第18回全国障害者スポーツ大会の開会式が13日、福井市福町の県営陸上競技場「9.98スタジアム」であった。選手や大会関係者ら計約2万3300人が集い、15日までの熱戦を前に、胸をときめかせた。今大会は競技の一部を福井国体(9日に閉幕)期間中に実施するなど、国体と障害者スポーツの融合が掲げられている。
皇太子さまが臨席された式典では、47都道府県と20政令市の計67選手団が力強く行進。車椅子や白杖(はくじょう)を持った選手も多く、会場からの拍手に手旗や手を振って応じていた。
炬火(きょか)の入場・点灯は2020年東京パラリンピックでの活躍も期待される、車いすバスケットボールの古崎倫太朗選手=福井工大福井高2年=ら計7人が担った。
不慮の事故で車いす生活を送るアイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともかさん(26)も参加。元気な笑顔で「素晴らしい競技が見られることを楽しみにしています」と応援メッセージを送った。式後、報道陣に「私が声援を送ったというより、選手のみなさんにたくさん元気をもらった。私の姿を見て、自分も何かしてみようと思う人が1人でもいてくれたらうれしい」と語った。
応援メッセージを送る「仮面女子」のメンバー、猪狩ともかさん(中央)
毎日新聞社 2018年10月14日