ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者スポーツの「自分事化」 競技楽しみ共生のカギに

2017年12月10日 16時27分24秒 | 障害者の自立

 社員たちが和気あいあいとボッチャに興じている。

 5日。医薬品開発支援のCACクロアで、コミュニケーション活性化を目的として行われた社内研修の一こまである。

 ボッチャパラリンピックの正式競技。球を転がしたり相手チームの球に当てたりして、的の球に近づけることを競う。2016年リオデジャネイロ大会のチーム(脳性まひ)で日本が銀メダルを獲得し、認知度が上がった。

 この障害者スポーツを、同社は社会貢献のCSR活動の一環として、社員がボランティアで大会運営や審判を務める形などで人的支援をし、普及にも努めている。運動が苦手な人も楽しめ、戦略性が高く、仲間と作戦を立てられるこの競技がコミュニケーション促進に効果があると社員研修にも導入したのだ。

 同社企画本部の平川成大さんは「CSR活動は、社員には『お金を使うだけ』に見えることがある。だから、社員にボッチャを自分事にしてもらうことで、真の意味でCSRの責任を果たすことにもつながる。そして、会社が支援しているボッチャの普及も図れる」と、研修に取り入れることで、さらなる効果があると説明した。

 自分事化。

 先月7日に朝日新聞社が主催した、スポーツを通じた障害者と健常者の共生を考えるシンポジウムで、IT関連企業のワン・トゥー・テン・ホールディングスの沢辺芳明社長が語ったことを思い出す。

 同社は、陸上競技の車いすレースのスピード感や面白さをバーチャルリアリティーで体験できる「サイバーウィル」や、テクノロジーを駆使してボッチャを視覚的、聴覚的にも楽しめる「サイバーボッチャ」を開発した。

 「こうしたスポーツは対岸の出来事というか、障害者のものというイメージがすごく強い。一般の人がそれを自分事化し、日常シーンの中で楽しむ風景をつくり出せれば」

 バイク事故で自らも車いす生活をする沢辺社長は、開発に込めた思いをそう話した。

 「サイバーボッチャがバーやゲームセンターなど、普通にデートで行けるようなところに置ければいい」

 えたいの知れないものから、自らも楽しめるものへ。スポーツを通じた障害者と健常者との共生へ、キーとなる概念の一つになるだろう。

写真・図版 

研修でボッチャを経験するCACクロアの社員たち

2017年12月9日    朝日新聞


両陛下、障害者の作業お見守り 女児作文に雅子さま涙ぐまれる

2017年12月10日 16時16分40秒 | 障害者の自立

 天皇、皇后両陛下は4日、日本学士院会館(東京都台東区)で国際生物学賞の授賞式に臨席し、今回受賞した海洋細菌学の専門家で米メリーランド大特別栄誉教授のリタ・ロッシ・コルウェル博士を拍手で祝福された。式典後の茶会では、両陛下はコルウェル氏に英語で「おめでとう」と語りかけられた。コルウェル氏によると、陛下は研究分野の魚類と関連がある海洋細菌に関心を示されたという。

 両陛下は6日午前、マダガスカルのラジャオナリマンピアニナ大統領夫妻を皇居・御所に招き、会見された。宮内庁によると、同国が「生物の固有種の宝庫」と説明した大統領に対し、生物学者の陛下は「自然環境が保護されていくことが大切」と応じられた。会見場に案内する途中、陛下が「今年は寒さのせいで例年より紅葉がきれい」と紹介される場面もあった。

 同日夜には、国立新美術館(東京都港区)で日本美術展覧会(日展)をご鑑賞。日展の審査員らの説明に耳を傾けながら、日本画のほか陶磁器や漆器などの工芸作品を見て回られた。富士山を題材にした日本画を見た陛下は「ずいぶん大作ですね」と感想を述べられていた。

 両陛下は8日、障害者週間(3~9日)に合わせ、障害者の就労を支援している三越伊勢丹ホールディングスの関連会社「三越伊勢丹ソレイユ」(東京都新宿区)をご訪問。障害のある社員が贈答品に付けるリボンや包装用の袋を作る様子を視察された。陛下は作業を見守りながら「だいぶ慣れてきましたか」とお尋ねに。皇后さまは完成したリボンを見て、「たくさんできましたね」と語りかけられていた。

 障害者が働く様子を視察される天皇、皇后両陛下=8日、東京都新宿区

障害者が働く様子を視察される天皇、皇后両陛下=8日、東京都新宿区
 
2017.12.9  産経ニュース

視覚障害者とホーム歩く 天王寺

2017年12月10日 16時03分56秒 | 障害者の自立

 ◇JR駅員ら誘導学ぶ

 視覚障害者に駅ホームを安心、安全に利用してもらうため、JR西日本は8日、駅員がどのように視覚障害者に声をかけ、誘導すべきかを学ぶ勉強会を天王寺駅(大阪市天王寺区)で開いた。

 約70人が参加。駅員と視覚障害者が2人1組になり、ホームの端を歩いたほか、線路上に転落するなどした場合を想定し、線路に下りてホームまでの高さや、ホーム下の退避スペースの広さを確認した。

 その後、大阪支社で駅員と視覚障害者が意見交換。視覚障害者からは「駅員の対応で『少しお待ちください』と言われることがあるが、見えていないので待っている間、不安に感じる」「点字ブロックが摩耗している駅があった」などの意見が出された。

 四条畷駅駅員の土川千佳さん(34)は「視覚障害の方が何を求めているのかを学べた。職場で共有したい」と話していた。

2017年12月09日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

給付金、未払い賃金に 福山市長「充当を検討」 /広島

2017年12月10日 15時55分04秒 | 障害者の自立

障害者大量解雇

 福山、府中市の障害者就労継続支援A型事業所を利用する障害者112人が解雇された問題で、福山市の枝広直幹市長は8日、運営する同市曙町の一般社団法人「しあわせの庭」(山下昌明代表理事)に対し市が支払う給付金(10、11月分)を既に停止しており、利用者の未払い賃金に充当させるよう検討中であると明らかにした。同日の市議会一般質問で連口武則市議(水曜会)に答弁した。

  枝広市長は「利用者の未払い賃金請求権と事業者の報酬請求権などを相殺することで未払い賃金を確保するよう、県や関係市と連携する」と述べた。また、市内で同様のA型事業所を運営する22事業者のうち、事業収入から生産活動に関わる事業に必要な費用を控除した額が利用者の総賃金以上にならない13事業所すべてから7日までに経営改善計画書が提出されたとして「計画書はホームページで公表し、ヒアリングで計画の実効性と内容を精査した上で、事業適正化を指導する」と述べた。【松井勇人】

県、未払い額の情報提供を命令

 県は8日、障害者総合支援法に基づき、未払い賃金などの情報提供を「しあわせの庭」に命令した。

 県の計画では、これまでは各自治体が請求を受けて施設利用料を支払ってきたが、支払いを停止していた10、11月分を利用者に自治体が直接支払い、未払い賃金分などと相殺する。20日までに未払い賃金の金額などが記載されたデータを提出するよう求めている。従わない場合は事業所の指定を取り消すことができるが、既に経営破綻しているため実効性はないという。【山田尚弘】

「しあわせの庭」自己破産を申請

 「しあわせの庭」は7日、広島地裁福山支部に自己破産申立書を送付したことを弁護士を通じて明らかにした。

毎日新聞   2017年12月9日


職員教育の不備言及 有罪判決に地裁 /栃木

2017年12月10日 15時08分45秒 | 障害者の自立

宇都宮・障害者施設暴行

 宇都宮市の知的障害者支援施設「ビ・ブライト」で施設運営法人の元職員ら2人が入所者の男性に暴行して大けがをさせた事件で、8日の宇都宮地裁判決は、運営法人や施設側の職員教育などの不備に言及した。

  判決では、傷害などの罪に問われた施設運営法人の元職員、松本亜希子被告(25)に懲役2年4月、執行猶予4年(求刑・懲役2年6月)、職員の補助をしていた佐藤大希被告(22)には懲役2年、執行猶予4年(求刑・懲役2年)が言い渡された。柴田誠裁判官は「障害者の行動について教育を受けていなかった2人は、感情の高ぶりを抑えられなかった」などと執行猶予を付けた理由を説明した。

 これまでの公判でも、2人は専門的な教育を受ける機会がなかったと主張していた。施設からは、A4で2枚ほどの虐待防止マニュアルを見せられただけで講習などはなく、入所者が暴れた際の指導は現場を見て学ぶしかなかったという。

 松本被告は「他の職員も言うことを聞かない入所者に対して平手打ちをしていた」と訴えるなど、暴力が常態化していたと証言。「やってはいけないという気持ちはあったが、平手打ちだけなら許されると思った」などと虐待に至った心境を振り返るなど、職員教育の大切さが改めて浮き彫りになった。

 一方、県警は、施設を運営する社会福祉法人「瑞宝会」が宇都宮市の調査に対し、暴行の事実について虚偽の報告をした疑いがあるとみて、障害者総合支援法違反の容疑で同法人事務所を家宅捜索するなど、捜査を進めている。

毎日新聞   2017年12月9日