哲ノート

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秩父 たから湯に浸かる -銭湯をめぐる-

2021-09-23 22:41:20 | 銭湯・温泉
秩父の街は昔からの街道の宿場町であり、武甲山に象徴される石灰岩の一大産地でもある。

古くから栄えた街並みが、今でも残され独特の風情を感じられる。

また最近ではアニメや小説の舞台として、平日休日を問わず街中を散策する人が多く、街全体が観光地になっている面もあります。

そんな古くからの街並みが残る秩父神社周辺に銭湯があります。

昭和十一年開湯「たから湯」さんを訪湯します。

銭湯正面には「玉川温泉北投石ラドン・ラジウム温浴 玉川の湯 たから湯」と赤いのれんがかかっています。

建物横には大きな柿の木もあり、こじんまりとした風格漂う建物とともに、とても「画」になる銭湯の風景です。

めずらしく「男湯」と「女湯」の入り口が分かれていて入館すると、番台がありひょっこりとおじいちゃんが座っていました。

入湯料はなんと380円!! 埼玉県は450円ですが秩父はこの料金だそうです。

 

建物自体はさすがに老巧化が隠せませんが、現代的な最近の銭湯とは趣が異なり、敷居も高くない「ちょっとひとっ風呂浴びてくるかぁ…」てな感じの公衆浴場

地下水(秩父ですから鉱水ですかね)を利用しており、しかも玉川温泉北投石(現在では採取禁止)が使われ、ラドン・ラジウム効果が期待できる“ありがたい銭湯”です。

浴室に入ると正面に定番の富士山と海とヨット(乗っているのはカッパさんです)が描かれた浴室画があり、その下に湯船が深い湯と浅い湯の2つがあるシンプルな構成

見上げると「唐傘天井」という傘を下から見上げたような特徴ある天井が見られます。

カランでカラダを清めてさっそく入湯。湯温43度くらいでしょうか、やや熱めの(自分好み)きりっとした気持ちよい湯です。(やはり水がいいんでしょうね)

こういった湯は暑い日でも長湯はできませんが、カラダがすっきりリフレッシュできて、気分転換・気分一新にはうってつけの湯ですね。

地元のおじいちゃんが一緒に入浴していていろいろと世間話を・・・。

昔に比べるとホント銭湯利用する人が少なくなっちゃって、かわりに秩父に遊びに来る人が(自分もそうです)銭湯に来るようです。

街並みを散策していて、なんとなくノスタルジーを感じられる銭湯にもの珍しさも手伝って入湯する、やはり都会のガヤガヤとした喧騒にはない、どことなくのどかな風情が合うんでしょう。

 

しばし世間話した後、さすがにのぼせ気味になったんで湯から出ます。ラジウムの効果なんでしょうか湯から出てもなかなか汗が引かず、ポカポカのまま外界へ・・・

外界の風にあたると、なんとも心地よい気分が味わえます。(まだポカポカです)カラダを火照りを冷ますために、しばし秩父の裏路地を散策してから帰路につきました。

秩父の古い街並みと、ノスタルジー感漂う銭湯 「たから湯」さん、いいお湯でした。

コメント
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