悠山人の新古今

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和泉式部集030 恋人を

2006-11-30 02:35:00 | 和泉式部集

2006-1130-yis030
恋人をひたすら思うだけなのに
心地悪さはなぜなのかしら?   悠山人

○和泉式部集、詠む。
○第三十歌以後は、とくに部立てはない。初めての長い詞書。「親の心よからずおもひけるころ、いはほのなかにもといふうたを、句のかみごとにすゑて、うたをよみて、母のがりつかはしける」。新潮版に、<『正集』の詞書から、和泉式部が帥宮[そちのみや]のもとに走って[橘]道貞と不縁になった頃のことをさすかとされている。> 記憶をいくらたどってみても、恋しい人のことを悪く言ったことなど、全くないはず。それなのに、どうもこのごろ、その報いであるかのようなことばかり。心地悪いこと、この上なし、という感じだわ。
¶もど(牴牾)き=終止形は「牴牾く」。「①まねる。似せる。②非難する。批判する。」(旺文版「古語辞典」) 抵牾く。「牴(てい)」は、「牛どうしが角をつきあわせる。」 「牾(ご)」は、「さからう。もとる。」(学研版『漢字源』) 「牴牾(ていご)」の熟語も載る。

□和030:いにしへや ものおもふ人を もどきけん
      むくいばかりの ここちこそすれ   
□悠030:こいびとを ひたすらおもう だけなのに
      ここちわるさは なぜなのかしら?


俳句写真029 大文字を

2006-11-30 01:55:00 | 俳句写真
2006-1130-yhs029 Eikando Temple
大文字を
借りて永観
緋のもみぢ   悠山人

○俳句写真、詠む。
○何回か訪れている、京都・永観堂。この時期の紅葉は、大文字山の松を借景に、文字どおり燃えている。

□俳写029 だいもんじを かりてえいくゎん ひのもみぢ

【写真】借用(URL付)。4年前、中旬とか。