老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

    木の実

2018-09-07 15:29:22 | 俳句
         
        

颱風過の公園には、木の実がたくさん落ちていた。

右の黒い実は蓮の実。これは飛んだのだろう。
左はハンカチの木の実。自分もこの実を見るのは初めて。瓢箪のような形をしている。

    🍏 蓮は実に民芸館に龍吐水  
  


    🍏 留守ゐの妻にハンカチの実を拾ふ

 杉の実が転がっていた。径を進むと枝に付いたまま落ちている。
普通の木の実が降るではない。颱風の影響で枝ごと折れておちたのだろう。

      🍏 杉の実の親しく匂ふ径かな

 公園は小高い丘陵地帯。毬栗がいたるところに落ちている。見上げて毬栗を落としたであろう、栗の木を探しても見当たらない。
はてさて、頭ばかりでなく目もだいぶ悪い。

     🍏 毬栗におつとと坂を辷りけり 

木の実落つ 木の実降る、、にま未だ少し季節的には早い。
想像の出来なかった今年の颱風。
この公園も立ち入り禁止の綱が張られたり、注意書きが至るところに置いてあった。
一番に驚いたのは

       🍎     直角に竹を折りたる野分かな

       🍎     花梨の実兎の彫りし深き穴

            

あくまで忘備録のような句づくり。
後から読んで自分で自分を笑っちゃうが、推敲をして投句する時も。
しっかり選を受けて残す句も多々ある。


コメント
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