図書館へ本を借りに行く。
借りていた モンテクリスト伯 五冊を返して 次に読む本を借りるため。
モンテ は久しぶりに、夢中になって子供の頃のように食事を摂るのも惜しんで本を読んだ。
主人公が復讐を果した時の爽快さは水戸黄門が印籠をかざして 悪人をやっつけた時と全く同じである。
単純で明快で、日頃のストレスが解消された。
県立図書館は 二週間に10冊を貸し出してくれる。
とうてい今の私は二週間では10冊は読みきれない。
返す時 次の予約者が無ければ、続いて貸してもらえる。
面白そうな小説も10ページも読んだ時点で先へ進めない本も。
知らなかった作者の本が面白くて、次に行った時にもその作者の本を探して、図書館にあるのはすべて読んでしまうこともある。
継続をした本と新しく借る10冊の本で袋はふくれ重くなるが無常の喜びがある。
その10冊の中、俳句は読んでいても、彼の生涯を深くしらなかった。「芭蕉」
(芭蕉という修羅)(芭蕉 二つの顔)(対話の文芸 芭蕉連句鑑賞)を今 手元に借りている。
あっちを読んだり こっちの本を開いたり 同時進行で読み続けている。
読み進むうちに、まるで俳人芭蕉しか知らなかった自分にあきれている。
病院から帰って、散らかった乱雑とした自分の部屋が最高に落ち着くことに気づく。
朝の涼しいうちに裁ったまま置いていた、ワンピースを少し縫った。
それから 図書館へ。
何も刺激の無い華やかさは無い日常だけれど、この生活が一番幸福だとしみじみと思った。
★ 青すだち絞りた豆腐うれし朝
★ 早稲の穂が幸先よき秋連れてきぬ
★ この家も踊り衣装を干してあり