横須賀総合医療センター心臓血管外科

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心臓大血管手術後のリハビリテーション

2018-07-04 16:47:09 | その他
 心臓大血管手術後はできるだけ早期にリハビリテーションを開始して早期離床、早期回復を目指す必要があります。術後にできるだけ早く人工呼吸器から離脱し、食事を開始し、座位から立位の保持、歩行練習など手術翌日から段階的に開始していきます。進み具合は個人差がありますが、通常の開心術の場合、3日目には立位もしくは歩行していることが多く、術後一週間では一般病棟で自由に歩行していることがほとんどです。術後一週間を目安に術後の検査(CTや心エコー、血管造影など)を行い、2週間以内に退院することを目標とするスケジュールにしています。最近症例数が増加傾向のMICS(小開胸の心臓手術)では早期に回復が期待できるため、術後一週間で退院する患者さんが増加しています。 術前からの合併症などに応じてアレンジする必要があり、写真の折り紙(チューリップ)は自主的なリハビリテーションを目的に患者さんが作っているものです。
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