横須賀うわまち病院心臓血管外科

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受動喫煙

2018-11-18 10:43:36 | 心臓病の治療
 毎年の日本国内での受動喫煙による死亡者数は15000人にも上るそうです。先進国ではWHOの勧告指導に従って飲食店や屋内では全面禁煙が行われるところが多く、すでに49か国で喫煙室を残さない全面禁煙になっており、心筋梗塞や脳梗塞、喘息による入院が最大39%減少しているそうです。受動喫煙に関して世界で初めて論文を書いたのは、平山雄という日本人だそうです。

 日本は、受動喫煙に対する対策は世界最低レベルとWHOから酷評されているそうです。特にオリンピック開催まで罰則規定を含めた強制力のある法律を制定して禁煙を進めるようにWHOからも提言されています。
 国会でも議論になっているようですが、国会議員の中にも禁煙を進めることに反対する議員もいてなかなか進んでいません。

 そうはいっても、列車の中や映画館、駅構内など禁煙のスペースは広がってきています。飲食店も禁煙のお店のほうが今はお客さんが入りやすいし、ホテルも禁煙室から埋まっていきます。少しずつは進んでいると思います。

なかなか日本人のマナーの悪さは、いろいろなところで最近話題ですが、人が見ていなければ何やっても構わない、というような心理が強く働く国民性も関係しているのかもしれません。
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