
今回のネット投句。
先生はみちのく句会に行っている筈であるから、選句は明日あたりになると思っていた。
それが、今パソコンを開いてみると、選句は行われていた。
①やや回復。
②言葉がごちゃごちゃな句がたくさん。推敲を。
③どっしりとして、すっきりしている、そんな句を。
、、、といつものように選評についての先ず一言。
特選句から好きな句
🍏 大空を大河のやうに秋の風 池ヶ谷省吾
🍏 なにくはぬ顔して空の高さかな 内山薫
このように大いなる自然の、秋の空 を詠めるとは。
素晴らしい句。
並選の句
🍏 小鳥来る旅した数のこけしかな 葉七子
@こけしあり。来る、不要。
こんな句でも、何回も推敲をした。
最初は 飾り棚にあるこけし人形を見ていて、ふと思いついたのが こけしの数。
元気な時にした旅の先で可愛いこけしや変わったこけしを見ると、想い出に買った。
記念に買って、旅の数と重なる。
旅とこけしの数が、、、いいではないか。この言葉にさて「季語」となると考えた。
秋思ふ、芙蓉、秋桜、、、等々。
季語が動かぬのとは?これが弱い?困った。
季語があり、これに感動した言葉を付ける、述べるのが本来の句づくり。
最初は、東北で、こけし工房の見学をした事を思いだした。
そこへ訪ねる径に咲いていたコスモスの花
🍎 コスモスや旅の数だけこけしあり
切れ字の「や」と「あり」の断定がきつい
🍎 旅の数のこけし人形小鳥る
こけしはこけし人形に決まっている。
何度も何度も推敲をやり、最後に投句をしたのが、(旅した数)とおちついたが、考えると
さて(数)がいるか?古語は動く。
こけしと旅の数が先生の気にかかった?それで選句をされた。
🍎 酔芙蓉旅の数だけこけしあり
一番に作った、素直な句が良かったかも?
なぜ、酔芙蓉?
芙蓉の雪の精をとり 芳野の花の華を奪ひ ....
「... 芙蓉の雪、芳野の花」は、富士山の雪、吉野山の櫻。
そんな一校校歌の、人生は旅?みたい、、、、と口のは端に出て来た歌詞から。
たかが、つまらぬ一句でも、「なめたらあかんぜ」俳句は。
『たかが俳句されど俳句』
自分で自分に云い聞かす言葉。