悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

和泉式部集019 茫茫と

2006-11-19 04:57:00 | 和泉式部集
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茫茫と秋も終わりの茅の原
人の心もこんなかしらね   悠山人

○和泉式部集、詠む。
○「秋の暮」。一面に広がる茅の野。あんなに美しい、靡きの波を見せてくれていたのに・・・。それが秋も終わりとなると、見る影もなくなって、悲しいわ。考えてみると、人(あの方)の心も同じようなものなのよね、きっと。前段二句は漢字交じりで、「秋果てて 今はと悲し」。紫集に比べて、和泉集の新潮版注はほとんどないので、悠山人注はおのずから慎重になる。
¶いま(今)は=「もうこれまで。臨終。」 ほぼ現代語に受け継がれる。
□和019:あきはてて いまはとかなし あさぢはら
      ひとのこころに にたるものかな      
□悠019:ぼうぼうと あきもおわりの かやのはら
      ひとのこころも こんなかしらね

短歌写真256 悠久の

2006-11-19 04:56:00 | 短歌写真
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悠久の水惑星よ清らなれ
出で住むことの能はざりせば   悠山人

○短歌写真、詠む。
○「水惑星」は地球の別名。物体としての地球と、そこに住むあらゆる生命体への、一本の葦(un roseau)からの深き思い。
□いうきうの みづわくせいよ きよらなれ
  いですむことの あたはざりせば
【写真】一部(地球)借用、コラージュ。

俳句写真022 あきのよは

2006-11-19 04:55:00 | 俳句写真

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あきのよは
あかずと見えて
冬来る   悠山人

○俳句写真、詠む。
○政治的閉塞。「夜明け前」。節気は冬。以下の注は、旺文版古語辞典(英語表現を除く)。
¶あく(明く)=(自動詞・カ行・下二){け・け・く・くる・くれ・けよ}
¶あく(開く・空く)=(自動詞・カ行・四段){か・き・く・く・け・け}
¶あかず(飽かず)=「飽く」未然(あか)+打消助動詞「ず」連用(ず)
¶あく(飽く)=with contentment。

□あきのよは あかずとみえて ふゆきたる
【写真】イマージュ創作。