あっぱっぱ は勿論 夏の季語。
簡単服とも云う。この季語が生まれたのは、戦前 大正期にさかのぼる。
安価な生地、浴衣の古など簡単な形で簡単に自分で仕立てたワンピースと、「日本大歳時記」に 高木晴子氏が季語の説明をしている。
夏の暑さから、解放をされた日本女性の 脱着物 衣服革命はここから始まったと記す。
アッパッパは昭和初期の流行語で季語としても新しい。
> 女子が アッパッパ と称する下着一枚で戸外に出歩く 奇風 については、、、と 彼の永井荷風が⦅濹東綺譚⦆に書いている。
最近の歳時記には 夏に着る衣服で、主に洋服。
サマードレス、白服、麻服 などなどと十把一絡げに書いているけれど、私の感じるところは、アッパッパは下着に近い簡単服と思っている。
★ 簡単な体・簡単服の中 櫂未知子
歳時記に載っている句ではこの句が唯一 アッパッパな人があっぱっぱな服を着て暑い物憂いときを、やるせなそうにすごしている姿が見える。
その あっぱっぱ を又 又 又 縫い上げた。
数年前に買って仕舞こんでいた、 リバティープリント を見つけ出した。
小花のプリント模様の茶系統の色の生地である。
リバティープリントは流行が無く、昨今も洋服生地のコーナーに独立した場所に置いてある。
(のうぜんかずらがまだ咲いている裏庭)
☆ あっぱっぱ酸いも甘いも噛みわけて
☆ デパ地下をわがもの顔であっぱっぱ
☆ あっぱっぱ切手の裏を舌でなめ
☆ 暖簾から首だけ出してあっぱっぱ