言葉のクロッキー

本とかテレビその他メディアから、
グッと感じた言葉・一文などを残してゆきたい。
その他勝手な思いを日記代わりに。

野村狂言座

2008-12-11 | 能・芸能
第44回野村狂言座

・『茶壷』
     すっぱ   佐藤友彦
     中国の者 佐藤 融
     目代    高野和憲

・『栗焼』
     太郎冠者 野村万作
        主   野村万之介

・『金津地蔵』
         子  野村裕基 後見:野村万作
         親  野村萬斎
     金津の者  石田幸雄
       立衆  深田博治 他五名

今夜の出し物はどれも面白かった。どれも緊張感・笑い・見世物等ふんだんに盛り込まれていたように感ずる。「茶壷」を演じた名古屋狂言共同社の方々。初めてその演技を観たのだけれど、動きに無駄がないというかキレがいいというか、キビキビとして重くれてなく、セリフも良く聞こえたし面白かった。「栗焼」は、さすが万作・万之介兄弟、ほのぼのと作為なく自然体で流れるような展開だった。万作先生の声はハスキーがかっていて聞き取りにくいように思うけど、これが全然気にならない。言ってることが明晰に伝わるから不思議だ。「金津地蔵」裕基君、見るたびに成長している。体つきも子役としてはほんとに可愛い役を演じることができる歳になったように思う。科白回しも、演技もしっかりしてきた。舞台で、万作・裕基・萬斎の3人が衣装替えをした。地蔵に変身するところだ。ほんとにこの3代がいまの野村を支えているのだと思うと感無量だった。思い出に残る出し物だった。
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