いい天気だ。枇杷温灸をしてもらったので、体が軽い。布団を干し、洗濯機を回して着替える。塩を換える日なので、半紙や南天を出したり、取ったりする。家の周りに塩を置き、北からぐるりっと歩く。ちょっと留守をしていたが、庭は花盛りである。
水仙、アネモネ、李、海棠も咲き始めている。椿は、五分咲きで、ヒアシンスが満開になっている。枇杷葉の中心には、新芽が見える。先日の雨で開花したのだろう。布団や乾いた分を終い、Aさん家に水をもらうのに出かけ、預った土産を手渡す。
リエさんからは、手児奈饅頭と手拭。しーちゃんからは浅草寺のお菓子。煎餅がお好きなご主人に、老舗の手焼き煎餅を。備前焼のお猪口が気に入った、しーちゃんの母上。清酒を入れたら模様が浮き上がった。と眼を輝かせて居られました。
いやいや、お気に召したなら喜ばしいこと。わたくしは、そういうのはさっぱりわかりません。何処がどういいのやら。器にしても、手にした方が歓ぶに超したことはないもの。でも、そういった物の良さは、普段使いにしてこそだそう。毎晩、呑んでね。
そうそう、しーちゃんちに泊めてもらった時、植えてある木がぐらぐらしていたのに、辛抱してね、頑張ってね。と声をかけたら、ちゃんと頷いたんだよ。消え入りそうな感じだった。どういった植物にも、心はあるんです。大切に思って遣らないと枯れる。
北極星は、無窮の針、と言うのだが、心を空にしたら、その位置がわかるよ。しーちゃんが素っ頓狂な声を出し、どうしてわかるの?眼を丸くした。さあ直感、感性かな。わからないことの方が不思議。空気の澱みが流れ、それがあの木に行ってる。
リエさんからのお土産を、孫等を呼んで渡す。ふなっしの饅頭や小物、浅草の髪飾り。勤務先には雷おこし。そらまちのティッシュもあげよう。個人的には買って来なかったが、隅田川の桜が堪能できた話を土産にしよう。リエさん、饅頭が美味しい。
サンタさんの枇杷葉。昨年から花芽が咲き、実が一つ生った。今年、花芽茶に採り、様子を見ているが、さて。