車いす利用者でも田植えができることを示そうと24日、筋ジストロフィー患者の加藤健一さん(36)らが高畠町福沢で田植えを行った。健常者と障害者との間にある「見えない壁」を突き破ろうと、農業、中川吉右衛門さん(41)の指導で、加藤さんはゴムボートに腹ばいになり手渡された稲苗を1本ずつ植えていた。
「久しぶりの泥の感じがいいですね」と田植えの感触をうれしそうに話す加藤さん。「障害者が抱きやすい『諦めてしまう気持ち』を吹っ飛ばしたいんです」
2017.6.25 産経ニュース
車いす利用者でも田植えができることを示そうと24日、筋ジストロフィー患者の加藤健一さん(36)らが高畠町福沢で田植えを行った。健常者と障害者との間にある「見えない壁」を突き破ろうと、農業、中川吉右衛門さん(41)の指導で、加藤さんはゴムボートに腹ばいになり手渡された稲苗を1本ずつ植えていた。
「久しぶりの泥の感じがいいですね」と田植えの感触をうれしそうに話す加藤さん。「障害者が抱きやすい『諦めてしまう気持ち』を吹っ飛ばしたいんです」
2017.6.25 産経ニュース
兵庫県佐用町下徳久の南光文化センターで、町内の救護施設「南光園」の絵画クラブが作品展を開いている。12人が計25点を出品している。30日まで。
瀬戸セツ子さんの「京都」「田舎」などと題した風景画3点は、いずれも昨年の「こころのアート展inしあわせの村」(こうべ市民福祉振興協会主催)の入選作で、色鉛筆を使って丁寧に描かれた力作。
今年3月の県障害者芸術・文化祭美術工芸作品公募展で入賞した赤山和子さんの「木のぼりと水あそびといねかりとはねつき」もあり、どの作品からも創作の喜びや楽しさが伝わってくる。
午前9時~午後5時。同センターTEL0790・78・0102
「南光園」の絵画クラブによる作品展=佐用町下徳久、南光文化センター
2017/6/24 神戸新聞NEXT
豊後高田市は24日、作付面積日本一を誇る春そばを解禁する。23日に試食会が市内玉津の豊後高田そば道場であり、関係者は連作障害を乗り越えて質量共に向上したそばの新鮮な香りと味を楽しんだ。7月末まで「3たて(ひきたて、打ちたて、ゆでたて)」を実践する市内12の認定店で提供。昭和の町商店街と郊外のそば店を往復する「春そばタクシー」を初実施する。
今年は3、4月に67ヘクタールを作付け。当初は雨に悩まされたが、梅雨入り後も好天続きで生育は順調。昨年の2倍近くの20トン以上の生産量を見込んでいる。
市内では春秋の年2回ソバを栽培しているが、近年は連作障害で収穫量が落ち込んでいた。そこで昨年からハトムギや菜種の作物ローテーション、2年前から堆肥を使った土地改良に励み、収穫量と品質が回復したという。
試食会では、講師が打ったざるそば、ハトムギ茶や実のおにぎり、菜種油であえたサラダを提供。参加者はおいしそうに味わった。
ハトムギや菜種の特産化に取り組む市農業ブランド推進課集落支援員の手塚隆久さん(65)は「日光を浴びてソバの実にでんぷん質が詰まっているので、甘い味に仕上がっている。そばに続く特産品も増やし、稼げる農業を実現したい」。豊後高田そば生産組合の小川寛治代表(82)は高田高校の生徒6人が8月にそば打ち甲子園に初出場する話題を挙げ、「幅広い世代にそばを身近に感じてほしい」と話した。
「春そばタクシー」の運行は7月1、8、9、16日の午前11時20分に昭和の町ロマン蔵前を出発。2コースあり、郊外にある認定店を往復する。タクシー料金は1人千円。問い合わせは市観光まちづくり会社(TEL0978・23・1860)へ。
新鮮な香りと甘みのある味に仕上がった春そばを味わう関係者
※この記事は、6月24日大分合同新聞朝刊13ページに掲載されています。
いよいよ「10年年金」の制度がスタートする。今まで老齢年金を受給できなかった人の多くが、今後は年金を受け取ることができるようになるわけだが、老齢年金制度の基本と合わせて理解したい。
仕事を引退したあとの一定の収入を、国として制度化したものが「老齢年金制度」だ。現役世代の人が毎月コツコツと年金保険料を支払い、そしてその時の高齢者に一定の収入として支払われるのが、この老齢年金制度の仕組みである。
つまり「保険料を支払う人がいてこそ、年金を受け取る人がいる」というのが制度の基本原則であり、今回はこの「受け取る人」の条件が緩和された。
その老齢年金制度であるが、2階建ての制度と言われている。
まず1階部分は、国民誰もが加入している国民年金だ。この国民年金からは、通常、65歳から老齢基礎年金が支給されるが、支給されるための要件があり、それが「国民年金の保険料を最低25年間納めること」である。今回の「10年年金」はこの「25年の納付要件」が「10年の納付要件」になった。
そして2階部分が、老齢厚生年金である。サラリーマンなどの被用者が、自分の収入に合わせた厚生年金保険料を支払い、その支払い保険料に応じて1階部分に上乗せされて老齢厚生年金が支払われる。収入が多い人は多くの保険料を支払うので、結果的には老齢厚生年金を多めに貰うことになる。
この老齢年金制度、大前提が「老齢基礎年金の受給権を満たす必要がある」ということだ。この受給権が前述のように、今までは「25年」であり、この受給期間を満たさないと、老齢基礎年金を一円も受け取れないのである。
例えば、国民年金保険料を20年間支払ったケースで考えてみよう。20年間は国民年金の保険料をきちんと支払ったものの、その後20年間は資力がなく、保険料を未納にしてしまったとする。このように、数年間分~数か月分の納付期間が不足している人が、今回のこの「10年年金」によって、老齢年金を受け取れるようになるのだ。
他方、次のような「納付要件が20年」の人も老齢年金を受け取れることになる。
それは、15年間はきちんと国民年金の保険料を支払い、その後5年間支払う資力がなくなったので、保険料免除の申請をしている、というケースである。
このケースで注意しなくてはいけないのは、5年間の保険料免除期間は、保険料納付期間としてカウントこそされるが、年金額への反映はされず(あるいは部分的にしか反映されず)、年金額は20年間支払った人より少なくなるという点である。
参考 保険料を納めることが、経済的に難しいとき(日本年金機構)
この2例から言えることは、保険料納付要件の「満たし方」によって、貰う年金額に差が出てしまう事があり得るということだ。
もう一つ大事なことがある。
それは老齢厚生年金を受け取れる人が増えるということだ。
老齢基礎年金の受給要件を満たしていることが、老齢厚生年金の受給要件だが、今回の「10年年金」の導入によって、結果的に今までは「かけ捨てられていた」厚生年金保険料が、晴れて老齢厚生年金として支払われることになるのだ。
サラリーマンを5年ほど経験した後、ずっと個人事業主として働き、国民年金の保険料を未納にしてしまい合計20年しか保険料を納めなかった、というようなケースに該当する人も今回の改正で老齢厚生年金を受け取ることになる。
この「10年年金」に該当する人には、今年の2月から年金請求書が送付されている。誕生日によって送付する月が違うが、この7月下旬で請求書の送付は終わることになる。8月になっても請求書が送られてこない人で、自分がこの「10年年金」に該当するのではと思う人は、お近くの年金事務所に年金手帳を持って相談に行ってみて欲しい。
さて、この「10年年金」に該当する人で、65歳以上の人は、今年の10月に9月分の年金が支払われる。これが一番早いスケジュールである(年金事務所談)。そして、偶数月の12月には10月・11月分が支払われ、それ以降は2か月ごとに年金を受け取ることになる。
また、65歳までの人で、厚生年金に一年以上加入した経験のある人は、老齢厚生年金の一部を、今から受け取ることもあり得る。
では、実際に受け取る年金額を、老齢基礎年金の例で確認してみよう。20歳から60歳までの40年間保険料を支払うと、年金額は約78万円となるが、仮に20年間だけ保険料を納めた人がいた場合は、年金額は約39万円となる。
このような受取額に、保険料免除期間があると減額されて、厚生年金を納めていると受け取り額が増える、ということになる。
いずれにせよ、老齢基礎年金を満額貰うだけでも、老後生活が不安なく暮らせるかどうかわからない時代である。だからこそ、自分年金に取り組んだり、資産運用をしたり、定年後も働く人がいるのだ。
この「10年年金」だけで老後の生活費が賄えるとは言い難いのも事実で、もう少し年金額を増やしたいと考えるならば、国民年金の任意加入制度や後納制度を活用することも念頭に置いてほしいと思う。
石川智(いしかわ さとし) ファイナンシャル・プランナー 終活アドバイザー
オフィス石川代表 1966年高知県生まれ。トヨタ系ディーラー、外資系保険会社の営業職を経て、2010年ファイナンシャル・プランナーとして独立起業した。一般消費者向けの相談業務だけでなく、「障害者とお金」「高齢者とお金」「終活」をテーマに広く講演活動を行っている。ライフワークとして「地域福祉とライフプランニング」に取り組んでいる。
『えひめ国体・えひめ大会おもてなし特命副知事』に任命されたのは、県のイメージアップキャラクター『みきゃん』だ。中村知事は、『みきゃん』に辞令を手渡したあと、「えひめ国体とえひめ大会では、副知事として先頭に立ち、多くのアスリートや関係者をもてなして下さい」と、激励した。これに対し、『みきゃん』は、「心が引き締まる思いやけん愛顔のおもてなしがんばるけん」などと、プラカードを使って決意を述べていた。『みきゃん』は、特命副知事として、えひめ国体とえひめ大会の開会式や閉会式など関連イベントを盛り上げるほか、県庁内に設置される執務室で来庁者をおもてなしすることになっている。なお、えひめ国体は、9月30日に全国障害者スポーツ大会・えひめ大会は、10月28日にそれぞれ開幕する。