夏野菜をしっかり食べよう。今までは、体が冷えるので控えていた、胡瓜やトマトが、新鮮なまま手に入り、食卓にも並ぶ。庭の隅でも育っている。然し、この急激な暑さに撓える。帰宅して、桑の実を取り、水遣りをする。室内も水不足になって元気がない。
窓も、少し開けておいたが、この暑さだ。勤務先では予想通り、冷房をガンガンにつけている。足元が寒い。厭な予感がして、カーディガンを持って行っており羽織る。寸でのところで、風邪を引くではないか。冷房を点けるな、とは云わないが程ほどに。
自宅に帰ると、ほっとする。適度な温度になっていて、網戸にすれば凌げる。無用心なので、窓を開けておく訳にはいかないが、我が家は風の通りがいい。友人も、びっくりしていた。ほんとうに爽やかな風が渡る。無論、虫や爬虫類との共存ではあるが。
百足にしても、蛇に至って、環境のいい所に棲む。人間が、勝手に家を建てたのだ。そこんとこの折り合いは致し方ない。でも、刺されるのは厭だから、見つけたら捕る。探してまではしない。できれば、屋内に入ってこないよう言い聞かせる。ごめんね。
シモツケの花がそろそろ咲くか。友人のくれたものだが、ドクダミと野茨と、濃淡の緑が鮮やか。庭にある花は、白い花が多く、薔薇の真紅や、金魚草、パンジー、桔梗、芍薬と百日紅が彩る。自然からのパワーを燦々ともらって、胸一杯に深呼吸をする。
卯の花が、道路脇を流れるように咲いている。その見事さに息を呑む。白い花の滝である。その匂いも芳しい。でも、誰も見ようとはせず通り過ぎる。野茨も同じ。自然を愛でる心に、神さまは素晴しいエネルギーを与える。樗も咲き出す季節の到来だ。
栴檀の別名だが、成程と思わず感じ入る。木が雲のようになる様だ。今は未だ、白い蕾に覆われている。開花したら、薄紫の雲になるのだ。宮城谷昌光氏のファンであったが、この記述を知って、益々心が傾いた。作者には、甚だ迷惑ではあるだろうが。
枇杷葉の花芽が咲くのは、11月頃と思い込んでいたら、今年の寒中を過ぎた頃から、一斉に咲き、びっくりした。