キヤノンのフルサイズ高画素一眼レフ「EOS 5Ds」「EOS 5Ds R」が発表されましたが、高価な価格設定もあって、一般には「5060万画素もいらないよ」「プロしか使わないだろ」とかの反応が目立ちます。
でも、そうかな…
キヤノン「EOS 5Ds」
一昔前は、ハイエンドのフルサイズ一眼レフでも1000万画素クラスでした。
しかしここ数年、画素数アップは急ピッチ。2012年3月にニコンが3630万画素の「D800 / D800E」を出し、ソニーも2013年11月に3640万画素の「α7R」を発売。ニコンは2014年7月、3635万画の「D810」に更新、3000万画素級が定着した感じ。
そして、このたびキヤノンが5000万画素フルサイズ一眼レフを実現。
ソニーもキヤノン並みの高画素機を出すのではないかと、もっぱらの噂です。
マイクロフォーサーズ陣営では、オリンパスが「OM-D E-M5 II」でマルチショットによる4000万画素の高精細画像を実現。
(第二次?)高画素競争が続くのでは…
写真家の田中希美男 さんが2/6のツイッターでこんなことを言っています。
『「まだまだ手始めですよ、今年はこれからやりますよ」とキヤノンのある人が言ってたけど、恐るべしキヤノンであります。加えて眞榮田専務がぼくとのインタビューで「EFレンズに新しいラインを作るつもり」とも言っていたし。おーいっ、ニコンもがんばってくださいよ。
そう言えば、今日の発表会で眞榮田専務が「今後、もっと高画素化、もっと高感度化していく可能性はある」というようなことを言っていた。今年のキヤノンのCP+のブースには、1億5千万画素だったかのセンサーも参考出品するとも言っていたなあ…。
「1億5千万画素」ではなく「1億2千万画素」ですね。数年前に開発発表していたものかもしれないし、新しいものかもしれない。そのCMOSを今度のCP+で展示するということです。』
5000万画素は、まださらなる高画素化への一里塚?
先行展示されている「EOS 5Ds」を触ってみた印象(2/7記事参照)では、高画素だからといってレスポンスの鈍さもないし、普通の操作感。すみずみに至るまで丁寧に作られた本当の最高級機。「ああ、こんなカメラが使えたらいいなァ」という感じでした。
問題は「EOS 5Ds」の価格ですが、50万円は切るようです。
カメラのキタムラでは「EOS 5Ds」(ボディー)が454,890 (税込)。『キヤノン EOS 5D MarkIII ボディを下取りにだすと、最大200,000円で下取りします。』と出ていました。
こうなると、ハイアマでない普通のアマチュアにも手が届きそう?
しかし、EOS 5D MarkIII を手放すのはもったいない感じも。下取りに出す人がどれぐらいいるでしょうか…
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2/9追記
田中希美男さんのツイッターの追加。
オリンパスに続いて、リコーも画素ずらしによる「超解像」の技術を発表するそうです。(デジカメinfoより)
『リコーイメージングが12日からのCP+2015で、画素ずらしによる「超解像」の技術発表をすることになった。オリンパスとは少し方法が異なるようだが(詳細は不明)、同じくセンサーシフト方式の手ぶれ補正(SR)を利用して画素ずらしをするみたい。』
『その技術は今年中に発表される新型機種に搭載するらしい。CP+では、急遽、そのへんのことを北沢さんに詳しく聞く予定となった。開発発表のフルサイズ判一眼レフのことも、なーんでも聞いていいんだって、「言えることは、言う」と。』