旅はきちんと目的があれば楽しいし、心も踊るが、他人のに便乗すると、その反動も大きい。それでも行く先々で、枇杷葉にパワーをもらえたり、自然の中で過せたことには感謝しよう。ドクダミを摘もうとして、雨に濡れているので止める。スペードの女王と呼んでいるこの薬草は、肌荒れにも効果が。
痒みを抑えてくれるのは言うまでもないが、体内の毒素を押し出してくれる。時期は花の咲く頃がいい。また、寒中の根を掘り、乾燥させるには臓器の改善に役立つ。何にせよ、身体は借り物であり、年齢と共に痛み壊れる。そういったことは止めようがないが、せめて延ばすことは可能でもあるように。
宿泊する宿に向かう途中、山の中に栴檀を見つけた。小さなことだが、誰も気づいていないが、何となくうれしくなる。最近は、花弁が五弁だったりするのもあるようで、奇形が出ているようだ。消臭効果もあるので、トイレに活けておくといい。昔は沈丁花やドクダミは、不浄の場所に植えられた花木。
友人が来て、枇杷葉を見ていて毛虫発見す。小さいのを見落としていたから、悠に10cmは越えている。あちこちの新芽が齧られ無残な様に、葉毎取っていく。揚羽蝶が飛んでいる。モノトーンの美しい姿に見惚れる。緑や、橙に青のも見たことがある。蝶道は決まった時間・道を通過するらしい。卵は?
明日は、孫の中学生活最後の体育祭だ。天気はどうか?予行演習はしていたようで、日曜日になるかな。昨今は、何事も速く遣り過ぎで、心構えも乏しい。時代の変化でもあろうが、殺戮を平気で行うのも、親になる自覚は元より、育って行く過程が欠けているようにも思える。対話もスマホとは淋しい。
簡単で便利な事や物には、弊害が付くということを知らない。一昔前には、自分で考えて実行するには、と悩むことも多かったが、達成の充実感は計り知れない。苦労したり、待って行うことや、我慢したり、相手の考えを尊重したり、試行錯誤の時間が消えた。調べても、肝心な部分は欠落させてしまう。
花芽が咲き出すと、そこら中が香りに包まれる。やさしくてたおやかで、それでいて清々しい。