悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

和泉式部集008 五月雨に

2006-11-08 05:00:00 | 和泉式部集
2006-1108-yis008
五月雨に早苗植えする農夫より
あの方思う涙で濡れるの   悠山人

○和泉式部集、詠む。
○長雨って、ただ上がるのを待つだけ。でもそれを眺めていると、いつの間にか、あの方のことが胸に迫って来て、涙が袖を濡らしてしまったのよ。五月雨のなか、田植えをしている農夫の裳裾よりも、ね。
¶ながめ=「長雨」に「眺め」。

□和008:ながめには そでさへぬれぬ さみだれに
      おりたつたごの もすそならねど      
□悠008:さみだれに さなえうえする のうふより
      あのかたおもう なみだでぬれるの

短歌写真248 思ひては

2006-11-08 04:49:00 | 短歌写真
2006-1108-yts248
思ひては焦がるる人の尽きねども
墓の葛と成りし定家こそ   悠山人

○短歌写真、詠む。
○定家葛(ていかかずら)。定家が思い焦がれていた式子
。ついには彼女の墓を抱いて、そのまま葛になった、との伝承を詠う。ところが相思ではなく、彼女は法然に思いを寄せていたことが、最近の研究で分かった、とか。(両者、既出)
□おもひては こがるるひとの つきねども
  はかのかづらと なりしていかこそ
【写真】先月末に、植物園で。花は借用。
【memo】to the readers: 前回の答え。「後(のち)の月」は、「十三夜(の月)」と「(その月から)後(うしろ)への振り向き」。「見返る」が東の月と西の夕焼けを繋ぐ。「はげしく燃ゆ」は、「強烈な茜色の夕空」と「激しい心のさま」。「うつす」は、「赤く映える空」と「(その赤さが)反映する心」。

image207 透かし見る紅葉

2006-11-08 04:47:00 | images
2006-1107-yim207
title : Gelbrotenblaetter
yyyy/mm : 2006/11
memo : 標高1500m程度の沢(渓谷)歩きをした。空は青い。空気はうまい。森閑として川の流れる音だけの世界。鳥の声もない(これは少し淋しい)。樹種によっては、かなり紅葉が進んでいた。
【写真】色域指定を使って空の色を安定させ、紅葉の色具合を彩度・ガンマなどで少し際立たせた。月初、真上を仰いでの撮影。

image206 樹皮苔

2006-11-08 04:45:00 | images
2006-1108-yim206
title : bark moss
yyyy/mm : 2006/10
memo : 苔。研究者・職業写真家ならいざ知らず、普通の写真愛好者でも、なかなか相手にしてくれない、と苔の声が聞えたので、まあまあ、それではと宥めて撮影した一枚。樹種名は分からず。
【写真】樹皮の苔って、どう撮るか、かなり迷った。見本園で、先日。