噂になっていた、ソニーのコンパクトデジタルカメラDSC-RX100の後継機「DSC-RX100M2」の詳しいスペックがほぼ分かりました(デジカメinfo / Sony Alpha Rumors より)。
Sony Alpha Rumorsのリンク先から、「RX100M2」の取扱説明書がダウンロードできるようになっています。
噂というレベルを超えて、ダダ漏れですね。
「マーク2」という位置づけなので、外観や基本的性能はRX100と似ています。
有効画素数約2020万画素、固定式のレンズ(ツァイス バリオ・ゾナーT* 3.6倍ズーム10.4 mm~37.1 mm=35 mm換算で28 mm~100 mm、F1.8~F4.9)という点は同じです。
異なるところを見ていくと、おおむね以下の通り(見落としがあるかもしれません)。
(1)液晶モニターがチルト式になった(図は取扱説明書より)。
この点がたぶん一番大きな変化でしょう。現行のRX100と同じ、7.5 cm(3.0型)、1,228,800ドットで、大変美しく見やすい液晶です。
(2)マルチインターフェースシューがついた。
電子ビューファインダーなどを外付けできます。液晶画面で確認しにくい場合には便利。おそらくユーザーからの要望が多かったのだと思います。
(3)Wi-Fiが内蔵された。
これによって、簡単にスマートフォンへ画像を転送したり、逆にスマートフォンから遠隔操作で静止画・動画を撮影できるようになります。ネットワークにつながったパソコンに画像を転送してバックアップをとることも可能(ワイヤレスLAN)。
(4)イメージセンサーが現行のExmor CMOSから、裏面照射型「Exmor R CMOS」になった。
「Exmor R CMOS」は感度がこれまでの約2倍。このため、高感度に強くなったと言えるでしょう。
ただ、ISO感度については正式な説明を聞きたいと思います。
現行機のISO感度は、ISO125~6400(拡張感度ISO80~25600)。基準感度はISO125。
これに対して「RX100M2」の取説では、ISO100~12800(拡張感度ISO25600まで)となっていて、ISO80の選択肢はなくなった模様。すると、ISO100が基準感度かというと、次のような「ご注意」があって、簡単にそうも言えないようです。
『ISO160未満では、記録できる被写体輝度の範囲(ダイナミックレンジ)が少し狭くなります。動画撮影時はISO 160~ISO 3200の範囲で選べます。』
「ダイナミックレンジが少し狭くなる」ISO100は基準感度とは言えず、ISO160が基準感度ではないかと思います。
通常はISO160~12800で撮影するのがお勧め。ということは、センサーが全体に高感度寄りにシフトしたということではないでしょうか。高感度に強いのは良いことで、別に問題はありませんが…
(5)動画サイズの選択肢が増えた。
動画(AVCHD)での動画サイズで、24p 24M(FX)と24p 17M(FH)が使えるようになりました。
(動画にはくわしくないのでコメントは控えます)
(6)バッテリーの使用時間・撮影枚数が少し増加。
静止画撮影で、使用時間が約165分→175分、撮影枚数が330枚→350枚に増えました。バッテリー自体は現行機と同じNP-BX1。
なおACアダプターがコンパクトなものに変わりました。
(7)コントロールリングの機能付加。
コントロールリングにズーム機能を割り当てたとき、「ステップ」を選ぶと、一定の画角で段階的に切り替わるとのこと。
コントロールリングで大きくズームするときは、かなりリングを回転させなければならないので、それをスピードアップする機能でしょうか。
(8)寸法・重さの変化。
寸法は幅、高さとも現行機と同じ。奥行きだけ2.4mm増えて38.3mmになりました。
重さは41g増えて約281gに。
チルト液晶になったにしては、よくこれぐらいの寸法に抑えたと思います。素晴らしいですね。
重さが41g増えたことの評価は、個々のユーザーの受け止め方によるでしょうが、個人的にはかなり重くなったように思います。硬貨でいうと50円玉(4g)10個分余り。
小さい寸法にしてはズッシリ感じるのではないでしょうか。
残るのはExmor R CMOSの画質がどうかということ。これは正式発表(27日?)以後のレビューに期待しましょう。