悠山人の新古今

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和泉式部集028 川になり

2006-11-28 03:05:00 | 和泉式部集

2006-1128-yis028
川になり流れる私の涙でも
恋の炎は消せやしないわ   悠山人

○和泉式部集、詠む。
○悲しくて、流れる涙は川のよう。その同じ私の体なのに、燃える恋の炎は、消すことが出来ないわ。恋の涙も、恋の炎も、ああ、どんなにか・・・。
¶なみだがは(涙川)=<歌語。流れる涙を形容するときに用いる。>
¶こひ=<「恋(こひ)」に「火」[ひ]をかける。>(2語、古語辞典)
¶消(け)たぬ=「消す」とは別に「消つ」がある。

□和028:なみだがは おなじみよりは ながるれど
      こひをばけたぬ ものにぞありける   
□悠028:かわになり ながれるわたしの なみだでも
      こいのほのおは けせやしないわ


短歌写真260 紅の

2006-11-28 03:00:00 | 短歌写真
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紅の花にしあらば暮に咲き
さぶき胸にぞあかく燃ゆるも   悠山人

○短歌写真、詠む。
○poinsettia。ポインセッティア。猩猩木(しょうじょうぼく)。通称ポインセチア、クリスマス・ツリー。慣例によって、葉を花に見立てた。「あらば」「さぶき」「も」など、万葉集に学ぶ。
¶さぶ(寂)し=「気持ちがふさいで楽しめない。さびしい。」(古語辞典) 「寒(さむ)し」とは別語だが、連想させる。
□短写260 くれなゐの はなにしあらば くれにさき
        さぶきむねにぞ あかくもゆるも
【写真】今月上旬の撮影。