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つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

住吉大社の御田植神事

2012年06月15日 | 行事・歳時記

水田の早苗が風にそよぐ季節。大阪・住吉大社の「御田植(おたうえ)神事」を見てきました。

豊作を祈願して、毎年6月14日に行われている神事です。大社の社伝によれば、約1800年前、神功皇后が大社を造られた後、長門の国(現在の山口県西部)から植女(うえめ)を召して御田(おんだ)を作られたのが始まりとのこと。

全国の田植まつりの中でも特に盛大で華やか。国の重要無形民俗文化財に指定されています。

 

この日は午後1時から第一本宮前で、神事に携わる人たちが集まり「本殿祭の儀」。早苗が神前に供えられたあと、8人の植女に手渡されました。

そして全員が行列を組んで大社の敷地南側にある御田に移動し、田植えの神事へ。その数、宮司以下約300人。

私はといえば、御田の入場券(1000円)を買って先に入っていたので、「本殿祭の儀」は見られずじまいでした。撮影の場所取りを優先したので…

御田には無料の観覧場所もありますが、有料はテント内の席で、神事の解説や「綿の花」のお守りももらえます。

 

住吉大社。住吉三神を祭る第一、第二、大三本宮と神功皇后を祭る第四本宮があります。住吉造と呼ばれる古い様式の社殿はいずれも国宝。

 

苗が植えられる「御田(おんだ)」。約2300平方メートルと、かなりの広さ。中央に舞台が設けられ、ここで田植えの間に色々な行事が行われます。

 

神事に先だって、神牛による田植え前の代かきが行われました。

いまではほとんど見られなくなった風景ですね。

神牛は「牛さん」と呼ばれ、観客に大人気。

 

神事にあたる女性らが到着。黙々と代かきを続ける「牛さん」。

 

 行列が到着すると、全員が御田の周囲を回ります。

奴(やっこ)を先頭に、風流武者、雑兵(子供たち)、楽人、神職、八乙女、稚児、御稔女(みとしろめ)、植女(うえめ)、御神水、替植女(かえうえめ)、奉耕者、田植踊と住吉踊の少女ら…

それぞれの役割は場内放送で紹介されていました。

一番目を引くのは植女の姿。

早苗を手にした植女。

 

言い伝えによれば、長門の国から来た植女は旧社領の堺・乳守(ちもり=現在の地名にはありません)に定住して代々奉仕。その後、遊女になったとのこと。そして遊女たちが実際に田に入っていた時代から、時がたつと、替植女に苗を渡して、代わりに田に入るのは農家の婦人等になったようです。


明治維新の際、御田植神事は大きな危機に。明治政府が御田を民間に払い下げたことから、御田そのものの存在が危うくなってしまいました。

その時、民有地を買い、御供田として奉納したのが大阪・新町廓(今の大阪西区にあった花街)。以来、植女は新町廓の芸妓が奉仕することになったそうです。

現在は(財)上方文化芸能協会からの奉仕に変わっています。

花笠に付いているのは「綿の花」の造花。雷よけ、魔よけのお守りです。

 

かわいいお稚児さん。

 

凛とした巫女姿の八乙女。飾り物は花菖蒲。

 

御稔女が舞うときにかぶる龍神の冠。

 

住吉踊に参加する少女たち。みんな楽しそう。

 

神事が始まりました。

 

 

神職によるお祓い(上)のあと、奉耕者の代表・大田主(おおたぬし)が舞台の四方から御神水を田に注ぎます(右)。

 

 

 

 

 

 

 

舞台へ上がる植女と替植女。

 

植女から替植女へ早苗が渡され、替植女は田に下りて植え付けを始めます。

 

風流花笠を中心に舞う八乙女の「田舞」。ゆるやかな中にも厳粛さを感じさせ、8人の動きがぴったりそろっています。

 

舞の間にも植え付けが次々に進みます。

 

龍神の冠をかぶり、豊穣を祈願して舞う御稔女(みとしろめ)。

 

植え付けには男性の奉耕者も加わって。

 

赤いたすきが早苗田に映えます。美しい日本の原風景。

 

風流武者行事。侍大将の、武運長久を祈る勇ましい所作。

 

広い御田が早苗でだいぶ埋まってきました。

 

田のまわりで、ホラ貝の音が響き渡るなか、紅白に分かれた雑兵役の子供たちが棒を打ち鳴らす「棒打合戦」を展開。

次いで少女らの田植踊、住吉踊と続き、2時間にわたる多彩な行事が終わるころ、ちょうど植え付けも終了していました。

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撮影カメラ・レンズ

  Canon  EOS KissX4  

      TAMRON  AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro

撮影データ

  絞り優先AE (F8  建物・風景)

  シャッター速度優先AE (1/125~1/400秒 行事) 

  ISO感度  100~200

  露出補正  +1/3~+1

   画質  RAW

  ホワイトバランス  オート

  ピクチャースタイル  スタンダード

   画像処理  Digital Photo Professionalで明暗、色濃度など調整

 


花ショウブとアジサイ

2012年06月13日 | 

花ショウブが満開の季節です。12日、堺市・大仙公園の日本庭園で撮ってきました。

規模は大きくありませんが、杜若池(とじゃくち)に約200株、休憩舎周辺にも約150鉢(鉢植え)があります。

休憩舎前に展示されていた花ショウブ。やさしい色合い。

 

「出羽の里」という名前が付いていました(休憩舎前で)。

 

ここが杜若池。八つ橋がかかり、風情があります。

 水辺にたたずむ「青苔亭」からの眺めもよく、落ち着けるところです。

 

そぼ降る雨の中、橋をわたって見て行きました。

 

 

「長井古種  紬娘」という名前が付いています。

 

これも同じ品種。

 

これは「伊勢系  四海波B」。

ハナショウブの品種は、江戸系、伊勢系、肥後系に大きく分けられます。

 

中央のピンクは「江戸系  鳳凰冠」。

 

アジサイも咲きだしていました。

 

ガクアジサイの仲間。

きれいなので壁紙にしてみました(クリックで拡大します)。

壁紙(1920×1080)

 

壁紙(1024×768)

 

このアジサイもちょっと変わっていて面白いですね。

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撮影カメラ・レンズ

  Canon  EOS KissX4  

       EF50mm F1.8 II

撮影データ

  絞り優先AE   F1.8~8.0

  ISO感度  200~400

  露出補正  +1/3 ~+2/3

   画質  RAW

  ホワイトバランス  オート

  ピクチャースタイル  スタンダード

   画像処理  Digital Photo Professionalで明暗、コントラスト、色温度など調整 

 


EOS KissX6i の高感度動画

2012年06月11日 | カメラ

キヤノンが発表したEOS KissX6i は動画性能が向上するとともに、高感度域の画質もきれいになっているようですが、Canon Watchに、高感度域で撮影された動画が紹介されていました。

 ISO 1600/3200での撮影です(製品名は北米での名称T4i/650D)。

 

 映画の1シーンを思わせる夜の街角や樹木、水辺の風景。きれいな動画です。これだけ暗い照明のもとでも撮れるのですね。ISO 1600/3200という高感度域にも関わらず、ノイズも目立たず、滑らかです。

 映像エンジン「DIGIC 5」のおかげでしょうか。

こういう絵を見せられると、何だか欲しくなってしまいます。

 

次は通常の明るさで撮影されたキヤノンの公式テストビデオ(YouTube)。

 

 確かにソツなくきれいです。しかし、先の高感度域の夜景のビデオの方が「こんな絵が撮れるのか」という驚きがあります。

入門機・キスデジもここまできましたか。


夏の味覚

2012年06月11日 | グルメ

農業をしている親戚から水ナスが届きました。

毎年楽しみにしている大阪・泉州地方の特産。水気がたっぷりあって、暑い夏には本当においしい野菜です。

きれいな紫色。ぷっくり膨らんで、いかにも水分がありそう。

段ボール箱に入っていたのは、とれたての生と、浅漬けの2種類。

 

やはり浅漬けがおいしいですね。金気を嫌うので、なるべく包丁の刃を入れず、手で縦に裂きます。何もつけずそのままで十分おいしいですが、ショウガ醤油を少しつけても美味。

皮の部分には漬物のうまみ、白い果肉はさっくりとしてほのかな甘みがあり、ジューシーさが何ともこたえられません。

いまでは全国的に知られるようになり、レストランでもサラダ感覚で出されます。不思議なことにこの水ナス、泉州以外ではうまく育たず、その理由は分からないそうです。

 

漬物をそのまま食べる以外に、小エビと一緒に煮る料理があります。

我が家の奥さんの手料理。

本格的には、水なすの古漬けを一晩水で塩出しし、だし、しょうゆ、みりんとエビジャコを入れて煮る料理。泉州で「じゃこごうこ」と呼ばれています。しかし、エビジャコを手に入れるのが難しい。昔は魚屋さんにあったという話を聞きますが、今のスーパーではほとんど見かけません。やむを得ずあり合わせの小エビで。

エビの上品なだしがナスにしみて、おいしいです。

ネットで見ると、ほかにも色々な水ナスのレシピがあり、トマトソースと和えたパスタなどもいけそう。

 

この日は近所のスーパーで買い物を手伝いました。季節の野菜や果物がたくさん出ています。

梅酒を作るための青梅。

梅の実が熟すころに降るから「梅雨」。確かに梅雨入りしています。毎年、季節は間違いなく訪れ、植物も覚えている… 考えれば不思議なものです。

 

スイカが出ていました。

楕円形をしているのは小玉品種の「うり坊」。糖度が高いそうです。

 

グレープフルーツ。

年中出回っていますが、暑いときに冷やして食べるのがおいしいように思います。

輸入が自由化されたころは、ミカン農家の反対運動などもあって、社会的に注目されたものです。 時の佐藤首相も食べているというのを聞いたり、高級品で珍しい果物だという印象がありました。今はどこでも目にするごく普通の果物。

ビタミンCが豊富。1個食べれば1日に必要なビタミンCをほぼ補給することができるそうですよ。

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撮影カメラ  リコーCX1

 


ソニーDSC-RX100体験会

2012年06月09日 | カメラ

大阪・梅田の「ソニーストア大阪」で、ソニーの新しい高級コンパクトデジタルカメラ「DSC-RX100」の特別体験会を見てきました(6/9~6/10。東京・銀座、名古屋でも開催)。

「DSC-RX100」を実際に手に取ってみるいい機会です。トークショーもあり、ソニーの開発担当の人からカメラの機能や開発の裏側、写真家の桃井一至氏からは実写作品の解説、カメラについての感想を聞くことができました(写真は携帯での撮影)。

「ソニーストア大阪」で開かれた「DSC-RX100」のトークショー。オレンジのシャツが写真家の桃井一至氏。

 

開発担当の人の話で印象に残ったのは、「ポケットに入れていつも持ち歩ける小ささ」がまずありき、だったということ。最初のモックアップ(実物大模型)の大きさを開発の最後まで死守したそうです。

その大きさに入るイメージセンサーの最大の大きさ、画素数を追求したところ1インチ(1.0型)、2020万画素になったとのこと。

実際、手に取ってみると本当に小さく感じます(個人的には小さすぎるのではないかと思うくらい)。メタル素材なので重さはそれなりにあります。

手のひらに載る大きさの「DSC-RX100」。

 

次に開発の重点になったのは液晶。3.0型約122.9万ドット。白画素を追加することで屋外撮影時の視認性を高めたそうです。確かに実際に見て見るとすばらしくきれいです。

どうも開発者にとっては「小ささ命」「液晶命」だったみたいですね。

 

桃井氏は実写例をディスプレーに写しながら解説。部分を拡大することで精細さははっきり分かりました。やはり2020万画素という高画素、1インチセンサー、F1.8のツァイス“バリオ・ゾナーT*”レンズの威力でしょうか。

ボケの美しさも、実際に店頭のオブジェを写した感じでは「よくボケる」という印象。オートフォーカスも速いです。

夜景の実写例では「マルチショットNR(ノイズリダクション)」を適用、何枚もの画像を重ねることでノイズが除去できることを証明していました。

桃井氏が開発担当者に対して、問題点として上げたのは、ズームレンズ(35mm換算28-100mm)のテレ端の開放値がF4.9 と暗いこと。これはボディーの小ささを優先したことから、やむをえないことだったようです。もっとも手ぶれ補正と、高感度設定+NR(ノイズリダクション)でカバーはできそうな感じがしました。

 

「高級機」は間違いないが…

個人的な感想を言えば、コンパクトな高級機であることは確か。画質については桃井氏の作例の織物や家具の質感が美しく、感心させられるものがありました。

これでこのこのコンパクトさは凄いと言わざるを得ません。シャッターも軽くて、連写しても静かです。

で、すぐにでも買いたいかといわれると、ウーンと考えてしまうのはなぜなんでしょう。

 

一つには「こだわりのマニュアル操作を可能にする」という、レンズの基部にあるコントロールリング 。ファンクションボタンに色々な機能を登録しておき、リングを回すと液晶に表示が出て直感的に設定を変えられるわけですが、これが慣れないとスムーズに操作できない感じ。

それと、動画撮影中でも音がしないよう、非常に滑らかに動くように作りこまれたリングだけに、指が触れたり、ポケットに放り込んだりしているうちに勝手に回ってしまわないか、ちょっと気を使うところがあります。

コントロールリング を使わなくても操作はできるようになってはいます。でも、それならなぜこのリングがあるのか… 便利か、そうでもないか、使う人によって評価の分かれそうなところです。

もう一つは価格。最安で6万円余り。一眼レフのサブ機にするには高いですよね。

 

ただ、お金に余裕があれば、あえてこのカメラだけポケットに入れてふらりと海外旅行に行き、けっこうハイクオリティーなフォトブックなんぞを作れるかもしれない… 

そんなことを想像させるカッコいい高級機が出てきたなァ、という思いもあります。

いやはや、けなしてるのか褒めてるのか、何を言ってるのか分からない感想になりました…

 


梅雨入り

2012年06月09日 | 日記

6月8日、九州北部から東海地方が梅雨入りしたのに続き、関東甲信と北陸地方も9日に梅雨入り。

これから長い雨の季節が始まります。

うっとうしい毎日ですが、日本独特のしっとりとした風情のある季節。絵になる被写体もありますね。

笹の葉にかかる雨粒(自宅で)。

 

夕暮れの街灯り(自宅近く)。

 (カメラ : いずれもリコーCX 1 )

 

                   ○ ○ ○

 

この季節の花と言えばアジサイ。

出かけてみたいアジサイの名所はたくさんありますが、六甲山地の一角にある神戸市立森林植物園などはおすすめ。

6月16日(土)から7月15日(日) まで「森の中のあじさい散策」というイベントがあります(期間中無休)。

幻の花と言われた六甲の名花「シチダンカ」など、25種5万株が広大な森の中で咲きます。「モリアオガエルに出会おう」などのイベントもたくさんあり、送迎バスが出て便利です。

詳しくは同植物園のサイトへ。

ヤマアジサイ(2008.7.5撮影  神戸市立森林植物園で)

シチダンカ(2008.7.5撮影  神戸市立森林植物園で)

(カメラ : いずれもCanon EOS Kiss Digital N )

 

 


キヤノンKiss X6i 発表

2012年06月08日 | カメラ

8日、キヤノンがKissシリーズの最新機「EOS KissX6i 」を発表しました。

下はダブルズームキット(フリー画像)。

CANON デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X6i ダブルズームキット KISSX6i-WKIT

一眼レフのエントリーモデルとはいえ、小型ボディーに上位機種並みかそれ以上の機能を満載したキスデジ。まだこのシリーズは続きそうですね。

Kiss X5の後継機で、気がついたのは「X6i」と製品名に「i」が加わっていること。

キヤノンによると、「Integrate」(統合)と「Intelligent」(知能)を意味する「i」だそうです。

キヤノンとしては「ただのX5の改良版ではなく、新たな進化」をアピールしたいのでしょう。もっとも、北米での製品名はKiss X5が「 Rebel T3i 」で、もともと「i」がついています。それにそろえたのかも。

 

AF、連写、画質の性能アップ 

性能的には、Kiss X5に比べて、静止画・動画共にAFの性能が飛躍的に向上、高速連写性能や画質も大きく進化しているとのこと(キヤノンのニュースリリース)。

主なスペックは次の通り。

  • APS-Cサイズ、有効約1800万画素のCMOSセンサー
  • 映像エンジン「DIGIC 5」
  • 常用感度ISO100~12800(拡張設定でISO25600)
  • ライブビュー・動画撮影時の新開発「ハイブリッドCMOS AF」
  • ライブビュー撮影でのコンティニュアスAF
  • ライブビュー撮影での被写体追尾
  • 動画サーボAF
  • 9点オールクロス測距AF
  • 5コマ/秒の連写性能
  • タッチ操作対応のバリアングル液晶
  • 撮影モードを追加(手持ち夜景、HDR逆光補正)
  • 色収差補正機能
  • クリエイティブフィルターを追加(油彩風、水彩風)
  • GPSレシーバー(オプション)に対応
  • SDメモリーカードの高速規格「UHS-I」に対応

事前の噂を聞いていて、X5のマイナーバージョンアップかと予想していましたが、うれしい誤算。センサーが依然として1800万画素のほかは、新機能てんこ盛りではないですか!

 

とくにオートフォーカスの進化が目玉のようです。

通常撮影のAFで9点オールクロス測距になったほか、ライブビュー撮影では、これまで遅かったコントラストAFの合焦速度が、CMOS中央部に像面位相差AFを組み込むことでスピードアップ。これは上位機にもない機能で、今後上位機に取り入れられるかもしれません。

コンティニュアスAF、被写体追尾機能も、動きまわる子供などにピントを合わせ続けるのに良さそう。ただ、さきの「価格.comマガジン」のレビュー記事の操作ムービーを見た感じでは、あまり早い動きにはついていけない感じも。もう少し詳しい実写レポートを見てみないと分かりませんが…

動画でも、ピントを合わせ続けられるサーボAFが付きました。これは便利でしょう。

実写例を見た感じでは、「DIGIC 5」のおかげで高感度域の画質が良くなっているようです。常用感度もISO12800までと、1段アップ。「手持ち夜景」モード追加と合わせて夜景撮影に強くなりました。

「DIGIC 5」で画像処理能力も上がったため、5コマ/秒の連写が可能に(X5は約3.7コマ/秒)。

画像処理に関係する点では、もうひとつ、SDメモリーカードの高速規格「UHS-I」に対応したのがグッド。お金さえ惜しまなければ最新のメモリーカードを使い、書き込み速度を上げることができます。連写のあとの書き込み時間待ちが短くなるのでは。たしか5D MarkⅢでもUHS-Iに対応していなかったはずで、これだけでも上位機を上回っています。

 

タッチ液晶、使えそう

あまりにもエントリーユーザー向けの感じがして、軽~く見ていたタッチ操作ができる液晶。しかし、AFを合わせるポイントを指だけで決められるのは先進的。スマホと同じように二本指で画像を拡大したり、指で画像送りもできます。面白い、見直しました。

AFを合わせるポイントをボタン操作するのは結構手間取るもの、タッチ液晶の方が便利だと思います。

 

 ◇新レンズとのコンビネーション

同時に発表された、新しい高倍率ズームレンズ「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM」とパンケーキレンズ(薄型単焦点)「EF40mm F2.8 STM」は、ステッピングモーター(STM)を採用、静かでスムーズなオートフォーカスが可能だそうです。動画撮影の時のレンズのフォーカス音がほとんどしないので、動画サーボAFと組み合わせて、動画撮影に好適とか。

 

しかしよくもまあこれだけ機能を詰め込み、新レンズまでそろえたものですね。店頭販売で、うたい文句に困ることはないでしょう。

 発売は6月下旬を予定。推定市場価格はボディーのみで9万円前後。ダブルズームキット、「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM」付きレンズキットで13万円前後。


金星の太陽面通過NASA映像

2012年06月07日 | 宇宙

 金星の太陽面通過の映像をNASAが公開しています。

太陽観測衛星「SDO」が撮影したもの。

この動画が素晴らしいですね(NASA提供=You Tubeより)。

 

 金星は通常の軌道上にあって、なにも太陽面に最接近しているわけではないのですが、灼熱の太陽面をかすめていくように見えます。

NASAのSDOのページには、ダイナミックなYou Tube動画がほかにもたくさんあります。

 これなども迫力があります。特殊な波長の光(極紫外線?)で撮影しているようです(NASA提供=You Tubeより)。

 

 例えは適当でないかもしれませんが、グツグツ煮えたぎる地獄の釜の上を飛んでいるみたい。

太陽の、すさまじいエネルギー。それがあればこそ地球の生物は生きていられるのですが。

 

ところで、NASAの所有する静止画、音声ファイル及び動画素材について、NASAは通常著作権を主張していません(商用目的は別)。

おかげで、クレジットをつければ、個人のウェブページに自由に載せることができます。こうしたオープンな姿勢、ありがたいですね。

(いったんニュースメディアを経由した素材は、そのメディアが転載を許諾しない限り自由に扱えません)

 


ソニーの高級コンデジ発表

2012年06月06日 | カメラ

ソニーが6日、大型(1.0型)CMOSイメージセンサーを備えた、コンパクトデジタルカメラ「DSC-RX100」を正式発表しました(ソニーのページ)。=写真はフリー画像

SONYデジタルスチルカメラ DSC-RX100

有効2020万画素、大口径F1.8ツァイス“バリオ・ゾナーT*”レンズが付いており、焦点距離は10.4-37.1mm (35mm換算 28-100mm)。「サイバーショット」の最上位機種という位置づけです。

 1.0型センサーはニコン1と同じ大きさ。キヤノンのG1 X (1.5型)より少し小さい。すっきりしたデザインはニコン1と共通した印象です。ニコン、キヤノンのこのクラスに対抗する狙いの新製品と思われます。

一眼レフのAPS-Cサイズより小さいセンサーに、2020万画素を詰め込んだのには、正直いって驚きであると同時に、「画質は大丈夫かな」という思いが先立ちます。

デジカメinfoで紹介されているサンプル画像を見てみましたが、一応きれいな画質です。

ただ、高感度域ではそれなりのノイズが目立つようで、それがどの程度まで許容できるかは、もう少し実写例を見てみたいところです。

それと、よくわからないのですが、サンプル画像では、マットな質感というのでしょうか、ほかのデジタル画像とは違う感じがあるような… しかしさすがに、センサーサイズが大きいだけに精細感は十分感じられます。

機能的にも「マルチショットNR(ノイズリダクション)」や約10コマ/秒の高速連写というのも興味深いところです。

 

あと、面白いのは、レンズ部のコントロールリング。

ソニーのサイトによると「直感的に操作可能なユーザーインターフェースによって、リングを回すだけで一眼レフカメラ並みのこだわり設定が可能です。コントロールリングの値は、ズームや絞りといった基本設定から、ピクチャーエフェクトといった仕上がりの調節まで、自由に設定できます。」とあります。使いやすいかもしれません。

コンパクトさからいえば、ニコン1やキヤノンG1 X より良いですね。これならポケットに入れてもかさばらないし、一眼レフの補助としてはもちろん、それだけを持って出て、気軽にしかも高品位のスナップが撮れそうです。

値段は70000円前後ということで高めですが、高性能の、なかなかいいカメラではないでしょうか。(価格.comで最安62,980円)

発売は6月15日。デジタルカメラ商戦、さらにヒートアップしそうですね。


次の天体ショーは…

2012年06月06日 | 宇宙

8月14日は「金星食」

天体ショー当たり年の今年。お天気に恵まれ、金環日食(5/21)も金星の太陽面通過(6/6)も見ることができました。

次の天体ショーは何かな、と思って調べたら8月14日早朝の「金星食」だそうです。

金星が月の裏側を通って隠れ、また現れる現象。

国立天文台のページ「金星食」によると、月の向こうに隠されることを「潜入」、月の向こうから現れることを「出現」と呼ぶそうです。

 

以下は地域別の金星食が見られる時刻(提供:国立天文台)

  主な場所での潜入時刻・出現時刻

場所  潜入開始時刻  出現開始時刻  日の出時刻
札幌   2時47分     3時50分     4時39分
東京   2時44分     3時29分     4時59分
福岡   2時41分     3時27分     5時40分
那覇   2時53分     2時56分     3時00分

出現の様子のイラストを同サイトからお借りします(提供:国立天文台)。

金星はいつ見ても、ほかの星より際立って美しく輝いています。大好きな星なのですが、午前2時~3時台という時間帯が少々しんどいですね。夜更かしをするか、途中で起きるか…

「今回のように、夜間、ほぼ日本全国で、金星食を潜入から出現まで観察することができるのは、とても珍しい(国立天文台)。」そうですが、さて、どうしましょうか…

 


金星の太陽面通過を撮影

2012年06月06日 | 宇宙

2012年の天文ビッグイベントの一つ、6月6日の「金星の太陽面通過(日面経過)」。

前日は曇。梅雨前線が近づいてきそうで、まさか見えるとは思わなかったのですが、大阪は晴れて、見ることができました。

さきの金環日食と同じく、日食グラスをカメラに張り付けてのイージーな撮影です。

金星の太陽面通過(2012年6月6日 午前10時47分。撮影地・大阪)

 

もうすこし拡大してみましょう(ピクセル100%画像)。

太陽の黒点らしき模様も見えます。

 

金星の太陽面通過は、金星が地球と太陽のあいだに入り、太陽面を小さな黒い円盤となって移動していく現象。今回が21世紀最後。次に地球上で観測できるのは105年先の2117年12月11日だそうですから、今の人たちが再び見ることはほぼありません。(参考サイト:国立天文台

そう思うと宇宙の壮大さ、永遠というものを深く感じさせられます。

 

午前11時26分の映像。あまり変わらないように見えます。約6時間半かけて、ゆっくり横切っていくそうです。

この日は、TBS テレビと産経新聞がそれぞれの YouTube チャンネルで生中継しています。

もう少ししてから経過をアップしようと、食事をしているうちに、金星の位置がかなり変わっていました。

午後0時44分撮影。もうすぐ終わりです。このあと雲が出てきたので、撮影を諦めました。

太陽の黒点の位置に注意すると、時間とともに太陽面が回転しているように見えます。また金星もカーブを描いて移動するように見えました。

調べて見ると、それは間違いではないようです。ただ、金星は実際には、太陽の上をまっすぐに横切っているそうです。

 

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撮影カメラ・レンズ

  Canon  EOS KissX4  

      TAMRON  AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro

撮影データ

  マニュアル露出 (絞りF11、シャッター速度1/100秒) 

  ISO感度  100

  焦点距離  260mm(35mm判換算 416mm)

                   *300mmでないのは、ズームレンズの自重によるズレ

  フィルター  日食グラスを利用した簡易フィルター

   画質  RAW

  ホワイトバランス  太陽光

  ピクチャースタイル  スタンダード

   画像処理  Digital Photo Professionalなどでコントラスト調整、トリミング 

 

 

 


ソニーの高級コンパクトカメラ

2012年06月06日 | カメラ

ソニーが1インチセンサーを採用した高級コンパクトデジタルカメラを出すそうです。

デジカメinfo」には詳しいスペックまで載っています。

また「Mirrorless Rumors」というサイトにも出ています。

面白いのはカメラのコンセプト。

デジカメinfoではキヤノンのG1 X と比較。

Mirrorless Rumorsではニコン 1  と比較しています。

レンズ一体型カメラのようなので、それならキヤノンのG1 X(イメージセンサー1.5インチ) と比較するのがいいでしょう。

しかしイメージセンサーの大きさで見れば、レンズ交換式ミラーレス一眼のニコン 1(1インチ) と同じ。海外サイトがニコン1と比較するのもムリありませんね。

どちらにしてもイメージセンサー1インチというのはAPS-Cとあまり変わらず、けっこう大きなイメージセンサー。どんな絵が撮れるのでしょうか。

ふだん一眼レフで撮っていますが、記録用にコンパクトカメラをポケットに入れています。手軽に高品質の絵が撮れるカメラがどんどん出てくればうれしい限りです。ただ、ちょっと高そうですね。

 

でも、いつも思うのですが、ソニーという会社は世界にも数少ないイメージセンサー内製会社。他社に(ニコン、キャノンにも)イメージセンサーを供給している立場ですが、自社のカメラのスタンスはどうなっているのでしょう。


食べ物の撮影はダメ?

2012年06月05日 | モラル

「日刊SPA!」というサイトに、「食べ物の勝手な撮影は是か非か? 飲食店のホンネ」という記事が出ていて、ちょっと考えてしまいました。

最初、引っかかったのは「勝手な撮影」という言葉。

普段何の気なしに旅先で料理の写真を撮っていた私としては「え、それって勝手にやってはいけないこと?」と意外に思って読み始めました。

 

←旅先では、自分が食べた料理の写真を撮ってきました(写真は京都・北野天満宮前の湯豆腐店で)。問題があったのかなァ…

 

記事によると、デジカメ、携帯電話、スマートフォンの普及、そしてTwitterやFacebook人気で、食事を写真に撮ってアップする人が急増している、というのですが、それに顔をしかめる人もいるという。

(なるほど、そうかも。ラーメンが出てきたら「カシャ」。パスタが出てきたら「カシャ」。おいしそうなスイーツも「カシャ」。そしてメールに添付して「おいしかったよ~♪」。よくやってますね。)

飲食店側の意見として「否定派」「肯定派」に分けて書かれていました。

「否定派」の理由としては、

  • 「カシャ」という音が不愉快
  • 「カシャ」という音がほかのお客に迷惑
  • 取材は断っているのに、食べログやブログ、Twitterなどに載ってしまう
  • Twitterで「まだレバ刺し、ユッケが食べられる店」と書かれてお客が増え、説明に困った
  • てんぷらを挙げているところまで撮る。油がはねて火傷でもされたらたまらない
  • もっと落ち着いて味わってほしい
  • 団体客が一斉に携帯で撮るところを見てギョッとした
  • トイレの中まで写真撮られてたりする
  • 撮られた写真を(ブログなどで)見ると、美味そうでない。こういうものを出す店だと思われる

撮影が問題なのか、ブログやTwitterに載ること自体が問題なのか、ごっちゃになっているような気がしますが、ともかく置いておきましょう。

一方「肯定派」は、

  • 料理を出した以上は、どうされようとお客の自由
  • ネットで評判になって来てもらえることもあってうれしい。撮影は大歓迎
  • 写真を見ると食べたくなるもの。口コミよりも写真が集客に繋がりやすい。

とあって、どちらかというと否定派の意見を多く載せているような気がしたのですが、さあ、どうなんでしょうね。

 

撮ること自体は自由では

対価を払って(前払い、後払いは別にして)注文した料理について、しばらく眺めようが、何から食べようが、それを写真に撮ろうが、基本的に自由だと思います。

せっかくの自由で楽しい時間、好きなように過ごしたいですよね。

料理に著作権でもあって、それを撮ってネットに載せるのが悪いでしょうか? 料理には著作権はないとされています。

だから、基本的には「肯定派」の店のいうように「料理を出された以上は、どうしようとお客の自由」なのではないでしょうか。

 

店のルール

ただ、何をしてもいいかというと、店の中ではルールに従わなければならないのも事実。店側では、雰囲気や他のお客への配慮、その他色々な理由でルールを設けています。

「いちげんさんお断り」という京都の老舗のやり方が気に食わないと思っても、それはしようのないこと。そもそも、禁煙・喫煙のやり方、料金の払い方、座る席などは店が決めていることで、それに一応納得して店に入り、料理を食べているわけです。

「撮影お断り」とどこかに書かれているなら、あるいは書かれていなくても「撮影はご遠慮願います」と言われれば、写真はあきらめるべきです。これは撮る自由とは別の問題。店としての管理の問題です。

 

マナーの問題

さらに食事にもマナーというものがありますよね。レストランで「ナイフやフォークの音をカチャ、カチャ立てない」といったようなこと。

ほかの客が不愉快にならないようにすべきでしょう。とくに静けさも売り物にしているような店では音が気になるのは確か。

音のしないカメラなら良いかというと…難しい。確かにスマホのシャッター音を消したり、レンズシャッターのカメラを使うなら、あまり周囲の迷惑にならないでしょうが、撮影という動作そのものが雰囲気を乱して落ち着かないという客もいるかもしれません。

どんな雰囲気の店か、ということと、迷惑の程度の問題。こういう話は幅があることで、一律に決めつけるわけにもいかないと思います。

 

先のタイトルの「勝手に…」に戻りますが、ほかの客に「撮ってもいいですか」と了解を得るのもおかしな話でしょう。自分の食事なのですから。ほかの客にすれば、自分が撮られると誤解するか、「えっ? どうぞご勝手に…」と言うだけでしょう。

つまり「勝手に」を問題にするのはおかしなことで、基本的に「勝手に」するようなたぐいのこと。同時に、写すか写さないかは、自分で良識を持って判断することだと思います。

 

飲食店というのは、美術館のように「撮影、いいですか」と聞くのが慣例になっているような場所とも思えません。周囲にある程度配慮しつつ撮影、店の人から「撮影はご遠慮願います」と言われれば、「あ、この店はそうなの」と言ってやめればいいのでは、というのが私の結論です。

 

 


奈良公園の子鹿公開

2012年06月03日 | 動物

奈良公園では、5月中旬から7月ごろまで、子鹿が誕生するシーズンです。

6月1日、恒例の「子鹿公開」が鹿苑(ろくえん)で始まり、さっそく行ってきました。

入場チケット。

 

「子鹿公開」は財団法人奈良の鹿愛護会によるイベントで、収益は鹿の保護に活用されています。

料金は大人300円、高校生100円、中学生以下は無料。

 

鹿苑で公開された母鹿と子鹿。

鹿苑は春日大社参道のそばにあり、秋には有名な鹿の角切りが行われるところです。

5月中旬からこの日までに生まれた子鹿は50頭。そのうちの20頭と、母鹿44頭が公開の対象になっているそうです。

もっとも、生まれたばかりの子鹿のこと、体調に配慮して、この日見かけた子鹿は10頭ぐらいでした。

 

母鹿と子鹿。

子鹿は本当に小さいです。

 

母鹿のお乳を飲む子鹿。

 生後20日ぐらいたつと柔らかい草を食べ始めるそうですが、それまではお乳が頼り。

 

母子のスキンシップ。

 

可愛いですね。

 

すぐ疲れるのか、木陰で休むことが多かったです。

 

お母さんといれば安心。

 

子鹿どうしのキッス。

 

元気に走る子鹿。でもどこか頼りなさそう。

鹿苑で聞いた説明によると、7月15日ごろには、母子を奈良公園へ出したい、ということでした。それ以後は自然の中での生活が始まります。

母鹿は母性本能が非常に強く、人が子鹿に近づいたりさわったりすると、猛烈な勢いで攻撃してくることがあります。

また、子鹿に人間の匂いが付くと母鹿は世話をしなくなる、とか。

それで、公園で子鹿を見かけても絶対さわらないよう、アナウンスで呼びかけていました。

 

鹿苑での「子鹿公開」は7月1日までの午前11時~午後2時(入場は午後1時30分まで)。

 

春日大社参道の鹿。こちらは大人の雌。

せっかく来たので春日大社に参拝してきました。

うっそうたる大木が続く参道。

春日大社南門。修学旅行の生徒たちでにぎやかでした。

 

参道の南側には広々とした野原。

奈良公園の飛火野です。ここの風景は素晴らしい。秋の紅葉も美しいですよ。

 

昼食は参道の中ほどにある「春日荷(にない)茶屋」で。

「大和名物膳」。赤米を使った万葉粥と柿の葉ずし、くず餅など(1580円)。

 

ほっこり、のんびりする大和の旅でした。

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撮影カメラ・レンズ

  Canon  EOS KissX4  

      TAMRON  AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro

撮影データ

  絞り優先AE (F4~8) 

  ISO感度  100~400

  露出補正  -1~+2/3

   画質  RAW

  ホワイトバランス  太陽光

  ピクチャースタイル  スタンダード

   画像処理  Digital Photo Professionalで明暗、コントラスト、色の濃さ調整