ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者仲間に新聞でエール 釜石の鈴木さん6年間発行

2017年12月19日 02時39分21秒 | 障害者の自立

 釜石市鵜住居(うのすまい)町の鈴木雄(ゆう)さん(38)は、障害者の自立を目指し手作りの「雄(ゆう)新聞」を発行している。体に障害を抱えながら震災直後の2011年冬に発刊。ほぼ隔月ペースで作り続け今月、節目の30号に達した。震災後は引きこもりがちになる人も多く、紙面を通じ「障害者は社会のお荷物でも迷惑でもない。胸を張り、楽しんで生きよう」と訴え続ける。

 A3判カラー1ページで、記事とイラストは全て手書き。30部刷り、無料で県内外の福祉関係機関や支援者らに届けている。11年12月に福祉施設職員に促されて作り始め、丸6年になる今月10日に30号を出した。

 同市甲子(かっし)町のNPO法人障がい者自立支援センターかまいし(江戸徹理事長)の活動拠点「まりん」に通いながら1人で取材・執筆し、同法人スタッフの助言を受け編集する。

 清掃奉仕の様子や被災地支援の学生との交流など題材は多彩。まりんの仲間と3年以上の準備を経て実現した9月の秋田旅行は、ルポに仕立てた。「旅行したいと思ったのが始まり。(皆で)一緒に取り組んだことが財産」とまとめた。

 新聞は、まりんで読むことができる。問い合わせは鈴木さん(080・5557・7891)へ。

 

【写真=難しいテーマも、イラストを添え楽しく読ませる「雄新聞」。2011年12月の創刊から6年で30号に達した】

2017/12/18   岩手日報


芦屋基地、障害者手帳所持者など対象に航空祭事前見学会 参加者を募集

2017年12月19日 02時33分15秒 | 障害者の自立

航空自衛隊芦屋基地は2018年2月17日(土)、身体への障がいなどハンディキャップを持つ方を対象とした航空祭事前見学会を実施、2017年12月15日(金)から2018年1月24日(水)まで、その参加者を募集しています。

この事前見学会は9時40分開場、10時10分から14時まで実施します。ただし、天候などの理由により、内容を変更、または中止する場合があります。当日は、障害者手帳、または療育手帳などを持つ方で事前に応募、駐車券を持つ方のみ入場できます。

応募は、航空自衛隊芦屋基地のウェブサイトからダウンロードできる応募用紙に必要事項を記入のうえ、障害が確認できる書類のコピーや切手を貼付した返信用封筒を同封し、郵送します。なお、基地内には、利用者専用の駐車場が用意されていますが、応募者が多数の場合、抽選となります。詳しくは、航空自衛隊芦屋基地のウェブサイトを参照ください。

2017/12/18    FlyTeam


知的障害ある弟 愛情つづる 茅野葵さん(我孫子の小2)最優秀賞に輝く

2017年12月19日 02時23分42秒 | 障害者の自立

 内閣府が募集した本年度の「心の輪を広げる体験作文」で、我孫子市立湖北台西小学校二年の茅野葵さん(8つ)が最優秀賞(内閣総理大臣賞)に輝いた。作文のタイトルは「わたしの弟」。知的障害がある弟の悠太君(4つ)をしっかりと見つめながら、日常のエピソードや弟への愛情を書きつづった。

 体験作文は、障害者週間(三~九日)の意識啓発事業として、全国の小中高校生らから募集。小学生部門には本年度、六百九編が寄せられた。

 葵さんは、悠太君の普段の様子や特長を、自分や両親、姉らとの関わりを通して四百字詰め原稿用紙三枚にまとめた。

 すべり台が大好きで、犬を散歩させている人とすぐに仲良くなれる悠太君を「どうやら、ゆうちゃんのえ顔は、みんなをしあわせにするふしぎな力があるようです」と優しく見つめる。

 悠太君が一人で買い物に出掛けてしまい、葵さんが必死になって捜し回った出来事についても書いた。この体験を通じて、葵さんは「弟はゆっくりだけど、自分でくつもはけるし、歩くこともできる」「うまくおしゃべりはできないけれど、話を聞いて理かいしている」と分かったという。

 葵さんは読書好きで、習字も得意。夏休みの宿題として作文を仕上げたといい、「ゆうちゃん大すきだよ」と呼び掛けて締めくくった。父親の強さん(47)は「(葵さんは)面倒見が良く、普段から(悠太君と)一緒に遊んでいます」と話した。

 葵さんの作文は、全文が内閣府のホームページに掲載されている。

内閣総理大臣賞を受け、両親と共に笑顔を見せる茅野葵さん(中)

2017年12月18日   東京新聞


知事と取り組み 障害福祉事業所デザイン案を披露

2017年12月19日 02時14分10秒 | 障害者の自立

福祉事業所利用者「県障害福祉科の名刺に」

 障害のある人が絵画やデザインの仕事を手がける基山町の障害福祉サービス事業所「PICFA(ピクファ)」の利用者が14日、県庁を訪れ、山口祥義知事と共に取り組んだ名刺のデザイン案を披露した。県庁や唐津くんちの「鯛曳山」などが描かれ、にぎやかな仕上がりとなっている。

 県の障害者月間(11月15~12月14日)の取り組みの一環で、山口知事が11月27日に同事業所を訪問し、利用者と一緒にイラストを描いた。名刺のデザインにふさわしいよう、個別のイラストを組み合わせて着色し、六つの図案に仕上げた。

 できあがった図案のうち一つは、県障害福祉課の名刺に採用される。イラストを手がけた西依孝さん(38)は「名刺は多くの人の目に触れるもので、形になったのはすごく光栄」と感想を語った。山口知事は「商売として実を結ぶとますますやる気になる。やりがいのある仕事をみんなで作っていき、魅力的な施設にしてもらえたら」と述べた。

できあがった名刺の図案を山口知事に渡す「PICFA(ピクファ)」の利用者


くじけず挑戦社会人に

2017年12月19日 02時10分06秒 | 障害者の自立

 来年で満10歳の日曜便には、ご自身やご家族の近況を折に触れて、お寄せくださる読者の方々がいらっしゃいます。

 大阪府寝屋川市の溝尾圭子さん(47)もその一人。知的発達の遅れはないものの、対人関係を築くのが苦手な「高機能自閉症」の娘さん(23)について、2010年に高校入学、12年にデザイン専門学校の合格と、母親の喜びにあふれたお便りをくださいました。

 そしてこのたび、〈どうしても報告したいことがあり、連絡いたしました>と、5年ぶりのメールが届きました。<娘の就職が決まりました>とのこと。朗報です。

 お便りには、専門学校に入って以降の5年間がつづられていました。〈専門学校で2年、健常者の方と共に学びました。障害のことも話し、先生や仲間に温かく見守られ、充実した学生生活でした〉

 次は就職活動です。学んだ技術をいかそうと、出版社の実習に参加したのですが……。<社会人として基本のマナーや決まり事が身に付いていなかったこともあり、ご縁がありませんでした>

 娘さんは、障害の特性であいさつしたり、わからないことを自分から聞いたりすることが苦手だったのです。

 ただ、娘さんはくじけず、ハンデを克服しようと、卒業後、障害者向けの就労移行支援事業所に通い始め、約2年、ビジネスマナーなどの訓練を一から受けます。そして就活再挑戦。いくつかはダメでしたが、ついに今年9月、物流会社の採用が決まりました。

 〈喜怒哀楽をあまり出さない娘がホッとした様子でひと言、「採用が決まってよかった」。研修中は会社から電話があり、「娘さん、頑張られてますよ」と。あいさつもし、分からないことも聞けているようです。小さい頃は会話も一方通行で、気に入らないことがあるとパニックを起こし、「この子と一生、会話ができないかも」と思ったこともありました。感慨深いです>

 娘さんは現在、朝5時に起床して通勤する忙しい日々。電話で話を聞くと、「就職できるのか焦る時もありましたが、決まってすごくうれしい。重い商品を運ぶ時はきついんですけど、頑張ってます」と意欲に満ちたお返事です。溝尾さんは「大変なのはこれから。いずれは親元から自立してもらわないと……。でも課題を、その都度乗り越えていく娘なら大丈夫だと思います」と話されました。

 溝尾さんから日曜便に届いたお便りはこの7年で3通です。その3通だけでも、娘さんがハンデを克服して成長していく様子や、親として支え続ける溝尾さんの思いが伝わり、胸が熱くなりました。

 次は、娘さんの一人暮らしでしょうか。4通目のお便りを楽しみに待っています。 

 お便りは、〒530・8551(住所不要)読売新聞大阪本社社会部「日曜便」係、ファクスは06・6361・0733、メールはnichiyobin@yomiuri.comです。ウェブサイトでも読むことができます。「日曜便」で検索を。

2017年12月17日 Copyright © The Yomiuri Shimbun