老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

百物語

2017-08-01 17:16:59 | 俳句
古い歳時記にしか、この季語は載っていなかった。
私は今、電子辞書を使って季語を見ている。
パソコンでも スマホ でも 検索をすれば簡単に見つかる。
この季語はどうなっているか古い歳時記を開い見る。
 「日本歳時記」講談社を調べてみた。
昭和58年発行。
写真入りで1870ページちかい、枕の高さにもなる歳時記である。
使い込んで 表紙はぼろぼろになっていて、私の得意とする布地でカバーをして修繕をしている。
私が俳句を始めた頃の歳時記である。
それには 載っていた。(現在は重いから、お役目ごめん、あまり利用をしない)
葛飾北斎の版画「百物語・さらやしき」の写真が載っている。
> 夏の夜、怪談で肝をひやして涼しさを味わう趣向の催しで、百本の蝋燭を立てて、多勢の人を集め、一人が一つずつ化け物など恐ろしい話をしては、一本ずつ消してゆき、百本の蝋燭を消すと化け物が本当に出てくるというのである。
森鴎外に短編小説(百物語)があり、そういう趣向を昔の金持ちが催したと書いている。
今は廃れた。

     ☆    百物語はてて灯せば不思議な空席    内藤吐天


      

ある、しりとり俳句で(百物語)を繋いだ。
昨年も繋いだ。ここのしりとりでは 年中行事みたいなことらしい。
7月20日 に始まり今日 8月1日 で 完 となるであろう。
10人以上が参加したであろうか?
季語を消化しているのか?皆さん良い句を出しておられたが、ピーンとこなかったのが残念である。
肝の冷える句が見受けられなかった。
反省の意味も込めて 私の投句は

       ★    透明人間物喰ふ音す百物語

       ★    百物語臨死体験してきたと

       ★    百物語鶯張りの廊が哭く

       ★    百物語われこそ芭蕉が輪廻転生

       ★    百物語聞いて生き方変りけり

       ★    幽霊より現身怖し百物語

       ★    百物語己を知らぬ愚宰相   安倍君

       ★    妖怪の孫が総理よ百物語    安倍君

       ★    百物語冤罪綴る江戸記録

       ★    古今東西嘘つき首相百物語    総理経験者

       ★    座布団に残るおもらし百物語

       
> 私はこれをもって、しりとり俳句から卒業をしようと考えている。
他の場所ではもう やっていない。ここで100句が終わると完全に卒業をする。 
長い間(二年)楽しかった。

百物語 100句のうち、私が多く投句をやりすぎた。最後だと思うと、調子にのってゴメンナサイ。
お世話になりました。    
コメント
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