哲ノート

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淀五郎 -鈴本演芸場 二月中席-

2017-02-17 23:30:23 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
「由良之助かぁ…待ちかねたぁ…」

良かったなぁ、今夜の雲助師匠の「淀五郎」

自分も顔にチカラが入っちゃって、ココロの中で「待ちかねたぁ…」と思わずいっしょにやっていました。

鈴本演芸場二月中席夜の部は、五街道雲助師匠の紫綬褒章受章記念で10日間「雲助聴かせやしょう」と題しての特別興行

ふだん寄席ではなかなか聴けない「淀五郎」をやるってんで、駆け付けた次第。

 

「淀五郎」って演目は歌舞伎の知識、演技力、表情、言葉などが要求される話です。

けっして軽い話でもないし、かといって難しい話にしちゃ嫌がれる、落語家さんの持つ雰囲気というものによってある程度演じられる人が限られるんじゃないでしょうか。

「淀五郎」を演じるんだったら今だったら雲助師匠なら…の演目ではないでしょうか。そんな楽しみを待ちながら今日は最前列に陣取って聴衆します。

「鉄道唱歌」のお囃子とともに古今亭駒次さんが登場「鉄道戦国絵巻」なる新作落語を披露、あとでHPみたらけっこうな鉄道ファンのようで、新作もけっこうなもの。

柳家はん治師匠がひょうひょうとした語りで「背なで泣いている唐獅子ぼたん」“いっちょうけんめい”の一朝師匠は「看板のピン」をやって聴衆を沸かしたあとでトリに雲助師匠登場

「淀五郎」は何度かホール落語で聴いています、あらすじは十分わかっているので、最前列で雲助師匠がどう演じるか、1つ1つのしぐさを見逃すまいと堪能します。

最後のクライマックスには、演芸場の空気がピーンとしちゃって、観客が固唾を飲んでその時(オチ)を待っているかのようでした。

「由良之助かぁ…待ちかねたぁ…」

落語という話芸と観客とがまさしく一体となった瞬間です。

当分の間「待ちかねたぁ…」が口癖になりそうな思い出に残る今夜の鈴本でした。
コメント
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