ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

東京パラへ障害者配慮の街づくり

2017年12月12日 16時39分06秒 | 障害者の自立

政府、推進の6自治体登録

 政府は11日、2020年東京五輪・パラリンピックに向け、障害者に配慮した街づくりを推進する「共生社会ホストタウン」として、青森県三沢市や浜松市など6自治体を登録したと発表した。パラリンピック選手との交流を控え、宿泊施設や運動施設のバリアフリー化に取り組む自治体を財政面や職員派遣で支援する狙いがある。

 他に登録されたのは東京都世田谷区、兵庫県明石市、山口県宇部市、高松市。鈴木俊一五輪相が11日の関係省庁連絡会議で報告した。鈴木氏は「各地で特色ある取り組みが展開できるよう支援したい」と述べた。今後も公募を続ける。

2017年12月11日   福井新聞


自販機付近に放火か 甲府の障害者支援施設半焼

2017年12月12日 16時32分55秒 | 障害者の自立

 11日午前5時ごろ、甲府市横根町、障害者支援施設「山梨クリナース酒折」から出火、鉄骨平屋の工場と事務所の計約144平方メートルを半焼し、約1時間半後に鎮火した。けが人はいなかった。消防などによると、倉庫の外に設置してある自動販売機付近の焼け方が激しかった。火が付近から天井を伝わり倉庫内にあったダンボールなどに燃え移った可能性が高いとみている。

 甲府署は、自販機の釣り銭目当ての放火の可能性も含め、原因を調べている。

2017.12.12   産経ニュース


サイバー空間で期待される発達障害者の強み

2017年12月12日 16時18分56秒 | 障害者の自立

大きなサイバー空間での犯罪のニュースが毎週のようにあります。
犯罪者たちは、より賢くプロフェッショナルになってきています。

国を守る上でもサイバー空間は重要になっています。
優れた人たちがサイバー空間での戦いに対応する必要があります。

しかし、優れた人たちを十分に獲得するのは簡単なことではありません。

オーストラリアの軍と民間人によって構成されるオーストラリア防衛組織(ADO)でも、その問題を抱えています。

そこで、ADOは革新的な民間企業の力を借りて、サイバー空間のセキュリティに必要な才能を新しいアプローチ「たんぽほ」プログラムで獲得しようとしています。

これまで社会的なやりとりに対する困難から、雇用されずに失業をしていた発達障害の人たちに活躍してもらおうとするものです。

ADOのパートナーとなった、DXCテクノロジー社がうまく物事を整理すれば発達障害の人たちが活躍できることをオーストラリアで実証しています。

「たんぽぽ」は価値ある植物であるにも関わらず、雑草とみなされてしまうことが少なくありません。

発達障害の人たちは、従来のような仕事の組織にあった人を見つけようとするやり方では、雑草のような目に止まらない存在であったかもしれません。

しかし、異なる採用のしかたをすることで、優秀な存在として発見できるのです。

DXC社は数多くの大学や専門家と協力することで、その「たんぽぽ」になぞらえたプログラムを開発しました。

オーストラリア軍には、それまで軍には適さないと思われていた10代の若者たちを採用して適切な機会や訓練を行うことで、活躍をさせてきた伝統があります。

自閉症スペクトラム障害(ASD)の人たちを採用するのも、この考え方に共通するところがあります。
人それぞれ異なる背景や、才能を効果的に組織でも発揮してもらおうと考えているのです。

発達障害の人たちの採用を始めたことで有名なのはイスラエルの国防省(IDF)です。

IDFの諜報部門であるユニット9900は、発達障害の人たちによって構成され主にスパイ衛星からの画像分析を行っています。
IDFでは、この発達障害の専門家たちは「衛星画像、地図の分析、理解について驚異的な能力を持っている」と伝えています。

つまり、競争が激しい他の人でもできる仕事ではなく、真の専門家の仕事なのです。
サイバーセキュリティに関わる分析についても、発達障害の優秀な人がいます。

発達障害の人たちの採用は、これまで行われていませんでした。

しかし、採用するのは合理的なことです。

自閉症スペクトラム障害の失業状態にある人たちにDXC社はテストを行いました。

いくつかの分野において、ずば抜けていることを発見しました。
しかし、特定の分野ではものすごくても、他の分野ではほとんどゼロに近いこともよくありました。

また、変わっているところもあります。

例えば、砂をポケットに入れて、舗装されているところよりも芝を歩きたい彼女は奇妙に見えるかもしれません。

しかし、彼女の分析についての才能は間違いないものです。
彼女は時間があれば、自宅でもどこでも、データの分類を行い、表を作成し、データの整理もします。
適切な環境が整えば、高度な業務もとても素晴らしく行います。

DXC社が彼女を見つけたときには、コンピュータ・サイエンスの分野で学校を卒業することが難しい状態でした。それは、彼女ができなかったからではありません。彼女には簡単すぎて興味がなくなっていたためでした。

自閉症スペクトラム障害の人たちの多くにとって、従来の「面接」は難しいものとなります。
そのために、「たんぽぽ」プログラムでは評価方法を変更しました。

面接は行いません。

長期間の「ハングアウト」と「トライアウト」で、面接よりも正確に能力を判断する機会を設けています。

ラ・トローブ大学のオルガテニソン自閉症研究センターがDXC社やオーストラリア防衛組織と協力して、サイバーセキュリティに関して必要な評価方法を考えました。

発達障害の人たちは「たんぽぽ」チームとなって、発達障害についての専門医を含むサポートがあるなかで、DXC社の中で仕事を行うための準備となる特別プログラムに取り組みます。
そこでの取り組みについて追跡調査が行われていきます。

まだ始まったばかりですが、これまでのところ成果が出ています。
発達障害の人たちは、サイバーセキュリティに関わる分析分野で優れた仕事をしています。

とても勤勉です。それどころか休憩をとることが困難です。

発達障害の人たちは、他の人たちが見つけることのできなかった、パターンなどを発見することができます。
「変化」を嫌うことが、それができる理由の一つだと考えられています。

そして、仕事を辞めてしまう率もとても低くなっています。

ラ・トローブ大学では、たんぽぽプログラムに参加している発達障害の人たちの生活の質が、大幅によくなっていることも確認しています。

公的な援助を必要としていた人たちが、そのように変わっていくことは国や社会にとっても大きな利益となります。

DXCにより委託されたコンサルティング会社は、限定的な実施となっているこの「たんぽぽ」プログラムでも、国に何億ドルも利益をもたらすと試算しています。

失業状態にあった発達障害の人たちが、このようにオーストラリア防衛組織(ADO)の諜報のデータ分析などの分野で活躍している事実から、「たんぽぽ」プログラムのプロジェクトで行われている、面接を行わない、評価・採用の方法は人の才能を見出すものとして、とても有望だといえるでしょう。

 とんがっている人はさらに求められていくはずです。

とんがっていることがもっともっと、発見され、認められ、ますます活躍の機会が広がっていくことを期待しています。

2017/12/12  たーとるうぃず (ブログ)


障がい者がファッションショー 世界人権デー

2017年12月12日 16時09分24秒 | 障害者の自立

 「世界人権デー」の10日、障害のある人が色鮮やかな衣装に身を包んでランウェーを歩くファッションショーが大田区で開かれた。ファッションブランド「tenbo(テンボ)」がSNSで募った60人から選ばれた18人のモデルが、LGBT性的少数者)の人やプロのモデルと一緒に登場すると、拍手と歓声が上がった。

 多様な背景を持つ人たちが集う祭典「十人十色ミックスカルチャー祭り」(バリアフリー社会人サークルcolors主催)の一環。

 東京コレクションにも参加経験があるtenboは、「障がい者向けの服は機能性重視でファッション性が低い」と感じていたデザイナーの鶴田能史さん(36)が2015年に始めた。すべての人が着られる服作りをめざし、取り外しが簡単な磁石のボタンや、車いすの床ずれを防ごうとおしりの部分に縫い目のないデザインを採り入れる。

 小学生の頃にいじめを受けたという二分脊椎(せきつい)症の古沢由莉香さん(21)は「車いすでも他の人と変わらずに生活していることを見てほしい」とモデルに応募。「緊張したけれど、拍手をもらえてうれしかった」と笑顔を見せた。

写真・図版

ランウェーでポーズをとる古沢由莉香さん(中央)

2017年12月12日  朝日新聞


障害者が造るワイナリー・収穫祭に参加した

2017年12月12日 15時52分46秒 | 障害者の自立

栃木県足利市にある「ココ・ファーム・ワイナリー」。知的障害のある人たちがブドウを栽培し、ワインを造っている。ブドウ畑で新酒を楽しむ「収穫祭」が11月に開かれた。5歳の娘と参加した収穫祭の様子をレポートする。

電車とバスを乗り継いで

私は20年ほど前、仕事のため栃木に住んでいた。地元の友人に贈られてココのワインを知っていたが、訪ねるチャンスがなかった。昨年、初めて収穫祭に参加して以来、足を運んで取材し、働く人たちを紹介している。

毎年、11月の土日に収穫祭が開かれる。今年は34回目。収穫後のブドウ畑が会場なので、予報を聞いて雨具を持ち、重ね着して出かけた。

ワイナリー最寄りの足利市駅までは、東京・北千住駅から特急で約1時間。最初は遠く感じたが、何度も通っているので子連れでも緊張しなかった。おやつを用意して乗り込み、足利市駅からは臨時バス。昼頃についた。

バスを降りると、斜面を切り開いたブドウ畑が見える。坂道を登って受付。参加費は3千円で、ワイングラスやフォークが入ったミニバッグと、ワインがついている。ブドウジュースも選べる。

中でも「できたてワイン」のカラフェが人気だ。酵母が生きていて味が変わっていくため、収穫祭でしか飲めない。大人1人でカラフェ1本は多いかな。帰りに、ボトルのワインを受けとることに。

「障害者に期待することが大事」

会場では、ワイナリーに隣接する知的障害者の施設「こころみ学園」の園生に会える。園生はふだん、ブドウを栽培し、ワイン造りに取り組んでいる。この日は仮装してお客さんを迎え、誇らしげだ。

アメリカから足利に飛び込み、園生やスタッフとのワイン造りを長年にわたって支えたブルース・ガットラブさんも笑顔でお客さんを迎えた。

ブルースさんは「障害者に期待することが大事」と力づけて、役割を見出した。現在は北海道にワイナリーを持ち、ココをバックアップしている。

ハフポスト連載はこちら→1「障害者とワインを造り続けたアメリカ人」

「収穫祭で、ふだん会えない人に会えるのが嬉しい。リピーターのお客さんも多いですし。園生たちも、ワインを飲んで笑顔になっているお客さんを見て、喜んでいます」

ブドウ畑の斜面は、シートを敷いてワインを楽しむ人たちでいっぱい。昨年は雨の後だったが、今年は降りそうで降らずに済んだ。私たちはブドウ畑の端っこに持参のシートを敷いて座り、出店から娘が食べられるソーセージやジャーマンポテトを買ってきた。私は会場だけの、できたてワインをグラスでお味見。

ワイナリー取締役はバイオリニスト

収穫祭の目玉の一つに、バンドの生演奏がある。ブドウ畑の向かいにあるカフェのテラスから、お客さんに向かって演奏する。昨年、国内外で活躍するバイオリニストの古澤巌さんが登場して驚いた。縁があって、古澤さんはワイナリーの取締役を引き受けているという。

「初めてワイナリーに行ったのが、文化庁の給費留学から帰国した85年。日本にもこんな場所があるんだと思いました。ワイナリーにちなみ、葉加瀬太郎とバンド『ヴィンヤード・シアター』を立ち上げ。私がワイナリーのテラスにバイオリンを弾きに行くと、(ブドウと共に栽培している)シイタケの原木を担ぎながら、園生たちが踊る。今も、あの頃も、ワイナリーは天国です」

その後、古澤さんに東京で取材したときは、被災地への思いやプロ意識について伺った。

連載6「ワイナリー取締役はバイオリニスト」

古澤さんの演奏が始まり、撮影のためカフェのテラスに入ると、娘は演奏に釘付け。ちょうど目の前にバンドのピアノがあり、お客さんと一緒に聞き入った。

「野外で弾くのは難しいけれど、陽気なお客さんを見ながら演奏するのが楽しい」と話していた古澤さん。演奏に飛び回る毎日で、この日も遠方から足利に駆けつけた。しっとりした曲、テンポのいい曲…途切れなく1時間ほど演奏して、会場を盛り上げた。

園生たちも音楽が大好き。本格的な演奏会やホールに入れない子どもも含め、一流の音楽に触れられるのがいい。

「障害者だからでなく味がいい」

バンド紹介など、マイクを握っていたのはこころみ学園の施設長・越知真智子さん。5月に保護者のお招きでおじゃました園生のカラオケ大会でも、名司会を披露していた。会場で飲みすぎやアクシデントを防ぐため、注意を呼びかけた。

救護室やベビ―ケアのコーナーもあった。家族連れも多く、子ども向けに綿あめや風船が売られている。娘は、今年も綿あめを作ってもらって満足。

数時間いて、子どもには寒くなってきたので引き上げることに。帰りがけ、シートを広げていたグループに声をかけた。栃木・群馬エリアの20~30代という。初めて参加した会社員の女性(24)は、「ふだんはあまり飲めませんが、雰囲気が楽しくてワインがおいしいです」。

作業療法士の男性(38)は、ワイン好きという。「ふだん医療の仕事をしていますが、障害者だから、という考えは好きではありません。誰が造っていても、おいしいから飲むんです」

子どもに優しい障害者

そこに、昨年もモデルをお願いした園生のワインボトルさんがやってきた(トップの写真)。タレントの勝俣州和さんも、交代でこの着ぐるみに入ったという。勝俣さんはワイナリーの常連で、この日も乾杯を呼びかけ、お客さんと交流していた。

出口で、お揃いのドレスを着た園生とスタッフに見送られた。園生はとりわけ子どもが好きで、娘に優しい笑顔を向け手を振ってくれる。

体動かす作業で心身が元気に

ワイナリー専務取締役の池上知恵子さんに聞いた成り立ちを紹介する。

1950年代、地元の公立中で障害のある生徒を受け持っていた教師・川田昇さんが、教え子たちと山の斜面を開墾してブドウ栽培を始めた。川田さんは、池上さんの父だ。それから、知的障害者の施設「こころみ学園」ができた。保護者の出資でワイナリーを作り、許可を得て醸造を始めたのが84年。現在、18歳から94歳まで150人ほどの園生がいる。多くが施設で生活し、亡くなった園生が眠るお墓もある。

おいしさの一つの理由が、除草剤を使わず、障害者が手作業で育てる「健康な」ブドウ。ブドウを狙う鳥をよけるため、缶を鳴らす。草刈りや、かさかけ。単純な作業に、喜びを持って取り組んでいる。池上さんは、「こころみ学園の園生がどうやって楽しく過ごせるか考えて始めたこと。障害があるからとあてにされなかったら、何もできなくなってしまう。ココには、やってもやってもやりきれない仕事があります」と話す。

体を動かして作業すれば、おなかがすいて食事がおいしく、よく眠れる。働く喜びがあり、心身にいい生活だ。ワイナリーは、こころみ学園からブドウを購入し、醸造場での作業を学園に業務委託する形という。園生の生活を支える職員、ワイナリーやカフェのスタッフなど、いろいろな人が一緒に働いている。

デザートワインの「マタヤローネ」という名前は、びん詰め作業が終わった夕方、「またやろうね」という園生の一言から生まれたそうだ。

自家畑のブドウだけでなく、県内外の栽培農家と契約し、その土地に適した種類のブドウが集まる。海外からはワインの専門家を招き、味を磨いてきた。航空会社の機内サービス(国際線)、沖縄や洞爺湖サミットでもココのワインが採用されている。

「海外の伝統ある産地のワイナリーは、数百年の歴史がある。私たちはまだ首が座った程度。ワインは自然が作るものだから、人はお手伝いするだけ。目の前のことにおろおろしながら、続けてきました」と池上さん。

本当のバリアフリーって?

娘は帰りのバスでうとうとしたが、電車を乗り継いで無事に帰り着いた。「付き合わせてしまったな」と考えていたら、娘が「34」と書いてある収穫祭のバッジを見て、「次は35回なの?また行きたい」と言う。障害ある造り手がリスペクトされる収穫祭は、子どもにもまなざしが優しかった。

本当のバリアフリーは、子連れとか障害者とか区切るものではないと実感した。どんな人でも、自然とそこにいられる。ワインと音楽でご機嫌になれる収穫祭では、知らない人とも笑顔をかわす。ふだんの社会もこれぐらいの雰囲気なら、とげとげしなくて済むのだろうか。

障害者の就労、取り組み広がる

ココの取材を通して、「障害の有無にかかわらず、喜びを持って働くことは大事」と知った。障害者が造ったから買ってほしいのではなく、商品そのもののクオリティを高める努力をしていることも。

ワインやブドウを担当しなくても、洗濯や料理など裏方を支える障害者がいる。「風に吹かれて座っているだけ」に見えて、害鳥を追い払っている人がいる。働けなくても「愛される」という役割がある。できる仕事を探し、できない場合も尊重され、安心していられる場所だ。

各地で、障害者の就労に取り組む場が増えた。私も、国内外の現場を訪ねている。12月9~10日には東京都内で「就労支援フォーラムNIPPON」(日本財団主催)が開かれ、取材した。1500人が集まり、熱く学び合った。

これからも様々な現場と出会い、当事者の声やサポートスタッフの工夫、継続できて十分な賃金が支払われる体制づくりについて伝えていきたい。

会場はブドウ畑。シートをひいてワインを楽しむ。テラスではバンド演奏が なかのかおり撮影会場はブドウ畑。シートをひいてワインを楽しむ。テラスではバンド演奏が

なかのかおり  | ジャーナリスト(福祉・医療・労働)  12/11(月)