老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     「なめたらいかんぜよ」   俳句

2018-09-16 12:54:24 | 俳句

         


 今回のネット投句。
先生はみちのく句会に行っている筈であるから、選句は明日あたりになると思っていた。
それが、今パソコンを開いてみると、選句は行われていた。

①やや回復。
②言葉がごちゃごちゃな句がたくさん。推敲を。
③どっしりとして、すっきりしている、そんな句を。

、、、といつものように選評についての先ず一言。


 特選句から好きな句

      🍏     大空を大河のやうに秋の風     池ヶ谷省吾

      🍏     なにくはぬ顔して空の高さかな     内山薫

 このように大いなる自然の、秋の空 を詠めるとは。
素晴らしい句。  


並選の句

      🍏     小鳥来る旅した数のこけしかな    葉七子
                @こけしあり。来る、不要。

こんな句でも、何回も推敲をした。
最初は 飾り棚にあるこけし人形を見ていて、ふと思いついたのが こけしの数。
元気な時にした旅の先で可愛いこけしや変わったこけしを見ると、想い出に買った。
記念に買って、旅の数と重なる。
旅とこけしの数が、、、いいではないか。この言葉にさて「季語」となると考えた。
秋思ふ、芙蓉、秋桜、、、等々。
季語が動かぬのとは?これが弱い?困った。
季語があり、これに感動した言葉を付ける、述べるのが本来の句づくり。

最初は、東北で、こけし工房の見学をした事を思いだした。
そこへ訪ねる径に咲いていたコスモスの花
      
      🍎      コスモスや旅の数だけこけしあり
                切れ字の「や」と「あり」の断定がきつい
      
      🍎      旅の数のこけし人形小鳥る
                こけしはこけし人形に決まっている。

 何度も何度も推敲をやり、最後に投句をしたのが、(旅した数)とおちついたが、考えると
さて(数)がいるか?古語は動く。

こけしと旅の数が先生の気にかかった?それで選句をされた。

      🍎      酔芙蓉旅の数だけこけしあり

一番に作った、素直な句が良かったかも?
なぜ、酔芙蓉?


芙蓉の雪の精をとり 芳野の花の華を奪ひ ....
「... 芙蓉の雪、芳野の花」は、富士山の雪、吉野山の櫻。
そんな一校校歌の、人生は旅?みたい、、、、と口のは端に出て来た歌詞から。


たかが、つまらぬ一句でも、「なめたらあかんぜ」俳句は。
『たかが俳句されど俳句』
自分で自分に云い聞かす言葉。





        
コメント
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