも早い。働く場がないなんて、もったいない」と感じた。河本さんは「IT技術の進歩でいろいろな働き方ができるようになってきた。まだ少ないけれど、障害があっても在宅などで働ける世の中になるといいな」と話す。

 健常者と同じ戦力として雇うので、法定雇用率を満たすかどうかは関係ない。「技術を身に付け、もっと稼げるようにさせたい」。河本さんに期待しつつ、実習に取り組む可能性にあふれた七人を見つめる。

写真

実習に臨む生徒たちを見守る河合さん(右端)と伊藤さん(右から2人目)

2017年6月22日   東京新聞


「自閉症児は授業の妨げ、特殊学級に集めるべき」

2017年06月23日 03時10分03秒 | 障害者の自立

ハンソン議員に同僚議員や福祉関係者から批判

 風変わりな発言でしばしば世間の話題になるポーリン・ハンソン連邦上院議員が議会で、「自閉症児は授業の妨げになる。特殊学校に集めるべきだ」と発言、同僚議員や障害者支援団体から批判が出ている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 連邦議会のポーリン・ハンソン・ワン・ネーション党上院議員は、学校予算法案「ゴンスキ 2.0」審議中に、「自閉症児、障害児は授業の妨げになる。一般学級から外して特殊学級に集めるべきだ」と発言した。

 ハンソン発言には、自閉症の子供を持つ議員や自閉症児、障害児の家族団体や支援団体からも批判が続出している。ハンソン議員は、「ワクチンは自閉症の原因」と発言して批判され、取り消しと謝罪を行ったばかり。

 ハンソン議員は、「障害児は教師、学校のお荷物になり、教師が障害児に時間を取られるため、他の子供の授業が進まない。そういう子供にも教育を受ける権利はある。だから、特殊学級に入れて特別な世話をすべきだ」と発言した。

 クリスチャン・ポーター社会福祉相は、「ハンソン発言は古臭いし、問題の解決にならない」と批判している。

 また、10歳の自閉症児を持つエマ・フサー労働党下院議員は、「ハンソン議員の発言は、人々を分断し、みんなと違う人は隔離すべしという考えだ」と語った。

 また、ACTの障害者団体People With Disabilitiesのクレーグ・ウォレス・キャンペーン部長は、「ハンソン議員の考えは事実と合わない。障害児は、健常児と共に学ぶ方が、隔離されて教育を受けるより成績がいいという証拠が揃っている。障害児を健常児と分離することで利益を得る者はいない」と語っている。また、オーストラリア自閉症団体のニコル・ロジャーソンCEOも、「ハンソン議員の発言は50年以前の考えで、おぞましく、偏狭で、人を傷つける考えだ。オーストラリアには16万人の自閉症者がいて、その家族は、彼女が味方だと言っている生活に苦闘する人達だ。彼らはハンソン議員に投票することはないだろう」と語っている。

2017年6月22日    日豪プレス


PCでフリック入力できる「FlickTyper」なぜ生まれた?

2017年06月23日 03時03分05秒 | 障害者の自立

 「若者はキーボード苦手とニュースで知って」──開発者に聞く

ネットの利用はスマートフォンで完結するため、PCとキーボードに不慣れな人が増えている──そんな需要をにらみ、使い慣れたスマートフォンをPCのキーボードとして使えるようにする“スマホネイティブ”向けハードウェアを開発した大阪の企業がある。

システム開発を手掛けるインター・ラボ(大阪市)が6月20日に発表した「FlickTyper」は、PCとAndroidスマートフォンの間に挟んでUSB接続することで、スマートフォンからPCの文字入力や操作を行えるようにするデバイスだ。

スマートフォンをPCのキーボードやタッチパッド代わりに利用できるアプリはこれまでもあった。だがその多くは、PC側に専用ソフトをインストールして常時起動しておく必要がある。

FlickTyperの特徴は、PC側に専用ソフトをインストールする必要がないところだ。OSが備える入力インタフェース用の標準ドライバを使用するため、FlickTypeとスマートフォンをPCに接続するだけで、通常のキーボードと同じように使える。

20日の発表直後から、ネット上では「やった! 欲しいと思っていたものが本当に出た」「こんなのいらないよ」「時代だね~」など、賛否両論の声が続出している。

なぜFlickTyperが生まれたのか、開発チームに聞いた。

きっかけは「ニュースを見て」

「最近の新入社員や大学生はキーボードのタイピングが苦手で、人差し指で打っている状況というニュースを見た。それが開発のきっかけ」──そう語るのは、FlickTyper開発チームの三村貴志さんだ。

三村さんは“今どき”の若者事情をニュースで知り、「技術で解決できるのではないか」と、2017年に入ってから個人で開発に着手。3月には社内で正式にプロジェクト化し、5月末に製品化にこぎ着けた。

「キーボードが打てない“スマホネイティブ”世代でも、やり方次第では高速に入力できる」(三村さん)

ユーザーの環境を考え、利便性にもこだわった。FlickTyperを使用するには、スマートフォン側に専用アプリをインストールする必要があるが、PC側は不要にした。実際に使われるであろう企業や学校のPCでは、必ずしも自由にソフトウェアをインストールできるわけではないからだ。

セキュリティ的な懸念点も少なく、ユーザーと管理者双方にメリットがあることから、このような実装に至ったという。

FlickTyperのメインターゲットはスマホネイティブ世代。一方、けがをした人や片手が不自由な障害者にも使ってもらえることも想定して開発した。発表後の反響の中には、半身まひの人からの高評価も見られるという。

三村さんは「医療機関や障害者のサポートを行う施設などでも役立てられるのでは」と考えている。

自分たちの手でオリジナル製品の事業を

インター・ラボの事業は、他社からの受注によるシステム開発や運用がメイン。しかし、社内では「自分たちでオリジナルの事業を進めていきたい」という声が以前からあったという。

「これまで自社製品の販売実績がないため、実際にどれくらい売れる物なのか、見通しが立っていないのが現状。(製品が注目されるまでは)1台も売れない可能性すら考えていた」(三村さん)

FlickTyperの販売目標数は5000台に設定。今後も機能強化版の開発を検討していくという。大阪生まれの“時代を反映するデバイス”は、スマホネイティブ世代の救世主になれるだろうか。

2017-06-22    ORICON NEWS


ヌードモデル体験、ヌード撮影会… 高齢期の生と性をデザインする

2017年06月23日 02時49分21秒 | 障害者の自立

★ホワイトハンズ(3)

 60代、70代になり、「老後の性」を満ち足りたものにするにはどうしたらいいか。「セックスと超高齢社会」(NHK出版新書)の著者で、「一般社団法人ホワイトハンズ」(事務局・新潟県)の坂爪真吾代表理事に聞いた。

 同団体は2カ月に1回、年齢や性別、職業、障害や病気の有無に関わらず、誰でも気軽に参加できるバリアフリーのヌードデッサン会を開催している。

場所は、東京都杉並区のスタジオ。もともとは知的・発達障がい者の性教育を目的に始めたという。

 「ここでは20代の学生から70代の高齢者まで、さまざまな世代の参加者がそれぞれのペースでデッサンを楽しんでいます。中には69歳で初めてヌードモデルの体験参加にチャレンジした男性もいます。このように、いままで体験したことのない世界を知ることも、自分なりの老後の性を作り上げていく上で何かの糸口になると思います」

  カメラが好きならヌード撮影会に参加するのでもいい。デッサンや撮影に専念していると、裸を性的な対象として感じなくなり、後ろめたい気持ちにもならない。このような非日常的な体験をすると、定年後の高齢者ほど会社や世間の常識の枠という中で縛られていたサラリーマン時代がいかに不自由だったか実感するという。
 

 「60代後半、70代になっても性に関する欲求や悩みは若い世代とあまり変わらないと思います。しかし、その満足度は人によって違います。個室ビデオで自慰行為をするだけでも幸せという人もいます。お金に余裕があれば風俗へ通ったり、若い愛人をもつ人もいる。自分はどうしたいか、定年くらいまでに経済面も含めてよく理解しておく必要があります」

 30~40代でセックスレスになった夫婦が高齢になって関係を再構築して、セックスを復活させるのは実際には難しい。そうならないためには、産後や更年期の間の関係性をきちんとキープしておくしかない。

 「誰かが作った『あるべき高齢者』像に振り回されるのではなく、これまでの人生で培った知識や人脈、経験を生かして、高齢期における自らの生と性をデザインする意識を持つことが重要です」

【検証55歳からの性 セックス健康法】     ZAKZAK       


歩き続けて100回

2017年06月23日 02時32分55秒 | 障害者の自立

区民の健康づくりに一役

 区民の健康づくりを支えようと、様々なウォーキングイベントを開催する「瀬谷水緑の健康ウォークサポーター会」(名雪勝利代表)が6月26日、節目となる100回記念ウォークを実施する。行き先は真鶴半島で、名雪代表は「初のルートなので、全員で楽しみたい」と参加を呼び掛ける。

ルート選びを工夫

 同会が発足したのは8年ほど前。自然の中を歩きながら健康づくりに役立ててもらおうと、区役所と区民の協働事業として始まった。現在は月1回、区内をはじめ横浜市内の各公園や寺社などを回っている。一般参加を募る形式で、1回あたり平均60〜70人が参加するという。

 ルートはメンバーの意見を元に決める。重要なのはトイレ休憩や昼食場所選びで、公共施設の確認が必要となる。通常1Kmを15分で考えるところ、坂道の場合は20分で見積もるなど調整する。「鉄則は同じ道を歩かないこと。来た道と戻る道を変えることで、また違った景色が楽しめる」と名雪代表。大勢で移動するため、安全面の配慮も欠かせないと語る。名雪代表が以前考案した「瀬谷五川」は、区内5本の川沿いを歩き、瀬谷の自然を感じられるおすすめのルートだという。

 100回目を迎えるにあたり事前に告知したところ、参加希望が予想以上に多かったという今回のルート。荒井城址公園や三ツ石海岸、貴船神社を回る約11Kmの行程となっており、海沿いの景色を楽しんだり、採石で有名な地域の歴史を肌で感じたりと、「普段のハイキングコースとは違った魅力があるのでは」と期待を込める。

協力者募る

 課題はスタッフ数の確保だ。現在14人が中心となり、月1回のミーティングを行っているが、活動を継続するにあたり、協力してくれるスタッフを増やしていきたいという。名雪代表は「一人でも多くの人が参画してくれると嬉しい。一緒に健康づくりに取り組みましょう」と呼び掛ける。今後はスポーツセンターとの協力体制を強化するほか、障害者地域自立支援協議会「せやまんまるねっと」との共同企画であるウォーキングを通し、障がいのある人たちと地域との交流も引き続き行っていくとしている。

 26日はJR東海道線真鶴駅に午前9時30分集合。参加費は一人200円。参加者には100回記念として、「せやまる」が描かれたオリジナルバッジが配布される予定だという。問い合わせは、名雪代表【携帯電話】080・5683・2784へ。

100回記念のチラシを持つ名雪代表                    

100回記念のチラシを持つ名雪代表                       過去のウォーキングの様子

2017年6月22日   タウンニュース