ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

農業の担い手不足解決へ、障害者雇用を考える

2018年10月02日 15時57分19秒 | 障害者の自立

 農業分野での障害者雇用を考える本年度第1回農福連携推進研修会(岐阜県農畜産公社主催)が、美濃市生櫛の県中濃総合庁舎で開かれ、先進的な取り組みが発表された。

 農業者の高齢化や担い手不足が進む中、障害者の雇用先の不足を解決する手段として農福連携は注目されており、県も農福連携推進室を設けるなど取り組みを始めている。今回、大学や企業などで農業に障害者が従事する取り組み3例が紹介された。農家や農協職員、自治体職員ら約80人が参加した。

 農家と委託契約し、障害がある従業員らに農作業に従事してもらっている企業「DAI」(関市)の中島望社長は、サトイモの収穫など人手が要る作業に障害者が活躍している事例を紹介。「障害者が農業で働くことで長く住み続けることができ、安全・安心な地域をつくることができる」と強調した。

 

農業で活躍する障害者について語る中島望社長(右)

2018年10月01日        岐阜新聞


台風24号 西武戦イベント中止、障害者スポーツ大会にも影響 埼玉

2018年10月02日 15時50分36秒 | 障害者の自立

 非常に強い台風24号の接近を受け、30日に予定していた県内各地のイベントは中止が相次いだ。

 プロ野球のパ・リーグ制覇を決めた埼玉西武ライオンズは、本拠地のメットライフドーム(所沢市)で予定していた北海道日本ハムファイターズ戦のパブリックビューイングを中止。所沢市などの商業施設で予定していたライブビューイングも中止となった。

 ライブビューイングは商業施設のグランエミオ所沢、西武本川越ペペ、西武飯能ペペ、西武入間ペペの4カ所で予定していたが、店舗の営業を午後6時に切り上げることになったため、試合を放映することができなくなった。各施設の担当者らは「従業員の帰宅と利用客の安全を考え、ライブビューイングも中止にするのが適切と判断した」と説明した。

 また、県は熊谷市内で予定していた障害者のスポーツ大会「彩の国ふれあいピック秋季大会」も参加者らの安全確保を優先し、中止すると発表した。

 障害者の選手約900人を含め関係者計約2100人が集まる大会だった。台風などによる中止は初めてという。

2018.10.1        産経ニュース


離職、転職を繰り返すろう難聴者のため 新たな取り組み 

2018年10月02日 15時37分43秒 | 障害者の自立

 聴覚障害(ろう難聴)者が職場で健聴者の理解を得るのは容易ではない。障害者が困難を越えて働き続けられるよう支援する新たな取り組みを追った。

*  *  *
 聞こえない、聞こえにくい。聴覚が不自由な「ろう難聴者」のそんな悩みは、健聴者にとって理解しにくい。

 たとえば声の大きさが同じでも、単語やフレーズによって聞き取りにくいこともある。細かなコミュニケーションが求められることが多い仕事の現場では、ろう難聴者が周囲と意思疎通を図れないことに神経をすり減らし、せっかく勤め始めても離職してしまうケースが後を絶たないという。

 きめ細かな就労支援でこのような現状を打破しようと、「大阪ろう就労支援センター」(大阪市中央区)が設立されて半年が経った。

 民間企業に雇用されている障害者は14年連続で過去最高を更新し、昨年6月時点で49万6千人。障害者雇用促進法の改正で、今年4月からは企業に義務付けられている雇用労働者に占める障害者の割合が2%から2.2%に引き上げられた。障害者への就労支援はハローワークや地域障害者職業センター、地域の障害者就業・生活支援センターなどが手がけている。

 ただ、大阪ろう就労支援センターのように障害に応じた就労移行や自立訓練に特化して支援する事業は全国的にも珍しい。厚生労働省でも統計にまとめられるほどの調査はなく、実態が把握できていないという。

 同センターを記者が訪れたのは、体温を上回るような酷暑の日だった。新島浩章さん(27)は、手話のできる学生スタッフの助けを借りながら、表計算のドリルなどでパソコンのスキルアップに努めていた。

 新島さんは高校でインテリアを学び、卒業後は印刷関係の会社に就職したが、1年で退職した。印刷機械に入力する計算が苦手だったのと、同僚や先輩と十分にコミュニケーションが取れず、人間関係をうまく構築できなかったのが原因だった。

 その後は通所施設でパン作りなどをしながら自動車の運転免許を取得。次に運送会社に就職して荷物の集荷作業に従事したが、重い荷物を扱う深夜労働がこたえて腰を傷め、3年ほどで仕事を続けられなくなった。

 手話通訳者の協力を得て、新島さんの話を聞いた。

「腰を壊して、障害者全般の就労支援施設に通ったり、その後は倉庫会社で仕事を得たりしましたが、やはり足腰に負担が大きく続けるのが難しかった。ろう難聴専門の就労支援センターは、母が見つけてきてくれて、2月に開所して私が第1号で入りました。体に無理のない軽作業で長く働ける仕事を見つけたいので、ワードとエクセルを一生懸命勉強しています」

 同センター理事長の前田浩さん(65)は自らも聴覚障害者だ。長年教員として勤めた大阪府立中央聴覚支援学校(旧大阪市立聾(ろう)学校)をこの春に退職し、就労移行支援事業に絞ったセンターを立ち上げた。

 教員時代も、「てにをは」を耳から自然に覚えられず、助詞の習得に苦労する難聴者のために、イラストを多用した国語学習ドリル『みるみる日本ご~みるくとくるみの大ぼうけん~』を出版。さらに、全国約40人のろうの教諭に呼びかけ、自分たちの体験をもとに、病院や買い物のやりとり、事故や災害時など、ろう者に身近な108項目の対処法を考えながら探っていく『365日のワークシート』を出版するなど、踏み込んだろう教育を展開してきた。就労支援はそんな前田さんの新たな取り組みだ。

「毎年、聴覚支援学校からろう難聴の卒業生が巣立ち、雇用率こそ障害種別の中では高いのですが、せっかく採用された企業での定着率が良好とは言えない現状があります」

 前田さんは、受け入れる職場とろう難聴者側の両方に原因があると考えている。

「先行研究のほとんどが、ろう者の離職率、転職率の高さを指摘し、原因として職場におけるコミュニケーションの難しさを挙げている。受け入れ側の無理解という職場環境に問題がある一方で、ろう難聴者側も自分が求める配慮をうまく説明できないために、会社側の理解が得られにくい状況を作り出しているケースも多く見られます」

 こうした背景もあり、新島さんのように就職しても離職、転職を繰り返すろう者は後を絶たない。個別に事情は異なるものの、企業側が求める能力や知識と、ろう難聴者の現状理解と、個人の能力や知識とのギャップを埋めることが重要だ。

スタッフのマンツーマン指導でパソコンのスキルを磨く新島浩章さん(左)。就職への熱意は高く、積極的に質問していた(撮影/編集部・大平誠)

スタッフのマンツーマン指導でパソコンのスキルを磨く新島浩章さん(左)。就職への熱意は高く、積極的に質問していた

AERA 2018年10月1日号より抜粋


県野球場、車いす用観覧席など新設 障害者も楽しく観戦へ

2018年10月02日 15時26分23秒 | 障害者の自立

 県は、中山町の荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがた(県野球場)のバリアフリー化を進める。障害者向けの観覧席やトイレなどを来年5月末をめどに新設し、利用環境の充実を図る。関連事業費を計上した本年度一般会計補正予算を開会中の県議会9月定例会に提案している。

 県都市計画課によると、スタジアムには現在、三塁側のベンチ近くに身障者用の観戦室とトイレが設けられている。観戦室は5人程度が利用できるが、スタンドから離れた室内ということもあって、これまで障害者団体から「一般の観客と同じ観覧席で試合を楽しみたい」との要望が寄せられていたという。

 総事業費は1億円を見込み、本年度の補正予算にはこのうち4千万円を盛り込んでいる。詳細は検討中だが、バックネット裏を中心に車いす用の観覧席を10席以上設置する。既存のいすを改修して新設したい考え。さらに球場に出入りするためのエレベーターをはじめ、場内の一部階段には安全に昇り降りできる機械を取り付ける。現在は水飲み場となっているスペースを活用しながら、新たに身障者用のトイレも設置する計画だ。

 スタジアムの年間利用者は毎年1万5千人前後で推移している。利便性向上へ県都市計画課は「さまざまな声に対応したい。来年の本格的な野球シーズンに間に合うように工事を実施する」としている。

県野球場のバリアフリー化で整備される車いす用観覧席の設置イメージ(県提供)
 
2018年10月01日        山形新聞

目が見えなくても自ら化粧 ブラインドメイク世界へ 

2018年10月02日 15時19分58秒 | 障害者の自立

 目の見えない女性が他人の手を借りずに化粧をする方法「ブラインドメイク」を海外に広めようと、視覚障害のある女性らが活動を進めている。10月には中国・天津でイベントを開く予定で、「メード・イン・ジャパンの技術を海外に伝えたい」と意気込む。

「化粧をすると気持ちが明るくなる」

 7月、大阪市で開かれた実演会で、3人の視覚障害者の女性はポーチから化粧品を出して並べると、慣れた手つきで化粧を始めた。化粧品は市販のもの。しかし、彼女たちの前に鏡はない。

 ファンデーションを手のひらに広げ、顔の左側は左手、右側は右手を使い、むらができないようゆっくり動かす。マスカラはマスキングテープを目の上下に貼って保護してから。指を使いはみださないように口紅を塗った後、チークを3本の指で頬からこめかみへ優雅に滑らせ、華やかなフルメークが完成した。

 実演した鈴木加奈子さん(39)は「『どうせ見えない』と思っていたが、化粧をすると気持ちが明るくなり、自信を持って外出できるようになった。周りの接し方も変わった」と話す。

中国・天津で10月にイベント

 ブラインドメイクは障害者を支援する一般社団法人「日本ケアメイク協会」(大阪市)の大石華法さんが平成22年に考案。これまで約200人にこの方法を教えてきた。個別レッスンでは一人一人に応じた化粧品の適量やメークの仕上がりを伝える「しゃべる鏡」となり、寄り添ってきた。今では技術を身に付けた視覚障害の女性たちが、自ら実演会を主催するなどの活動をしている。

 女性らは今年2月に「ブラインドメイクを世界に広げよう!プロジェクト」を立ち上げ、10月10日に中国・天津でイベントを開くことを決定。クラウドファンディングで活動費を集めるなど準備を進めてきた。天津では実演をしたり、現地の人たちと交流したりする予定だ。

同じスタートラインに

 「化粧を通して他の女性と同じスタートラインに立てる」。リーダーの松下恵さん(58)は14年に網膜剥離で視力を失った。落ち込んだ時期もあったが、ブラインドメイクを習い、少しずつ前向きになっていった。「きれいになりたい気持ちは障害者も健常者も一緒。特別な道具も要らず、元気になれるこの技術を海外の人にも知ってもらいたい」と話した。

2018.9.30        産経ニュース