老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

哀れな 姫 の姿

2017-08-06 09:51:05 | 俳句
      

姫が手術を終えて無事に家に帰って来た。

病院に迎えに行く。
医師が姫の入っている檻から、私に出して下さいと云う。
スタッフが近寄るだけで、「フゥー フゥー」と威嚇をするらしい。
檻の扉を開いて「姫 おりこうだったね」と私が声をかけると、静かにしている。
手を伸ばして、入り口の方に引き寄せると、されるままに 私に抱っこをした。

術後の治療は私に抱かれたまま、おとなしく、医師にされている。
時々、唸るが「姫 おりこう おりこう」と声をかけると、じっとして治療をされる。

腫瘍が大きく、傷口もそれなりに大きい。
傷あとをなめないように、ラッパのようなプラスチックの器具を顔に。
これを嫌がって、帰りの車の中では、しきりに外そうとしたのだけれど、家に帰ると慣れもあるのか、おとなしくしている。

玄関に入ると一目散にトイレに。
水を飲んで餌にむしゃぶりつく。
病院で缶詰を少し食べましたと言ってくれたのだけれど、なれぬ場所で食欲もわかなかったのか、家では食べるは食べる。
ひもじかった、我慢をしていたと背中が語っている。
よかった。
一晩中 、猫は私に甘えて傍から離れようとしない。気になって寝れなかった。

     

     🐠    夜明け待ちうねりとなりて蝉の声

     🐠    じーんと蝉耳の奧射す声もあり

     🐠    凌霄花より朝の光の射し初めて    

コメント
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