薄曇りだな、と思いつつ起きたが、蒲団は諦めよう。水遣りも中途半端で、撓れてきているのもあって、柄杓でかけておく。枇杷葉の袋掛けは明日に持ち越す。留守番も淋しいのか、居ると甘えるすばる。駐車場の草を、雨に濡れた場所だけしておく。木香薔薇が咲き始めて、何ともきれいだ。
昨年まで、咲き競っていた大輪の、深紅の薔薇。これは買った時点では、数輪しか咲かなかったが、さし芽にして増やしたもの。枝を伸ばそうとしたのだが、枯れてしまった。何本かはついたのがあり、こちらは蕾が膨らんできた。蟻の巣にでもなったんだろうか?芍薬も枯れてしまう羽目に。
蟻の領域も知っていればだが、何処にでも棲まいをしているようで困る。まあ、あちらさんにはご存知のないことではあるが、自然との共存の難しだ。殿様バッタにも、注意を促したい処だが、じろりと遣られては言葉もない。膝の上で気持ちよく鼾をかいている、すばるであるが何とも重たい。
山本悦子さんの、夜間中学へようこそを借りたが、中々ページが捲れない。お宿かわせみは、何度読んでも面白い。唯、初期の内容が物足らずで、設定の不備もあるのは否めないこと。東吾とるいの情感が読んでいても楽しい。テレビでのこの時の嘉助役と、お吉役は好きだった。挿絵も素敵で。
ちょっと外に出たら、小さな塊が走った。この春に産まれた猫である。霜降りが、我が家に出現して、来たばかりのすばるを思い出させる。ガリガリのひょろながだったのが、いつの間にか7倍近くになって、重いのでずり落ちる。笑うと拗ねて隠れてしまうのも可笑しい。実に甘えん坊である。
知人の実家に、黒猫が産まれているそうだが、秘密裏にしているのに、2匹も飼えない。すばるが来ていなければ、もらったかもしれないが、今となっては遅い。飼い主は気儘にするので、すばるにとっては丁度いいのかも。片時も離さずでは、息苦しいだろう。唯、外には出してやれないのだ。
通草の花が咲いたと喜んでいたのも束の間で、野鳥だと思うが、食べられてしまったのが残念だ。自然に生えているのも、残ったのが熟れるのだ。山形の特産も、山から移したと読んだ。自然の物を、根気よく手にするのは、偶然でもある。だからこそ恩恵に感謝と祈りをする。あり難いことです。
枇杷葉にしても、寒さに滅法弱いので、その対策は必要だ。売り物ではないので、そのままにしているが、もっと広い場所と見回りをしたい。青い実も、親指大になってきた。淡路田中はバッタが好むのだろうか。白茂木は、やはり枯れたか。剪定も必要に応じて行おう。低い位置のが作業は楽だ。
揚羽の姿が見えない。そろそろかなとも思いつつ、卵を探してみたが、人間の見つけ難いように、産卵する賢さに感心する。幼虫のグロテスクさと、蝶になった綺麗さが反比例だ。自然界の掟であるのは、敵からの晦ましで、無事に育っていく必要性を覚える。人間には到底出来ない芸当でもある。
チューリップの赤は好きで、毎年買う。時々双子になったり、違う色が混じったりするのも。