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枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

うさぎのダンス・7

2023年01月31日 | Weblog
 ふみこの前をリョウが行く。白兎と玉兎は、ふみこの後ろからまるで護衛のように付いて来る。リョウが居並ぶ兎の先端に歩を進め、一段高くなった下で停まった。父上さま、母上ただいま戻りました。リョウは神妙そのものにして、静かにふみこを振り返る。何か言ってくれないか?ふみこあいさつしておくれ。

 えっ?何を言えばいいんだか、急に言われても。ふみこは、建物に目をぱちくりするばかり。月世界があるとして、地球からどうして見えないのかが不思議だ。それにしても、水晶の輝きで眩いばかりの建物だと吃驚した。リョウの父上さまとかは、あたしのことばが分るんじゃろか。分かるさ、翻訳機があるからね。

 ふみこはリョウの物怖じしない態度と、年に似合わぬ大人びた言い方に眉をひそめた。まるで立場が逆転しているじゃない、それにも腹が立つ。ふみこは小学2年生だが、リョウは高学年か中学生に思えた。あいさつだって、家を出た時には夕方だったから。こんばんは、ふみこはぺこっと頭を下げ横目でリョウを見た。

 白兎と玉兎が、リョウを促して建物の中に入れるか問うている。ふみこ、疲れたのか?あたし、リョウを送る用事はすんだから家に帰るわ。ダメだ!直ぐになんて帰さない。僕の部屋を見せてあげるよ、ごちそうも一杯あるからね食べてにしよう。このことばには魔力があるのか、顔がほころんでしまうふみこだ。

 リョウはふみこの前を駆けて行き、まるでうさぎが跳ねているように見えてしまう。月世界の建物の中は、学校の絵本で観た宮殿そのものだ。月にこんな物があるなんて誰も知らないだろうな、そんなことを思うふみこだった。リョウの部屋に着くまでが長く感じ、迷路のようで何度も姿を見失いそうになるのだった。
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うさぎのダンス・6

2023年01月30日 | Weblog
 ふみこ、白兎と玉兎に付いて行けば迷わんでな。祖母は、二兎に腰を屈めて頼んでいる。ふみこは寝起きのリョウの手をしっかり握り、駆けだした兎の後を追う。お宮に向かうのが分かったものの、ふみこの周りから景色が消え不安が満ち潮のように迫る。ふみこ、どうしたの?リョウのあどけない顔が見えた。

 ふみこははっとした。おばあちゃんは、迷うなと言ったわと気を取り直した。リョウさん、心配せんでええよこの兎が案内してくれるんじゃから。お宮の石段に行き着いた途端、白兎と玉兎はお互いの手を交差させた。すると丸い空間が現れて来てのに、ふみこはリョウと手を繋いだままでその中に足を入れた。

 空間は何だかぼやけていて、捉えどころのない綿菓子のように思えた。白兎と玉兎の、いつの間にか前方を翔けていくのが見えた。その速いこと、ふみこはリョウと一緒なので小走りにしかなれない。それなのに息が苦しいこともなく、リョウの重さも感じられないのは不思議だった。と・がくんと前に倒れた。

 あ!ふみこの観たこともない建物が目の前に広がっていた。ここはどこなの?リョウが叫ぶ、ここは僕のお屋敷だよ。リョウさんの家なのか、でも誰もいないよ。いるよ、父上も母上もあそこにおいでだ。ふみこは前方の建物へと続く路に一体何羽の兎なのか?と眺めたが、両脇に行儀よく並んで耳を垂れてる。

 ここは月世界だよ、ふみこは月を知らないの。ぽかんと口を開けたままのふみこは、返すことばもない。月は知っているが、こんな世界があるものとは分かろうもない。まわれ右をしかけるふみこの手を、今度はリョウがきつく握る。ふみこ、逃げないでよ。ふふん、行けばいいんでしょう逃げたりはせんわよ。
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睦月・上弦・小潮

2023年01月29日 | Weblog
 午前中は洗濯だけだが、ともすれば動作が鈍くなる。指は冷たく洗顔さえ躊躇うが、これも修行と思えば容易いことと遣っている。台所でストーブを点けるのは、枇杷葉茶を煎じる為とすばるの寒がり対策だ。窓の結露も雑巾片手に拭き、箒と塵取りで掃除を終える節約方法ね。電気代の高額請求に心臓麻痺です。

 昨夜、佐藤愛子・幸福とはなんぞや と活字を追っていく。これって、わたくしの言いたいことそのものではないか。今朝の毎日新聞の日曜版には、海原純子寄稿があり同じようなことを載せている。一日が素敵でとか、良い日でありますように?そんなことを考える暇などないわよ。一日が過ぎれば満足ですわ。

 ここ数日、寒さに怯んでしまい食欲が減退した。食べたいとかは、相手が居れば止む無くかもだが誰に作ろう。自分には分かり切ったことだが、献立が思い浮かばぬという最悪状態。リエさんにふと電話して近況報告で、寒いのなら炬燵を買って送ると言う。お気持ちは有難いが事後の電気代に、震え上ると辞退。

 話の途中で、蕎麦粉は要らないの?と問うと何やかやと作ってみようか。田舎の事情では、土日は宅配が不便なので月曜日にした。お八つ時に、蕎麦粉を溶いて三温糖を少量で焼くと素朴な味。団子にして揚げるのは失敗、棒状と平面にしてみた。家計は火の車で、多少は暖になれば好いのだがそうは問屋下りず。

 庭の地植えや鉢植えのクリスマスローズが咲いてだし、蕾も沢山覗けている。風呂場のショヤコバサボテン2輪は、萎み始めた。入浴も節約方法での苦肉の策だが、湯たんぽは外せない。これが無かったら凍死かな?衣類は上下ともに調整しているが、枇杷葉のお蔭で寒さを凌いでの日々に感謝。電力会社陰謀阻止。
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うさぎのダンス・5

2023年01月28日 | Weblog
 リョウは、祖母の背中で眠っていた。蒸かし芋を居眠りしながらも頬張っていたが、危うく箱段から土間に転げ落ちそうになった。祖母はリョウを抱き取ると、ええべべさん着とるで若様じゃの。うん、あたしのことねえやって。ふみこ、この児は隣近所の坊でねぇわ。祖母は、眠っているリョウを器用に負ぶう。

 座敷に行き、箪笥の底を探っておいこを出しリョウに被せた。履物は懐に差し込み、どこでこの坊とおうた?訝し気に訊く。お宮んとこ、それがな階段の上に急に出て来た。ふみこは我に返ったように、あっと叫んだ。おかしいんじゃよ、水に溺れたいうたが着物濡れとらんかったわ。足袋も子ども用であるしな。

 祖母は、リョウを負ぶったまま納屋に向った。じっともできんがな、縄綯いしとかにゃ手持ち無沙汰じゃわ。ふみこは納屋に置いての座布団に腰を下ろし、ばあちゃんここで抱いとる。そうか、ほんならそうするかな。リョウは疲れとお腹もよくなったのか、ふみこが抱き取っても軽い寝息を立て起きないでいる。

 リョウは、ふみこの腕の中で小半時眠っていた。と・母屋と納屋との境にある兎小屋が、何やら騒がしくなった。白兎と玉兎が金網にさばりついて鳴いている、祖母の手が止まった。ふみこ、その坊は天から降って来たか?ばあちゃん、うそじゃわな。そげなことがあるもんだろか、リョウが天からなんぞとは…。

 祖母はじっと考え込んでいたが、膝の藁屑を払って立ち上がり白兎と玉兎を小屋から出した。ふみこや、おまん偉いことぞ。この坊さんは、ほんとうに天から降って来たかもしれん。そんなん知らんがな、ならあたしには送って行けん。心配無用じゃ、二羽の兎が道案内をするじゃろ。天では大騒ぎになっとるだろ。
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うさぎのダンス・4

2023年01月27日 | Weblog
 その男の児は、お宮の石段上からふみこを見たまま動かない。あたし、ねえやじゃないわ。そうなの?ぼく、姉やを捜しているの。ふ~ん、あんたどこから来たのさ。あっちだよ、男の児は右手の人差し指を上に向けた。そっか宙から降って来たのか。ちがうよ、ぼくね水の中に落ちたの。お宮の怪談だろうか。

 男の児は、リョウと言った。そこにあった棒切れで、地面に難しい字を書く。ふうん、あたしの知らない字だわ。ふみこはリョウが着物姿なのにもおどろいた。あたしのこと姉やって呼んだろ?その人は何なの。ぼくのお守りをしてくれるの、姉やはやさしいんだよ。へえっ、この児どこかのお坊ちゃまなんだ。

 村には大庄屋と皆が羨望の屋敷があり、住んでいる顔は親しくはないが知ってはいる。隣村の児だろうか?それならその姉やが、リョウの傍に必ず居なければとふみこは思う。姉や、お腹空いた。あたし、姉やじゃなくてふみこよ。ふみこ、お饅頭食べたい。今度は呼び捨てにむっとして、家んちにはないわ。

 ふみこは、リョウの澄んだ瞳を見てなんだか可哀そうになった。姉やを捜してやるか、おいで家んちは貧乏で何もないけど来る?うん、ふみこと一緒がいい。家に向かいながらふみこは祖母への言い訳を考えていたが、何も言われなかった。ふみこ今日は蒸かし芋があるでな、けんかせんと仲ように食べるんで。

 えへへ、ふみこは祖母の縄綯い手間賃が貰えたと知った。その児の分もあるでな、ふみこ。おばあちゃんありがとう、上げても好いんだね。暗うなったらいけんぞ、送って行け。ふみこはランドセルを上がり框に投げると、竹籠の蒸かし芋を掴み懐に忍ばせた。リョウは、歩き疲れたのか芋を手に眠そうだった。
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うさぎのダンス・3

2023年01月26日 | Weblog
 朝起きると、とっくに兄の姿はなく母が妹を相手にふみこの着替えを待っていた。ご飯も温かいままで、味噌汁は吹かねば飲めない。ばあちゃんは?ふみこは口の中にご飯粒を含みながら問う。なんやまたばあちゃんに髪結い頼むか、自分でせにゃ。母は妹には眼差しを緩めるが、ふみこには険しい顔つきを向ける。

 門の方から祖母は入って来て、もお沸いてるど。ふみこの髪は猫毛なのと細いので、朝には雀の巣と化す。祖母は洗って乾かしての手拭いを、竈にかけてある羽釜に浸しふみこの髪を巻く。胸の間から櫛を出して、縮れた髪をゆっくりと梳いておさげにしてくれた。学校から帰宅するまでは持つも、お転婆には午前中。

 祖母の髪は黒々として烏の濡れ羽だが、ふみこは父親似でパーマをかけた小母さんである。隣近所の誰もが、大きゅうなってお金が要らんでええがな。その度に、ふみこはきっと睨みつけ今が嫌なんじゃと口を荒らす。そんなら尼さんになるかの?頭巾さえ被れば見えんど、祖母の瞳の奥には孫を不憫に思う気持ちも。

 給食を食べたら、低学年は授業が無いので帰宅となる。お八つをくれると約束した幼馴染は、姉に見つかって持ち出せなかったらしい。金持の家でお嬢さまなので、着替えるとスカートを穿く。寒ぅないんか?ふみこが聞くと、ないよ・これなタイツいうて温かいん、あたしこれ穿いて踊るのや。自慢げが風邪引いた。

 ああ・嫌な気持ちを思い出した。おばあちゃん、あの衣装はどうしたろう?ズボンいうよりもモンペじゃが。ふみこは気分の晴れないまま、寄り道することも忘れていた。ちょうどお宮の前まで来ていた、立ち止まって柏手を打つ。と・小さな男の児が宙から抜け出るように階段上にふっと現れ、ねえ…姉やなの?
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うさぎのダンス・2

2023年01月25日 | Weblog
 ふみこ、起きにゃ学校遅刻じゃが。さみぃもん、出られんから学校休む。あほなことを言うでねぇわ、勉強しとかんと字が書けんじゃろ。祖母は、尋常小学校の一年は通うものの家事に行かせて貰えずだ。自分の名前は書けるが、嫁ぎ先の娘の手紙をふみこに読ませる。息子は終戦後のシベリア抑留で帰らない。

 布団をぐずぐずと抜け出して、火鉢の側でゆっくりと着替えるが登校時間の集合には間に合わない。味噌汁をご飯にかけて流し込み、良く噛みもしないで坂を駈け下りて行く。カモシカのような肢体が、ランドセルの中味も飛び出す勢いになる。運動会での競技は苦手なのだが、走るのは心地よく身体も温まる。

 教室に飛び込むと鐘が鳴った。その日は、珍しく担任が教壇に座っていた。ふみこさん、ぎりぎりではなくもう少し早くおいでなさい。はい、小さく答えた。給食の時間は楽しみではあるが、苦手な食べ物に手こずる。脱脂粉乳の味気無さには馴染めなくて、ふみこは何時まで経っても飲み切れず泣きたくなる。

 学校で何が楽しいかって、校庭の鉄棒やその上を軽々と歩くこと。ブランコやシーソーは重さで諦め、男の子よりも着地は巧い。祖母と山を駈けるので、平地は苦手だ。今は冬なのでズボンを穿いているが、スカートでも同じことを遣る。女の子じゃったら、しとやかに大人しくと言うのが不満なふみこなのだ。

 学校の帰りは、てんでに畦道を通って近道をしたり回り道へと反れる。あっ、ふみちゃんいけんで。ええんじゃわ、こっちの道には雉がおるから見て帰るんじゃ。一緒に帰ろうや、お家で心配するよ。幼馴染は甘垂れで、何かと直ぐに泣きそうな顔でふみこを見る。お八つ飴玉大きいの、ええよ帰ったら上げる。
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緊急事態に、三隣亡

2023年01月24日 | Weblog
 昨夜のメールは、真夜中だったので朝に気づいた。足湯に来たいとのことだが、云い出し難い雰囲気が漂う…泊って好い。一寸用事もあるのだが覚悟の返事を送る、只今訪問中です。昼食をたっぷりと食べての夜勤明けの就寝中、彗星を観る心算かな。うさぎのダンスは明日以降に掲載としますので、お待ち下さい。

 今晩は、豚カツの予定です。ご飯は、簡単に散らし寿しで冷蔵庫にあるもので。玉葱嫌いなのでコロッケが出来ない為、何にするかを検討中。寝ている間にブログ更新しているが、結構気を遣うのよ。あ・エアコンは作動させています、お客人への寒さは半端なく小雪も舞ってのことで風邪を引かす訳にもいきません。

 洗濯をしても乾きがイマイチなのもあり、エアコンは除湿も兼ねる。今晩は、泊まるので雪の中を送ることもなく。この娘さん、食べ運が好いので解凍していたテラミスを丸ごと。カスピ海ヨーグルトも、今朝封切ったばかりという幸運さ。昨日、生協で良かったと内心で思いつつ相通じることに何となく親しみが。

 でもね。自分家で、一人で寝る方が気楽な想いもするんです。そこんとこ微笑ましくて、断れない性格にも満更厭な気はしない。御布団が干せてないから、湯たんぽや毛布を出さねばと計画中です。独身の気儘さなのかも?相手がいないのは仕事の関係もありそうで、今年はめぐり逢いを運気に委ねようではないか。

 今朝は、すばるが枇杷葉の生葉を齧っていた。鮮度も好いし、無農薬だから美味しいのかなと思うが。何しろ室内のあちこちに花瓶で活けているので、何時でも何処であろうとも気が向けば齧れるのだ。花芽茶も、旨そうに飲むから一日に1回は換える。体調維持への貢献度に、枇杷葉茶は捗々しく役立つのも有難い。
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うさぎのダンス

2023年01月23日 | Weblog
 おばあちゃん、これじゃ寒ぅて着とれん。ふみこは、祖母の縫ってくれた衣装をぐいと突き出した。おまえは寒がりじゃから、困ったもんだな…後で縫い返しておいたろ。踊りは、覚えたのか?そっちが大事やろ。祖母は、機織りの前から離れて風呂敷を抱えた。なに・これは?ふみこの問いに布団じゃわと笑う。

 ふみこは齢六十の祖母と居るのが、家族の誰よりも好い。手先の器用さは村一番で、冬の間の縄綯いや機織りも買い付け値が一番高い。母は妹に手が掛かると言い、ふみこの話を聴きもしないし兄は勉強が出来るので待遇が違う。学芸会は村の講堂で行われ、寒い時期なのは農作業が少ないからと決まり事である。

 白兎と玉兎に餌をやっておけや、ついでに踊りが上手になりますようにと頼めおけ。兎にことばが通じるもんか、ふみこはぼそっと呟く。祖母は、ふみこを見て目元を笑わせた。庭の東側には納屋があり、母屋との境にうさぎ小屋は置かれている。その隣には鶏が数羽土を穿っており、虫の奪い合いも起きてくる。

 祖母は縄綯い機に腰掛けると、足踏み状態を乱さずで手前の藁を二つの筒に差し込んでいく。ばあちゃん手伝うわ、藁を持つ。いらんいらん、おまえが指したら太さが違うて来る。そんなことよりも、宿題はしたんか?明日学校で立つんかや。兄ちゃんおらんもの、分らんからええんじゃ。風呂の焚付が無いど。

 ほんなら山に行って来るわ、ふみこは納屋の出入り口に掛かってある背負い篭と熊手を持った。ふみこ、悪さして遊ばんと早よすませや。いて来るわ!ふみこは山の路を一足飛びに駆け上がると、急斜面に落ち葉が敷き詰められた場所に立つ。ここはちょうど山からの吹きおろしの終点で、落ち葉が溜まっている。

 祖母との思い出を書きたく、長い間温めていた作品です。その時に遭遇した、不思議な体験も織り交ぜて綴れればとも。
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朔・睦月・大潮

2023年01月22日 | Weblog
 旧正月・春節とも云い、寒さの厳しい折であるからこその背筋を伸ばす。ネット検索したが、昨日の時点は何も分からず用意はして置き今朝となる。Am7時起床して、洗濯やら塩換えを滞りなく終え一路北上となる。駐車場は解放されていて料金は払わず停め、徒歩での参拝に。あらら・日曜日で屋台が並ぶよ。

 係りの屋台に何時もの方を見つけ、参拝後に寄りますと伝え足早に本殿に向う。紙袋に古いお札と塩換えの分を包んで、定例の位置に預ける。日曜日なのもあって、それなりの人混みが立止る多さだ。屋台も幾何かが出店していて賑やかさに足も緩むが、たこ焼きを2パック買う。元気で何より、食堂経営らしい。

 駐車場では停めた瞬間光の放射線が、帰路には南下すると右方向に白龍が太陽を持ち現われた。自宅に着く寸前、俄かに晄溢れて包まれ波動を与えて貰う。ここ数日、不可思議な事例にも遭遇で予兆の確かさに頷くばかり。帰宅したら留守電に伝言で掛けるが、この人には力は既になくて失ないつつが分る件に。

 自らを無にすれば与えて貰えることが、あれもこれもと願うから注いではくれないもの。ソロモン王が正しいことだけをと祈り、判断を誤ることはなかった。地位や栄世ではなく、民を知ろうとした証だろう。争わずに国を治めることは、自らに厳しく試練を課すことかもと前世の縁を紐解くのも学びが深まる。

 パンドラの箱が開いたのを躊躇ってはならない、苦しみも哀しみや不幸でさえ受け入れて堪えよう。相手への贈物には、歓びに楽しみや幸せへ変えて渡そう。あらゆることへの森羅万象に、其々が気づき我に還れることを祈ろう。その為に肉体を与えられて、現世へと遣わされてきたのだ・祈りと感謝に尽きる。
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