2006-1119-yis019
茫茫と秋も終わりの茅の原
人の心もこんなかしらね 悠山人
○和泉式部集、詠む。
○「秋の暮」。一面に広がる茅の野。あんなに美しい、靡きの波を見せてくれていたのに・・・。それが秋も終わりとなると、見る影もなくなって、悲しいわ。考えてみると、人(あの方)の心も同じようなものなのよね、きっと。前段二句は漢字交じりで、「秋果てて 今はと悲し」。紫集に比べて、和泉集の新潮版注はほとんどないので、悠山人注はおのずから慎重になる。
¶いま(今)は=「もうこれまで。臨終。」 ほぼ現代語に受け継がれる。
□和019:あきはてて いまはとかなし あさぢはら
ひとのこころに にたるものかな
□悠019:ぼうぼうと あきもおわりの かやのはら
ひとのこころも こんなかしらね
茫茫と秋も終わりの茅の原
人の心もこんなかしらね 悠山人
○和泉式部集、詠む。
○「秋の暮」。一面に広がる茅の野。あんなに美しい、靡きの波を見せてくれていたのに・・・。それが秋も終わりとなると、見る影もなくなって、悲しいわ。考えてみると、人(あの方)の心も同じようなものなのよね、きっと。前段二句は漢字交じりで、「秋果てて 今はと悲し」。紫集に比べて、和泉集の新潮版注はほとんどないので、悠山人注はおのずから慎重になる。
¶いま(今)は=「もうこれまで。臨終。」 ほぼ現代語に受け継がれる。
□和019:あきはてて いまはとかなし あさぢはら
ひとのこころに にたるものかな
□悠019:ぼうぼうと あきもおわりの かやのはら
ひとのこころも こんなかしらね