2006-1107-yis007
夏の夜はぴかりと光る鹿の目が
またたく間にも明けてしまうわ 悠山人
○和泉式部集、詠む。
○題詞「夏」、歌007~009。夏の夜って、短いのね。だって、夜の鹿狩りのための灯火に、鹿の目がぴかっと反射するでしょ? その目が瞬きする間もなく、夜明けになるくらいですもの。
¶ともし=「夜行する鹿を獲るために、その通路に立てる灯のことで、鹿の目に反射させて目標とするのである。」(新潮版) 訳文の「照射」に「ともし」のルビ。
¶(古語辞典)ともし=「①<灯>ともしび。明かり。②<照射>夏の夜、狩人が鹿を誘い出すため、山中で篝火をたいたり、松明をともしたりすること。また、その火。」(旺文版) ②の用例に『宇治[拾遺物語]』とあるのは、「照射/ともし」と表記/音読されたことを示す。
□和007:なつのよは ともしのしかの めをだにも
あはせぬほどに あけぞしにける
□悠007:なつのよは ぴかりとひかる しかのめが
またたくまにも あけてしまうわ
夏の夜はぴかりと光る鹿の目が
またたく間にも明けてしまうわ 悠山人
○和泉式部集、詠む。
○題詞「夏」、歌007~009。夏の夜って、短いのね。だって、夜の鹿狩りのための灯火に、鹿の目がぴかっと反射するでしょ? その目が瞬きする間もなく、夜明けになるくらいですもの。
¶ともし=「夜行する鹿を獲るために、その通路に立てる灯のことで、鹿の目に反射させて目標とするのである。」(新潮版) 訳文の「照射」に「ともし」のルビ。
¶(古語辞典)ともし=「①<灯>ともしび。明かり。②<照射>夏の夜、狩人が鹿を誘い出すため、山中で篝火をたいたり、松明をともしたりすること。また、その火。」(旺文版) ②の用例に『宇治[拾遺物語]』とあるのは、「照射/ともし」と表記/音読されたことを示す。
□和007:なつのよは ともしのしかの めをだにも
あはせぬほどに あけぞしにける
□悠007:なつのよは ぴかりとひかる しかのめが
またたくまにも あけてしまうわ