ソニーが6日、大型(1.0型)CMOSイメージセンサーを備えた、コンパクトデジタルカメラ「DSC-RX100」を正式発表しました(ソニーのページ)。=写真はフリー画像
有効2020万画素、大口径F1.8ツァイス“バリオ・ゾナーT*”レンズが付いており、焦点距離は10.4-37.1mm (35mm換算 28-100mm)。「サイバーショット」の最上位機種という位置づけです。
1.0型センサーはニコン1と同じ大きさ。キヤノンのG1 X (1.5型)より少し小さい。すっきりしたデザインはニコン1と共通した印象です。ニコン、キヤノンのこのクラスに対抗する狙いの新製品と思われます。
一眼レフのAPS-Cサイズより小さいセンサーに、2020万画素を詰め込んだのには、正直いって驚きであると同時に、「画質は大丈夫かな」という思いが先立ちます。
デジカメinfoで紹介されているサンプル画像を見てみましたが、一応きれいな画質です。
ただ、高感度域ではそれなりのノイズが目立つようで、それがどの程度まで許容できるかは、もう少し実写例を見てみたいところです。
それと、よくわからないのですが、サンプル画像では、マットな質感というのでしょうか、ほかのデジタル画像とは違う感じがあるような… しかしさすがに、センサーサイズが大きいだけに精細感は十分感じられます。
機能的にも「マルチショットNR(ノイズリダクション)」や約10コマ/秒の高速連写というのも興味深いところです。
あと、面白いのは、レンズ部のコントロールリング。
ソニーのサイトによると「直感的に操作可能なユーザーインターフェースによって、リングを回すだけで一眼レフカメラ並みのこだわり設定が可能です。コントロールリングの値は、ズームや絞りといった基本設定から、ピクチャーエフェクトといった仕上がりの調節まで、自由に設定できます。」とあります。使いやすいかもしれません。
コンパクトさからいえば、ニコン1やキヤノンG1 X より良いですね。これならポケットに入れてもかさばらないし、一眼レフの補助としてはもちろん、それだけを持って出て、気軽にしかも高品位のスナップが撮れそうです。
値段は70000円前後ということで高めですが、高性能の、なかなかいいカメラではないでしょうか。(価格.comで最安62,980円)
発売は6月15日。デジタルカメラ商戦、さらにヒートアップしそうですね。