悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

和泉式部集006 春は花

2006-11-06 02:15:00 | 和泉式部集
2006-1106-yis006
春は花心に風が吹かなくて
のんびりしても気になるものよ   悠山人

○和泉式部集、詠む。
○春歌の最後。題詞があって、「花の時、心しづかならず、ということを」。春って、のどかに見えて意外とそうではないの。だって、花がきょうは大丈夫か、あしたは風で散るか、心穏やかな時ってないでしょ? まさか、心の中にまで風が吹き込んで来る、ってわけではないんだけれど・・・。

□和006:のどかなる ときこそなけれ はなをおもふ
      こころのうちに かぜはふかねど      
□悠006:はるははな こころにかぜが ふかなくて
      のんびりしても きになるものよ
【memo】昨日日中から今朝方にかけて、一点の雲もない秋空。浮かぶ月。素晴らしい満月を嘆賞出来た。

短歌写真246 先立ちて

2006-11-06 02:10:00 | 短歌写真
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先立ちて落つるいのちと知るらめや
鈴懸ひと葉あかくなりゆく   悠山人

○短歌写真、詠む。
○紅葉は樹頂から下りてくる。
真ん中以下はまだ緑が盛ん。まれに、赤黄色が飛ぶ。近付くと、その一葉の先端部分だけが赤く染まっている。こは老いなるか、またいとほし。「あか」は、便利な掛詞だが、頻用は慎まなければ、と自戒。
□さきだちて おつるいのちと しるらめや
  すずかけひとは あかくなりゆく
【写真】俳句写真に同じ。僅かに彩度を上げた。滲みに見える部分は、撮影時のもの。

俳句写真017 鈴懸の 

2006-11-06 02:05:00 | 俳句写真

2006-1106-yhs017
鈴懸の
枯葉しづかに
横たはり   悠山人

○俳句写真、詠む。
○俳句・短歌の自主兼題「鈴懸」。俳句は、皐月躑躅の植え込みに、思い思いの形で永眠している、たくさんの枯葉のなかから、「そのまま、そのまま」と
選んで、作る。わが行くかたを示すが如きさまなり。memento mori。
□すずかけの かれはしづかに よこたはり
【写真】図書館のプラタナス。午後の日が斜めに射している。


image202 山葵田

2006-11-06 01:55:00 | images
2006-1106-yim202
title : a wasabi field
yyyy/mm : 2006/11
memo : 山葵。わさび。英語版 Wikipedia には、「paste of wasabi root」とある。しかし何よりも2001年の、あのフランス映画『Wasabi』は、この訳し難い日本語を一挙に世界語に押し上げてくれた。その功績は非常に大きい。映像の力を見せ付けられた思い。
【写真】すでにお馴染み、安曇野(去年10月から人口10万の「市」)で、先日。