6月30日 アボット社が主催するMICS-AVRのセミナーが行われました。全国規模のカンファレンスで、参加者は280人に上ったそうです。
最近広まりつつある側方小開胸アプローチによる弁膜症手術のなかでも大動脈弁置換は難易度が高いため実施施設はまだ少なく、神奈川県内でもまだほとんど行われていません。横須賀市立うわまち病院では県内最多の実施施設として、このセミナーでは前半のディスカッションに参加し症例の提示も行いました。
主に手技、適応、工夫点や注意点等が話し合われましたが、ディスカッサントの先生たちはまだMICS-AVR未導入ということもあり、これから導入したいという施設にとってはとても参考になるセミナーだったと思います。特にうわまち病院で行っているストーンヘンジテクニックは、初めてどうにもする施設には最も適した方法で、実際に筆者は複数の施設の導入のお手伝いをしてきました。正直なところ、対象として利害関係の発生しない施設にたいして、という条件がありますが。
セミナー後に他県の施設から手術指導の相談がありましたが、その施設の医局の壁の問題で、キャンセルとなりました。この医局の壁も、現実としては最も代表的な利害関係とも言えます。
今月末もまた、次の全国規模のセミナーのディスカッサントを頼まれているので、女優ライトの活躍の場はまだまだあります↓筆者だけ顔色がいいのは、女優ライトの効果です。