グッドぐんま 2

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キタテハ

2010年10月27日 21時24分53秒 | 自然観察
先日、流下仔アユの調査で行った利根川の河原では、キタテハがたくさん飛んでいました。




アゲハ類のように、「艶やか」とか「華やか」という形容詞は似合わないけれど、凜とした感じの秋のキタテハは大好な蝶です。


キタテハが吸蜜に訪れているのは、外来植物のセイタカアワダチソウ。
セイタカアワダチソウはアレロパシーという作用を持っています。アレロパシーとは他感作用とも呼ばれ、植物が他の植物の生長を阻害する化学物質を出したり、動物や微生物などを防いだり逆に引き寄せたりする作用です。セイタカアワダチソウは根から周囲の植物の生長を阻害する化学物質を放出します。河原や空き地で他の植物を駆逐し、セイタカアワダチソウが大群生を作るのは、この作用のためです。
では、セイタカアワダチソウはこの力でどんどん勢力を拡大していけるのか?
実は、セイタカアワダチソウが他の植物の生長を阻害する作用は、セイタカアワダチソウ自身にも効いてきます。周りに他の植物がなくなってしまうと、自身のアレロパシーの影響を強く受け、生長が阻害されてしまうのです。最近、一時に比べて、セイタカアワダチソウに“勢い”がなくなってきた原因の一つです。

オンブバッタ


アキアカネ