悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

和泉式部集005 風が吹き

2006-11-05 01:40:00 | 和泉式部集
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風が吹きはらはら散った庭桜
それならそれで春がいっぱい   悠山人

○和泉式部集、詠む。
○わが家の桜。花のうちは、風は吹いて欲しくなかったわ。でも吹いてしまった以上は、花散らしの庭でも楽しみましょうか。「は」行が4分の1を占めて、かなり耳に残る。現代詠も擬態語に入れてみた。
¶まし=二歌続いた。「助動詞特殊型。②(単独で用いて)仮定の条件を含んでの仮想の意を表す。・・・たら(よかった)。」(古語辞典) あらためて辞書を読むと、この平仮名二文字、かなり難しい。西欧文法の optatif 希求法か。
□和005:かぜだにも ふきはらはずは にはざくら
      ちるともはるの ほどはみてまし      
□悠005:かぜがふき はらはらちった にわざくら
      それならそれで はるがいっぱい

短歌写真245 照明に

2006-11-05 01:30:00 | 短歌写真

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照明に漏電防火備へては
鬼神も避くる浅草寺の夜   悠山人

○短歌写真、詠む。
○旧仮名遣い(という表現を頑強に拒否する勢力もあるが)は、記憶が怪しいなと思ったときには、迷わずに辞書(この点に関しては、私はほぼ広辞苑)を引く。以前少しふれたが、現代では失われたままの古代(「国語」派はつねに「上代」)特殊音と深い関係にあるので、それを駆使出来ない私にとって、辞書は最強の味方である。守旧派最右翼は、「くゎ」表記を「くわ」とする。「鬼神」は、Windows
XP-WP では「きしん」だけれど、広辞苑では「きじん」へ送る。
□せうめいに らうでんばうくゎ そなへては
  きじんもよくる せんさうじのよる
【写真】受贈写真(thanks to MrC)を大幅にレタッチ。


俳句写真016 暮秋の日

2006-11-05 00:50:00 | 俳句写真
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暮秋の日
ハイビスカスの
あかく浴び   悠山人

○俳句写真、詠む。
○「暮秋」は、そろそろ秋も終わり。「あかく」は、「明るい日ざし」「花の赤(紅)い色」を、掛ける。
□ぼしうのひ ハイビスカスの あかくあび
【写真】よく晴れたきのう、図書館の庭で。蕾もいくつかあった。

image201 桜月桂樹

2006-11-05 00:40:00 | images
2006-1105-yim201
title : cherry laurel
yyyy/mm : 2006/10
memo : prunus laurocerasus。桜月桂樹(さくらげっけいじゅ。私の訳名)。英語名・羅典語名の美しさとともに、平安歌人に。日本語名は「西洋博打木」。
【写真】植物見本園で、先月下旬。