2006-1126-yis026
お姿を求めてばかり山の端に
ちらりと見えるお月さまかと 悠山人
○和泉式部集、詠む。
○「恋」。ああ、どんなにあの方が恋しいことか。もう、どうしようもないくらいなの。それはちょうど、雲間に隠れていた月が、山の端に出入りするときに、ちらりとでも見たいという、あの心境なのよ。ひと目なりとも、何とかならないものか。この題詞も初見なら、初句七語の破調も、初見。千年のときを経た偉大な歌人に、こうした方が、とか、誤りですよ、などと言える現代人は、一人もいない。
¶月とだに見ば=(出入りする)月を見るのと同じように、(お姿を)拝見出来さえすれば。
□和026:さもあらばあれ くもゐながらも やまのはに
いでいるよはの つきとだにみば
□悠026:おすがたを もとめてばかり やまのはに
ちらりとみえる おつきさまかと
2006-1126-yts259
秋空になほ伸びたしと見えたれば
葉透き公孫樹のいとしかるべき 悠山人
○短歌写真、詠む。
○晩秋から初冬。頭を詰められた公孫樹が、懸命に枝を伸ばしている。
□短写259 あきぞらに なほのびたしと みえたれば
はすきいてふの いとしかるべき
【写真】自動補正に、多少の色調補正を加えた。先日、見本園で。
秋空になほ伸びたしと見えたれば
葉透き公孫樹のいとしかるべき 悠山人
○短歌写真、詠む。
○晩秋から初冬。頭を詰められた公孫樹が、懸命に枝を伸ばしている。
□短写259 あきぞらに なほのびたしと みえたれば
はすきいてふの いとしかるべき
【写真】自動補正に、多少の色調補正を加えた。先日、見本園で。
2006-1126-yhs026 blueberry
葉裏まで
赤く染まりし
沼酢之木 悠山人
○俳句写真、詠む。
○「沼酢之木」は通称ブルーベリー、が鑑賞の入口。
□俳写026 はうらまで あかくそまりし ぬますのき
【写真】晩秋の午後の日差しが、強い。葉裏からの透過光で撮影。色調の自動補正を1回。先日、植栽センターで。