松江高専(松江市)の5年生が9月、お年寄りや障害者たち災害弱者向けの津波ハザードマップを作り始めた。日本海側の津波で浸水のリスクが高い松江市美保関町七類地区をモデルに選定。体の状態に応じた避難の所要時間を疑似体験で試算し、年度内に安全な避難場所を提案する。
環境・建設工学科の浅田純作教授(災害社会工学)の研究室で学ぶ6人。災害弱者として、足腰が弱いお年寄り▽シルバーカーに乗ったお年寄り▽車いすに乗った障害者▽妊婦▽弱視の人―を想定。健常者を含む6パターン別に避難所までの到達時間を計り、マップでそれぞれに安全な避難場所と方法を示す。
避難の所要時間を計るため、6人は19日に初めて七類地区入り。肘や膝に重りを着けたり、車いすに乗ったりしてお年寄りや障害者の疑似体験をし、五つの避難経路を移動した。
例えば、市の指定避難所で障害者作業所「にじの家」までの100メートル。所要時間は最速の健常者は1分37秒だったが、最も遅い障害者は2分33秒と56秒の開きが出た。マップでは障害者には近くて安全な場所を示すなど工夫する。
七類地区は島根半島の東部にあり、約340世帯の約千人が暮らす。リーダー渡辺祥平さん(20)は「島根県内には似た地形の地域も多い。一つのモデルになれば」と話す。
東日本大震災を受け、県が示した津波予測では、日本海を震源とする新潟県佐渡島北方沖地震(マグニチュード7・85)が発生した場合、同地区に約2時間後に最大2・3メートルの津波が到達する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/f0/69bbd8f9b8425d9f3a757255f57601ef.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/31/af714516d93c3c5f535f881c5f3487be.jpg)
【写真説明】車いすの利用者になりきって避難の所要時間を計る松江高専の学生
中国新聞-'12/9/28
環境・建設工学科の浅田純作教授(災害社会工学)の研究室で学ぶ6人。災害弱者として、足腰が弱いお年寄り▽シルバーカーに乗ったお年寄り▽車いすに乗った障害者▽妊婦▽弱視の人―を想定。健常者を含む6パターン別に避難所までの到達時間を計り、マップでそれぞれに安全な避難場所と方法を示す。
避難の所要時間を計るため、6人は19日に初めて七類地区入り。肘や膝に重りを着けたり、車いすに乗ったりしてお年寄りや障害者の疑似体験をし、五つの避難経路を移動した。
例えば、市の指定避難所で障害者作業所「にじの家」までの100メートル。所要時間は最速の健常者は1分37秒だったが、最も遅い障害者は2分33秒と56秒の開きが出た。マップでは障害者には近くて安全な場所を示すなど工夫する。
七類地区は島根半島の東部にあり、約340世帯の約千人が暮らす。リーダー渡辺祥平さん(20)は「島根県内には似た地形の地域も多い。一つのモデルになれば」と話す。
東日本大震災を受け、県が示した津波予測では、日本海を震源とする新潟県佐渡島北方沖地震(マグニチュード7・85)が発生した場合、同地区に約2時間後に最大2・3メートルの津波が到達する。
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【写真説明】車いすの利用者になりきって避難の所要時間を計る松江高専の学生
中国新聞-'12/9/28