雨は降ったり止んだりで、空は厚い雲に覆われている。梅雨独特の空模様だ。職場の冷房もフル回転だが、寒いくらいになる。高齢者には、堪えてきた気骨があるので、我慢も点けていないのが過ごし易い。それが、自宅と施設の違いだが、脱水症状になると危ぶむ。何一つ自分の思うようにならず。
集団での生活であるから、仕方がないと言えばそうだが、それに対応していくのも、職員の力量に限りが出て来る。優先順位とも言い、危険の度合いの深い者からになってしまう。然し、職員の連携は欠かせず、協力し援け合わねば出来ない。時間に追われ、業務をこなすのが精一杯になってしまう。
還暦を過ぎれば、年金での暮しに移れると思っていたが、現状は困窮する。止む無く働くので、意気消沈とするのに加えて、身体が指示通りに動かない。かといって、座って業務が出来る訳でもなく、相手の行動をよむことも、空気の動きや、天気の湿度や気温にも無関係ではない。気疲れが大きい。
性格も無関係ではなく、幾ら資格を持っていても、皆がプロとは言い難い。或いは上司は部下に、伝わる方法で指示を出してこないと、現場では通じないことも起きる。何にしろ、定義は決まっておらず、個々の人間に対する関りなので、相性にも依る。またお互いの思考的なことも作用してくる。
でも、疲れちゃったよ。考えてしまえば、自分の自由はなくなり、夜も眠れない程思い詰めてしまう。下手な考え休むに似たり、なのだが、一向に改善の明るさが見えない。生き詰まって死にたくなる。それは自己満足に過ぎないのだろう。認知症状の多様さに暗雲たる想いがする。世代も変わるし。
出勤拒否になる。想いと業務の狭間で、何をどうしたらいいかも分からなくなる。ゆとりを持とう、とも言うが、そこまでの対応が出来ていれば、何も悩んでしまわない。放置して見守りがいいのか、声掛けをしながら、過してあげればいいのか、正しいことは個人差がある。そう思うと息ができない。
白い薔薇は、秋口に咲き出す。白い色がすっくりと咲いているのは、清々しくて新鮮です。