ゴエモンのつぶやき

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医療福祉先導70年の歩み回顧 山陽新聞社会事業団が記念式典

2017年06月17日 03時10分57秒 | 障害者の自立

 障害者の就労や子育ての支援など医療福祉事業を展開する山陽新聞社会事業団(理事長・松田正己山陽新聞社社長)の創立70周年記念式典が15日、岡山市北区柳町の山陽新聞社さん太ホールで開かれ、地域の医療福祉の向上を先導してきた歩みを振り返り、今後の発展を誓った。

 医療、福祉、行政関係者ら約200人が出席し、松田理事長が「皆さんの善意を集め、よりよい地域づくりの事業ができていることに感謝する。今後も温かいご支援とご協力をお願いします」とあいさつした。

 続いて、事業団の運営に貢献してきた川崎明徳・川崎学園学園長、チャリティー展の「歳末助け合い美術展」への作品寄贈を続けている彫刻家蛭田二郎氏ら8人に感謝状を贈呈した。

 70周年記念事業として、今年1~5月に開催した障害者の芸術作品の連続展覧会「きらぼし★アート展」の最優秀賞表彰式もあった。約380点の展示作品から、社会福祉法人ももぞの学園(岡山市北区粟井)の利用者9人が描いた絵画が受賞し、代表者に表彰状と副賞のグラフィックアートが贈られた。

 記念講演では、黒住宗晴・6代黒住教教主が重症心身障害児施設旭川児童院(同祇園)の開設(1967年)を求めて事業団と共に運動の先頭に立った思い出を話し、阪本文雄・事業団専務理事は明治以来、岡山で活躍した社会運動家と事業団の関わりについて紹介した。

 山陽新聞社会事業団は戦後間もない1948年に発足し、当初は巡回無料診療や生活相談に取り組んだ。その後、歳末助け合い美術展などの活動を進め、低床の福祉バスや車椅子などを岡山、広島、香川県へ寄贈した。がん治療や障害者の社会参加を進めるための基金を設け、子育て世代を応援するイベントも開いている。阪神大震災、東日本大震災などの災害時には、被災地へ義援金を届けた。

 感謝状を贈られた他の6人は次の方々(敬称略)。

 黒住宗晴▽佐々木勝美(山陽新聞社相談役)▽越宗孝昌(山陽新聞社取締役会長)▽各見壽峯(備前焼作家)▽高木聖鶴(かな書家、故人)▽伊勢崎淳(備前焼重要無形文化財保持者)

 

歩みを振り返り、地域の医療福祉向上へさらなる貢献を誓い合った山陽新聞社会事業団創立70周年記念式典


写真入り看板設置 マナー違反が半減 思いやり駐車場

2017年06月17日 03時04分07秒 | 障害者の自立

 障害者や妊産婦らを対象にした「思いやり駐車場」に健常者が駐車しないよう、食品スーパーのフレッセイ(前橋市)が群馬県伊勢崎市の「クラシーズ連取店」駐車場に試験導入した障害者の写真とメッセージ入り看板で、設置前に比べて健常者とみられる駐車の割合が半減したことが15日、バリアフリー研究グループ「バリラボ」の調査で分かった。

 調査は看板を設置した5月24日の前後に計2週間ずつ、同店の思いやり駐車場7台のうち4台を対象に目視で行った。

2017年6月16日    上毛新聞ニュース


精神保健福祉法  継続審議へ 衆院審議入りできず

2017年06月17日 02時52分21秒 | 障害者の自立

 相模原市の障害者施設殺傷事件を受け、措置入院患者の支援を強化する精神保健福祉法改正案は15日、継続審議となる見通しとなった。16日の衆院本会議で決議される見込み。当初、事件の再発防止策としての側面が強調されたため、野党から「障害者の差別偏見につながる」との批判が噴出。先議の参院で審議が大幅に延び、衆院では審議入りできなかった。

  改正案は、措置入院した患者が退院後も継続的に医療などの支援を受け、社会復帰できるよう、関係自治体や医療機関などで「精神障害者支援地域協議会」を設置し連携する仕組みを設ける。措置入院を決めた都道府県や政令市は、入院中から退院後支援計画を作成し、退院後は居住先の保健所設置自治体が計画に基づき相談指導を実施する。

 このほか、強制入院の要否などを判断する精神保健指定医の資格が不正取得されていた問題を受け、資格の取得や更新の審査を厳格化することも盛り込んでいた。

毎日新聞   2017年6月15日


難病支援ネットが総会 支援者と思い共有

2017年06月17日 02時40分37秒 | 障害者の自立

支援充実へ活動方針を確認

 佐賀県難病支援ネットワークの総会が11日、佐賀市の県駅北館で開催された。障害者や難病患者に寄り添い、就労や就学、生活支援などの充実に取り組む方針を確認。難病患者やその家族の訴えを通して、行政や会員企業の支援者たちと思いを共有した。

 当事者の声として武雄市の永石美恵子さん(45)が登壇。生まれながらに難病を抱える長女日香莉(ひかり)さん(8)の成長課程で感じた「社会の価値観」について講演した。日香莉さんは身長の成長が阻害される先天性の難病で移動は車いす。美恵子さんは入学先を地域の小学校にするか特別支援学校にするか悩んだ経験に触れ、「手助けがないと生きていけない人にとって、人に迷惑を掛けてはいけないとか、よかれと思って区別してしまう価値観はしんどいもの」と話した。

 周囲のサポートを受けながら小学校入学を決め、「友達は当たり前に一緒に過ごしてくれる。その普通の関わりが日香莉を大きくしてくれている」と語った。

 講演の最後に幸運を呼ぶとされる「四つ葉のクローバー」が突然変異で生まれることを紹介し、「難病の多くは突然変異。四つ葉のように大切に思ってくれる社会になればいいな」と結んだ。総会には約90人が参加。県選出の国会議員なども出席した。

 
 
2017年06月16日   佐賀新聞

道徳教材に岡山の偉人や取り組み 小学校教科書用に出版各社が注目

2017年06月17日 02時31分12秒 | 障害者の自立

 2018年度から教科に格上げされる小学校の道徳で、江戸時代に天然痘を予防する種痘を普及させた医師緒方洪庵ら岡山ゆかりの偉人や、岡山から世界に広まった点字ブロックが教科書に取り上げられている。命の尊さや福祉の心を学ぶ教材として、教科書出版各社が注目した。見本の展示会が1日から開催中の岡山県中央教科書センター(吉備中央町吉川)に加え、16日から県内の他の13カ所でも始まる。

 検定に合格した8社のうち、日本文教出版(大阪市)の5年生の教科書は、現在の岡山市北区足守地区に生まれた緒方洪庵を紹介している。「命の種を植えたい」という4ページの読み物を掲載し、江戸時代後期、洪庵が種痘を正しく理解してもらうためにちらしを配って歩いたことなど、実直な人柄を強調した。

 同社編集部は「道徳の教科化はいじめ対策が狙いの一つになっており、命を救うことに心血を注いだ洪庵は教材にふさわしい」と採用の理由を説明する。

 光文書院(東京)の6年生の教科書も江戸時代に教育や学問で活躍した人物の一人として洪庵に触れている。

 学研(東京)の6年生教科書は「児童福祉の父」と呼ばれた石井十次が明治中期、岡山市に最大1200人の子どもを預かる孤児院を開設するきっかけとなった逸話に1ページを割いている。

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 1967年に世界で初めて岡山市内に設置され、視覚障害者の「命の道しるべ」となった点字ブロックは、光村図書(東京)が4年生の教科書に取り上げた。

 「思いやりのかたち」と題した4ページの読み物で、点字ブロックの由来を学んだ女子児童がブロック上に置かれた自転車に気付き、通り掛かった視覚障害者に手を貸して案内する内容だ。点字ブロック考案者の三宅精一氏(82年没)や記念碑の写真も織り込んでいる。

 同社の編集担当者は、物語を通じて「公共の思いやりと個人の思いやりの両方があって初めて、本当の思いやりが生まれることを学んでほしい」と話す。

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 光村図書の6年生の教科書は、学習指導要領にある自然愛護を学ぶ身近な事例として、日生町漁協(備前市)が30年以上かけて取り組んでいるアマモ場再生プロジェクトにスポットを当てた。

 新聞記事を児童向けに平易に書き直し「漁業は、海という畑を耕す営みです」という漁業者の言葉を象徴的に記述している。

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 各社の教科書見本の展示会は県中央教科書センター丸の内分館(岡山市北区丸の内、県立図書館内)、倉敷教科書センター(倉敷市福田町古新田、ライフパーク倉敷内)などで2~3週間開かれ、誰でも閲覧できる。8月末までに、県内8地区ごとに市町村教委関係者らがどの教科書を使うかを採択する。

 

2018年度から教科化される小学校の道徳で、緒方洪庵を紹介した教科書(右上)と、岡山発祥の点字ブロックを題材にした教科書のコラージュ